Global Eyesの最近のブログ記事

(by JIN)
NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 助かった命がなぜ」を観て、色々と考えさせられました。 http://bit.ly/sgC5ir

被災者の中には、せっかく助かった命を絶ってしまうケースが出て来ています。それ自体は、残念ではありますが、あり得る事かと想像はできます。しかし、衝撃を受けたのは、その理由です。

私は、その原因は、多くの親しい人を亡くす等、悲惨な体験に遭遇する事で心の傷を負った人に自殺者が多かったのかと想像していました。しかし、実際には、必ずしもそうではなくて、深い心の傷を負う人に多くみられるのは、
・経済的な負担がのしかかっている事
・職場等の「場」を失った事
・大切なものを失った喪失感
であると言うのです。

(by JIN)
大学の時の理科の授業で、血液型占いには科学的根拠がない事を教わって以来、血液型の話には意味がないと、ずっと思い込んでいました。科学的には、血液型と性格には何の因果関係もありません。それでも、たとえば、A型の人は几帳面とか言うことが大概当たるのは、人が誰でも持っている性格を各血液型に持たせているからに過ぎないのです。

しかし、たまたま娘の幼稚園から妻が借りて来た「16歳の教科書2」に執筆していた鏡リュウジさんの文章を読んで、これまでの考えが一変しました。 http://amzn.to/rlflwj

(by JIN)]

30数年前、その町には、一度、訪れた事があります。カウラです。オーストラリアのシドニーとキャンベラの中間にある小さな町です。 http://www.cowratourism.com.au/ 当時私は小学生で、父の仕事の関係でシドニーに住んでいました。家族旅行でキャンベラに向かう途中、「日本庭園がある」ということで、このカウラに立ち寄ったのです。

オーストラリアを車で旅をすると、前方は、地平線まで続く一本道です。前後共、まったく車がいないこともしばしばです。そこをかっ飛ばしている状態の中、両側に、これも地平線まで広がる牧場の風景が少しずつ視界の後ろへと流れていきます。

数時間に一度、道路の前方に複数の点が見えてきます。近づいていくと、それが、大平原に点在する小さな町です。町の中には、軽食のできる給油所があり、そして、必ず、チャイニーズレストランが一軒はありました。今は、数百万人規模の中国人が高度人材として渡豪していますが、当時の豪州在住中国人は苦労して移住した華僑の人達でした。

カウラも、そんなオーストラリアの小さな町の1つです。でも、他の町と違うのは、日本庭園があることです。また、日本レストランもありました。シドニーでも2軒しか日本レストランがない時代にです。そして、カウラには、日本人墓地がありました。

(by JIN)
OTOSHA21「エネルギーシフト」Day3の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

7月は、「エネルギー問題」をテーマとして、3回、セミナーを行いました。同月は、株式会社フジクラ様のご厚意により、会議室をお借りして実施しました。

Day3も、多くの受講生が集い、学校形式の会場の設営でした。そのため、3?4人にグループに分かれてのディスカッションを間に挟んでのセミナーになりました。参加者の皆さんからは、様々な興味深いご意見を聞けましたが、その詳細は、「otoshaラジオ」に譲ります。 http://bit.ly/qgf4oC 本稿では、pacoさんの講義内容をメインに書きます。

Day3の大きなポイントは、次の3点です。
■優位性のあるエネルギー政策は既に見えている
■原子力ムラが、政策立案・遂行を阻む壁になっている
■新たな意思決定の仕組みづくりが求められている

(by JIN)

| コメント(0) | トラックバック(0)

(by JIN)
OTOSHA21「エネルギーシフト」Day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

7月は、「エネルギー問題」をテーマとして、3回、セミナーを行います。同月は、株式会社フジクラ様のご厚意により、会議室をお借りして実施しています。

Day2では、23名もの大人数の受講生が集い、学校形式の会場の設営でした。そのため、3?4人にグループに分かれてのディスカッションを間に挟んでのセミナーになりました。各グループからの発表を通して、一般のマスコミで伝えられている再エネ推進に対する様々な疑問が挙げられました。しかし、これらの疑問は、実は、ISEP等により、ほぼすべて回答し尽くされています。 http://www.isep.or.jp/ また、それを少し噛み砕いたものとして、「エネこみ」というサイトもあります。 http://enecomi.com/wordpress/ 何か疑問を持たれた方は、ぜひ、これらのサイトにアクセスしてみてください。

Day2の大きなポイントは、次の3点です。
■エネルギーを化石燃料に頼るのは、不合理である
■再エネ実現のための技術的問題は、クリアされてきている
■省エネの取り組みも改善の余地がある

(by JIN)
OTOSHA21「エネルギーシフト」Day1の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

7月は、「エネルギー問題」をテーマとして、3回、セミナーを行います。同月は、株式会社フジクラ様のご厚意により、会議室をお借りして実施しています。

Day1のテーマは、「エネルギー問題の全体構造&エネルギーリスク」です。

ポイントは、次の3点です。
■エネルギーシフトの是非は、大規模電源のリスク評価にかかっている
■温暖化問題の焦点は、農業問題とエネルギー問題にある
■エネルギーリスクのポイントは、予防原則の是非にある

以下、具体的に書きます。

(by JIN)
OTOSHA20「グローバルビジネスと人材」Day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

6月は、「グローバルビジネスと人材」をテーマとして、2回、セミナーを行いました。同月は、株式会社プロジェクトプロデュース様のご厚意により、会議室をお借りして実施しています。

Day2のテーマは、「グローバル人材に求められるスキル」です。

ポイントは、次の3点です。
■グローバルの発想が不要な場面はスモールコミュニティに限られる
■グローバル人材に求められるスキルは4つある
■日本的なやり方は不合理な場合が多い

以下、具体的に書きます。

(by paco)有料版[知恵市場 Commiton]から

「516アクションするサイト「エネこみ」」

を見本版として転載します。

────────────────────────────────────

原発事故以来、【iwato】で議論を続けてきたのだが、前から「やる」といって来たとおり、クローズドな【iwato】から、オープンなサイトを作り始めています。

今後の活動の全体像について、書きたいと思います。


■「エネこみ.com」で、「知る」「アクションする」

脱原発、エナジーシフトについてクローズドなコミュニティ【iwato】で議論をしてきました。その中から見えてきたものは、「正しく知る」と「ねらいを定めてアクションをとる」を、ワンセットでできる機能が欲しい、ということ。

脱原発・エナジーシフトを、そもそも「非現実的」と考える人を除いて、このタイミングでは「できれば、脱原発・エナジーシフト」を通じて、放射能の心配が無い、持続可能な生活に変えたいと思う人が多くなっています。

とはいえ、

「ほんとに脱原発ってできるの?」
「電気を使えないものも困るし」
「そもそも、放射能ってやっぱり危険なの?」
「放射能が危険でないなら、事故も怖くない?」
「原発事故って、もう<すんだこと>なの?」
「自然エネルギーを使うと、電気料金が上がるの?」

(by JIN)

OTOSHA20「グローバルビジネスと人材」Day1の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

6月は、「グローバルビジネスと人材」をテーマとして、2回、セミナーを行います。同月は、株式会社プロジェクトプロデュース様のご厚意により、会議室をお借りして実施しています。

Day1のテーマは、「グローバルビジネスの類型」です。

ポイントは、次の3点です。
■アジア経済における日本のプレゼンスが下がっている
■日本の特殊性が国際経済参加への足かせとなっている
■グローバル経済への参加だけが日本の選択肢ではない

以下、具体的に書きます。

(by JIN)

以前、このブログでの紹介した通り、この2月から、中性脂肪・悪玉コレステロールを減らすため、食餌療法を始めました。
http://bit.ly/jbCEJe

指導を受けた鶴見クリニック( http://bit.ly/kpuIpa )から指定された4カ月の食事改善機関を終え、先日、再度血液検査を受けに行きました。結果は、中性脂肪・悪玉コレステロールは減り、γ‐GTP等の肝臓の数値も改善された、というものでした。1年半の間、毎日、服用し続けた中性脂肪降下剤「リピディル」を辞めたのですが、そのリバウンドが起こることもありませんでした。

(by JIN)

5月31日に実施されたOTOSHA19「昭和15年戦争」Day4の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

5月は、「昭和15年戦争」をテーマとして、4回でセミナーを行いました。同月は、理想科学工業株式会社様のご厚意により、同社の会議室をお借りして実施しました。

Day4は、「昭和15年戦争 Point of No Return」の総括編です。

ポイントは、次の4点です。
■近代戦争は為政者の意図の下、国民の支持を得て行われる
■15年戦争には、3つの背景があった
■Point of No Returnは4つの時点があった
■戦争を阻止しえたのは、ロジックの力であった

(by JIN)

5月25日に実施されたOTOSHA19「昭和15年戦争」Day3の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

5月は、「昭和15年戦争」をテーマとして、4回でセミナーを行います。今月は、理想科学工業株式会社様のご厚意により、同社の会議室をお借りしての実施です。

「昭和15年戦争」Day3では、1931年の満州事変から1937年の日中戦争開始まで、日本が戦争の泥沼に突き進んでいくプロセスを追いました。1937年以降は、日本が万里の長城を超えて中国への侵略を開始しており、もう全く後戻りの出来ない状況に突入していきました。1941年から始まった対米太平洋戦争も、対中戦争から抜けられず、その行き着く先として起きた戦争と整理できます。したがって、1937年は、昭和15年戦争における、最後の「Point of No Return」であったと整理できます。

(by JIN)

5月18日に実施されたOTOSHA19「昭和15年戦争」Day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

5月は、「昭和15年戦争」をテーマとして、4回でセミナーを行います。今月は、理想科学工業株式会社様のご厚意により、同社の会議室をお借りしての実施です。

「昭和15年戦争」Day2では、15年戦争が始まった1930年頃の世相をディスカッションしました。というのも、1920年代は大正デモクラシー時代で、比較的、自由を謳歌する雰囲気にあったのに、1930年辺りを境に、軍国主義に染まっていったからです。1930年は、したがって、その後の戦争の泥沼に入っていかないための、「Point of No Return」でした。
Day2のメインイシューは、仮に、自分が1930年に存在していた場合、戦争に対してどのようなスタンスに立っていたか?というものでした。

(by JIN)

5月11日に実施されました、OTOSHA19「昭和15年戦争」Day1の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

5月は、「昭和15年戦争」をテーマとして、4回でセミナーを行います。今月は、理想科学工業株式会社様のご厚意により、同社の会議室をお借りしての実施です。

テーマ「昭和15年戦争」は、1昨年2009年12月のOTOSHAでも取り上げています。「歴史」の視点から世の中を考えるテーマという点で非常にOTOSHA的なのと、再講義のリクエストも多かったことから再度取り上げたものです。

(by paco)有料版[知恵市場 Commiton]の見本版です。


原発事故を巡って、日本政府と日本の中枢にいる人たちが、いかにむちゃくちゃをやる人たちかが分かってきた。

このむちゃくちゃな人たちに、どうやってNOといえばいいのだろうか。今週は、その話。


「むちゃくちゃ」の一例を挙げよう。

●夏の電力は足りているのに、国民には「足りない」と言い続けている。

東京電力、中部電力は、夏の節電を訴えているが、どちらも原発を止めたままでも夏のピーク電力が乗り切れることがわかっている。もちろん、夏の気温がどうなるかわからない今の段階では、「必ず大丈夫」とはいえない部分はあるものの、これまでやってきたような節電と、大口需要家の需要調整契約を使えば、ピークを落としつつ、すでに確保された電源で停電を避けることが可能だし、そのことは電力会社自身が、国会議員などに伝えている。

にもかかわらず、未だに足りないと言い続けているのは、なぜか? 原発を止めても電力が足りることが分かってしまえば、今後、原発を再稼働できないと考えているからだ。真夏のピークに、一般市民が節電するなら、エアコンを止めることにつながり、熱射病患者、死者が激増する可能性がある。市民の命を危険にさらしても、原発を守ると言っているのだ。

(by paco)知恵市場有料版、コミトンから、見本記事(2011/05/09付)をお届け。

-------------------------------------

昨日、菅総理が、中部電力の浜岡原発を停止する要請を出した。

脱原発派は一気に盛り上がり、ネット上は歓迎のメッセージが流れている。それに比例して、不安や疑問のメッセージも多いが、誰のツイートを、誰のサイトを見ているかによって、印象はまったく違うだろうから、優劣を考えても仕方がない。

今日は僕の印象を話したい。現時点では、根拠はあまり説明できないので、あくまで印象ということで、今日の時点での話だと理解してほしい。

昨日の時点では、菅総理が浜岡原発を止める要請そのものは評価したものの、これが大きなきっかけになるのか、判断が付きかねていた。

何しろ、総理大臣が特定の原発の停止を支持すること自体が異例中の異例だし、総理にその権限があるのか、あるとしたらどのような法令に則ってのことなのか、という原理的な話も不明だった。

海江田経産大臣とは話を付けたらしいが、それ以外の閣僚や産業界との話が付いているとは思えなかったし、浜岡を止めた結果、中部電力の電力量が足りるのかどうかを検討したのかも、不明だった。

(by JIN)
3.11のFUKUSHIMA以降、放射能の危険性に関して、メディアやネット上等で色々と言われています。私も、4歳の娘を抱えていることもあり、色々と勉強しました。私の結論は、「放射能の本当の危険性は分からない。でも、政府が言っているよりは怖いもの」というものです。このように、結論は「分からない」というものです。しかしながら、世間では、基本的な所で勘違いしていることに気付かずに、放射能の安全性を安易に語ってしまっているものによく出食わします。

その基本的な誤解は、次の3点です。今回のブログでは、その3つの誤解について、語ってみます。
■内部被曝と外部被曝を混同している
■被害の絶対比較と相対比較を混同している
■事実認識と対応可否を混同している

(by paco)<おとなの社会科>5月の申し込みも始まっています。

2009年12月に行った<おとなの社会科>のリプライズ(反復)。ベースは同内容ですが、新たな情報も加えて、お届けする予定です。

前の会に出ていない方、出たけど、全部出ていない方、もう一度聞いてみたい方。何度学んでも、学びがある現代史です。さっそく申し込みを!

(by paco)

有料版[知恵市場 Commiton]の見本版として公開します。

【iwato】でのやりとりから、シェアしたいものをまとめたいと思います。


-------------------------------------
■現在のエネルギーインフラから、次世代インフラへの移行シナリオは?
-------------------------------------

「移行プラン」の概要など、大きな政策は、ISEPを中心に議論されていて、プランBは用意されているのです。

(1)今年の夏は、ピークシフトで乗り切る。その上で。

(2)電力会社の統廃合を検討。送配電と発電を分離。発電は発電所単位など、大規模にならないように分離。

(3)送配電は、まず東西接続と、電力会社間を接続。これにより東電管内の電力不足を、全国の既存電源でカバーでき
(4)同時に、東西の周波数統一を行う。10年ぐらる。
いかかりそう。特に事業所の交流モーターがキー。ISEP案では西の60Hzに統合。これの根拠は不明。

(by paco)有料版[知恵市場 Commiton]から、見本版をお届けします。


今回の地震の後に起きた原発事故は、「人災」であり、もっと踏み込んでいえば、「防げたのに防ごうとしてこなかった人々による、未必の故意による犯罪の結果」と僕は考えている。もちろん、これには、さまざまな反論や意見があるだろうことはわかっている。多様な意見があること自体、よいことだ。

ただ、ひとつ、ぜひ共有しておきたいことは、今まで同じ人々に、同じようなプロセスでの意思決定をゆだねていると、問題の本質はまったく変らず、形を変えて同じようなことがくり返されるだろうということだ。

今回、原発が事故を起こして批判を受けているので、当面は原発推進は表には出てこないだろう。しかし、これまでの意思決定システムが温存されれば、わずかな冷却期間をおいて、再び原発温存と推進に乗り出すことは間違いない。その理由は、今回は書かない。しかしもし現状を変えようと思ったら、単に原発反対をいうだけでは、何も変わらない。声がちょっと弱まったすきを突いて、巧妙に推進に転じる。それが彼らのやり方だ。

(by paco)3月は震災で後半キャンセルしましたが、4月は予定通りやります。

◆芸術家とは?

あなたの芸術家が身の回りにいるだろうか? 

画家、作家、音楽家、彫刻家……伝統的な、いかにも「芸術」をいうものをやっている人だけでなく、趣味でつくっているパッチワークが芸術の域に達しているとか、お金にならないのに歌を歌い続けている人とか。

とても優れた絵を描く画家がいた。しかし彼はごく普通の仕事をしながら、1人ひそかに絵を描き続け、独身を通して、友人にも見せずに生涯を終えた。死後数十年して、彼の作品は「発見」され、高い評価を受けて、史上最高の芸術家のひとりになった。では彼の生前の人生は、芸術家の人生といえるのか?

戦国時代から1970年代ぐらいまで、商売で成功した経営者は、画家や役者のタニマチになって、芸術家を支援するのが当然のこととされていた。歌舞伎も相撲も、タニマチによって支えられた。今の時代のタニマチはどこにいる?

ビジネスパースンにとって、芸術家は、解きに理解不能の異星人的存在に見える。しかし、彼らを理解し、関わることは、究極のダイバーシティ、多様性を理解することを意味する。芸術家という存在を理解すると、仕事人としてのあなたの幅がぐんと広がり、仕事の視界がクリアになる。

【2011年4月】
4月07日(木)
4月21日(木)
☆すべて19:00?21:30

詳しくはこちら

(by paco)有料版[知恵市場 Commiton]の見本版です。


先週は旧稿で失礼しました。今週は書き下ろしです。

大震災以後、ひたすら原発の状況のウォッチに時間を使ってきましたが、状況は非常によくないままです。

事故当時と比べると、爆発的な大事故に発展するリスクはかなり下がりました。原発の状況の詳しい分析によれば、チェルノブイリのような、フル稼働中の原子炉を上空に拭き上げてしまったような事態は、現状では起きにくいというのが、最悪のシナリオをになってきました。

しかし、だからといって、今回の事故が「チェルノブイリほどではない」といえるのかどうかというと、そうではありません。詳しい比較は、わかりにくくなるのでやめておきますが、「事故の大きさ」は小さくても、影響の範囲はチェルノブイリ以上になる可能性が大きい、ということです。

チェルノブイリでは、事故を起こしたのは1基だけでした。その1基の事故は現在のfukushimaより大きいのですが、fukushimaでは4基の原発が危機的な状況です。1基ずつの希望はチェルよりも小さくても(それでも大事故です)、4基が隣接していることが大きな問題です。1基でもさらに大規模な事故に発展し、現地での作業ができなくなれば、他の原発でも作業ができなくなって、かろうじて保たれてる小康状態が維持できなくなり、4基ともに大崩壊を起こす可能性があります。

(by paco)<おとなの社会科>は今月、「インターネットと民主主義」。

すでに先週、day1は終わっていますが、今週水曜日のday2には、政治学博士で議員秘書などさまざまな政治活動経験のある、盟友・田中信一郎さんを迎えて、政治について、ディープに考えます。

実は、政治というのはもっともわかりやすく、高いレベルでの意思決定プロセスです。政治を学べば、会社の意思決定など、楽ちん楽ちん。なんちゃって。

意思決定とは何か、深く学びたい人は、ぜひ<おとなの社会科>に来てください。

★今月は、東京海上日動火災保険との共同開催で、大手町(丸の内)の本社会議室お借りして開催しています。

詳細はこちら

(by paco)

セルムという人材育成事業の会社で、<おとなの社会科>特別バージョンを行います。

若干空席があるので、先着で受講者募集です。急でもうしわけないのですが、火曜夜(1回)です。<おとなの社会科>ですでに扱ったテーマなので、前に出席された方は似たネタになりますので、ご了承ください。


■<おとなの社会科>セルム特別バージョン
────────────────────────────────────
●3月1日(火)
18時会場→18:30開始→21:00終了
http://www.celm.co.jp/overview/access.shtml

テーマ:
「現代史からみた地球温暖化 --競争のルールをつくれない日本」

●1930→1945年、日本の失敗
●2010年?、日本の失敗

1930年代、日本は世界有数の大国だったにもかかわらず、戦略を誤って、第二次
世界大戦の大敗に至りました。そして今、地球温暖化を巡って新しいパラダイム
シフトが起きていますが、それに乗れずに、道に迷いそうな気配になっています。
1世紀近い時間をおいて、どこに類似性があるのか、日本が買えなければならな
い点は何かを考えます。

■当日までの準備として以下をあたってきてください。
-------------------------------------
<おとなの社会科>の参加の準備として、以下のことをやってみてください。そ
れぞれ、webページで2?3箇所あたる程度の情報量で十分です。興味が広がれば、
なるべく多様な情報や意見について当たるようにしてください。概ね30分--60分
程度の準備で十分です。

●「満州事変」について、ネット検索や高校の教科書、参考書などを当たり、基
礎知識をinputしてください。
●「排出量取引」「キャップアンドトレード」について、ネット検索などで基礎
知識をinputしてください。
────────────────────────────────────

希望の方は、以下の内容でメールをください。
-------------------------------------
to:paco@suizockanbunko.com
sub:<おとなの社会科>withセルム セミナー希望
本文:
名前:
連絡先携帯電話orアドレス:
コメント:
-------------------------------------

(by JIN)
1年前からリピディルを毎日1錠ずつ飲んでいました。中性脂肪を減少させる薬です。結果、中性脂肪は減ったのですが、今度はγGTPが増加し、肝臓が悪くなりました。

リピディルを処方したかかり付け医に聞くと、肝臓が悪くなるのには色々な原因があり、リピディルが原因であるとは必ずしも言えない、との見解でした。しかし、内科医にとっては、成人病患者は定期収入が入る上客です。毎月、診察を受けにくるからです。もちろん医者の倫理的信念もあるとは思いますが、金銭的な誘因も避けられないのではないかと疑心暗鬼になりました。

成人病の抜本的解決策は、食事と運動にあるということは誰でも言います。結局、薬による体の一部分への対処が体の他の部分に負担をかける副作用を及ぼすことを避けられないのではないか。食事と運動を中心に抜本策を講じないと堂々巡りを繰り返すだけ、と思うようになりました。

そんな中で巡り合ったのが、食餌療法です。1週間前に食餌療法を施す鶴見クリニックに行ってきました。 http://www.tsurumiclinic.com/index.html その指導に従って、減量を始めました。結果、昼食はすべて蕎麦になりました^^ 朝食は、毎日食べていた乳製品(チーズ&ヨーグルト)を辞めました。また、リピディルは辞めました。

(by paco)<おとなの社会科>の3--5月のご案内です。

「会場を貸してほしい」という依頼にご協力いただいた企業と同開催が実現でき、3月は東京海上日動火災保険株式会社様、5月は理想科学株式会社様、偶数月はこれまで通り、プロジェクトプロデュース株式会社様の会場で実施します。ありがとうございます。

以下のテーマと日程の募集を開始しました。
さっそくスケジュール帳を確認して、申し込んでください!



▼2011年3月<おとなの社会科>17「インターネットと民主主義」

インターネットを使う政治家が増え、ツイートをリアルタイムで読むことも、返信することもできるようになったけれど、それはあくまで、つぶやきを送り合っているレベルで、自分の考えが本当に政治に反映されるかどうかはまったく別問題だ。一方、技術的には、インターネットによる直接政治参加も可能になっている。今、世界の民主主義は、「代議制=間接民主主義」が中心。それは、現実的に直接意思決定ができなかったか。仕方なく行われていたことなのか? それとも、代議制のほうが優れているのか?

(by paco)


-------------------------------------
★知恵市場有料版[知恵市場 Commiton]から、見本の転載です。
-------------------------------------


先週は<おとなの社会科>セミナーを2回、行った。月曜日に「罪と罰」のday4、木曜日に「哲学と宗教」のday1。

我ながらタフなテーマを続けるものだと思うけれど、やっていて感じたのは、僕はこういう話がやっぱり好きなんだなあということ。今週のコミトンは、

[知恵市場 Commiton]494「自由と罪」の明確な関係

の続編です。

<おとなの社会科>「罪と罰」で浦沢直樹の名作コミック「モンスター」を使った。

そもそもpacoさんはコミックなんか読むんですかと聞かれることが多いのだが、もちろん、読む。といっても読むものは限られているが、岡崎京子なんか好きだ。1996年に交通事故で重傷を負い執筆に復帰できていないのは本当に残念だが、彼女の作品は人間に対する洞察に富み、かつコミックとしても実におもしろい。

(by paco)告知のみ、みたいな感じですが、今週の<おとなの社会科>は17日木曜日、「宗教」です。

前回は哲学でしたが、今回はその続きで宗教。

哲学は理性の産物だけど、宗教は信じることで、まったく対照的な別のこと?

それがけっこう、関係が深いのです。

哲学科卒、倫理学や宗教を専門に勉強したpacoさんの宗教の勉強会です。詳細はこちらから。これからの申し込みも歓迎です。

(by JIN)
NHKのBSハイビジョン特集で「麦客 中国・激突する鉄と鎌」を観ました。2002年の作品の再放送です。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090208230030129/

このドキュメンタリーを観て、中国人と日本人の労働観の違いを感じました。今回のブログでは、その労働観の違いについて、次の順序で語ります。
■麦客とは?
■中国人の労働観と日本人の労働観
■労働観の違いをどう考えるか?

(by paco)先週の記事。「志望動機は不問。おとなしい学生は採りません――。富士通は2012年春入社の新卒者採用で、スポーツや社会貢献、勉強、起業などで実績をあげた学生を約30人採用する。」だって。詳細は文末参照。

これを見て、デジャヴを感じる人は、それなりの年齢かもしれない。バブル前後、一芸枠というのがあったのだ。新しい発想のできる人を採用するために、従来のような試験を課さず、一芸に秀でた人を採用する……。そう、実際に行われていたのですよ。日本の大手企業で。一芸枠で入った人って、その後、どうなったんだろう? 活躍している人もいると思う。でも、一芸枠で採用した人が、新しい創造的な仕事をした、という取材記事は読んだことがない。

たぶん、富士通も一芸枠を用意していたと思うんだけど、その後どうなったのか、確認した上での今回の話なんだろうか。

それとは別に、気になるのは、この記事にはなぜ過去の一芸枠がどのような結果になったか、取材していないのだろう? おそらく、書いた記者は若い記者で、過去、同じような行動を企業がとっていたことは知らないかもしれない。でもこの記事を通したデスクは、知っている年齢のはずだ。「過去もやっていたんだよ、どうなっているか、取材してこい!」と言わないのだろうか? このあたりも、メディアのクォリティダウンを感じさせるところだ。昔の話しといっても、まだ20年にもならない。

(by JIN)
超久々のブログ更新です!

最近、「おとなの社会科」の企画に参加している関係で、こちらの更新がお留守になっていました。
http://www.otosha.com/report

さて、久々の割には、いきなり重いテーマですが、「人権」です。「人権」は、小学校6年生の社会科の授業で習って以降、大学・法学部の憲法の授業では小学校とは全く異なる教えられ方をされ、そして今、「おとなの社会科」で「人権」の新たな側面に触れています。「人権」とは、もうかれこれ、30年にもわたる付き合いになります。

本稿では、以下の順で「人権」について語ってみます。
■学校では「人権」をどのように学ぶか?
■今、私が考える「人権」尊重の根拠
■「人権」尊重の根拠に関する他説

以下、敷衍します。

(by paco)中東、イスラム圏で、動きが急になっている。注目してほしい。

北アフリカ、アラブ圏のチュニジアで革命が起こり、独裁者便アリ大統領が国外逃亡して革命が成功した。

それが東のエジプトに飛び火し、同じく独裁的な「民主政権」であるムバラク政権が崩壊寸前で、ネットもつながらなくなったと報じられている。通信手段によって人々がデモに集まるので、政府が通信を遮断しているらしい。

末期症状になっているので、おそらくムバラク政権は崩壊するだろう。

いずれの国でも誕生するのは、反米(非米)的なイスラム色の強い政権だろう。さらに東に目を移すと、イラク戦争の敗北で米国がイラクから去り、その東にある「非米」国家イランの影響下に入った。

実は、イランの非米主義が、イラクを飲み込み、さらにぐっと西のチュニジアに飛び火したあと、オセロの挟み撃ちのようにエジプトが非米になりつつある、という構図だ。このまま行くと、その中間にあるレバノン、シリア、ヨルダン、さらにサウジアラビアやUAEまでイスラム系非米国家に生まれ変わる可能性がある。そうなると、米英が中東支配のために打ち込んだ「くさび」であるイスラエルはいよいよ窮地になり、ヘタをすると挟み撃ちに合う戦争が起きて、イスラエルは崩壊し、ユダヤ人は地中海に追い落とされるかもしれない。

今年は、中東から目が話せなくなりそうだ。

いうまでもないが、この動きは日本には大きな関係がある。

産油国が多く、また米国の覇権低下も意味するので、中東の豊富な石油と、米国の威光を受けて成立していたこれまでの日本の存在感や、資源調達が、すべて崩壊しかねない。

外交と資源世略をすべて米国にゆだね、その米国からのメッセージを読み違えてきた日本は、とんでもない影響を受ける可能性さえ、見える。そんなことになってほしくないけれど、何が起きつつあるのか、しっかり見ておく必要がある。

(by paco)1月7日に流れたニュース。

-------------------------------------
ある家庭が省エネ家電で二酸化炭素(CO2)を削減した際、それを企業などに「排出枠」として売れるようにするにはどうしたらいいか。経済産業省と電機関連4団体がこの仕組みを作ろうと検討を始める。

経産省によると、省エネにすぐれたエアコンや冷蔵庫、テレビなどを買い、これまでより減ったCO2を「排出枠」とする。売り手は家庭、買い手はCO2削減目標がある大企業。家庭は削減分がお金になるし、大企業からすれば、排出枠を買って削減目標に近づけることができる。売買の仲介は商社などが担う。
-------------------------------------

このしくみは、2003年に僕が「環境経営の教科書」を書いたころから僕が言い続けてきたもので、とにかく、日本中(世界中)あちこちに排出枠を発生させて、それと売れる状況をつくれば、温暖化対策が進む、という考え方。排出量のカウントの仕方には注意が必要だが、省エネ性能の評価を、単にメーカーの表示に頼るのではなく、実際に電力計を付けて一般家庭で実証し、データを集めてから行えば、かなりの精度が期待できるので、排出枠を売ることと実際の削減量に大きな乖離が起きることは、ないだろう。

(by paco)「子供への性犯罪、出所者に警察官が面談 再犯防止狙う」という記事が出ました。詳細は最後に添付しておきますが、「子供への性犯罪で有罪、服役、出獄した人に対して、警察官が支援を行う」というのが主旨です。

性犯罪や児童を対象にした犯罪は特に再犯性が高いことがわかっていて、社会復帰しても、本人は「もうやらない」という意思があったとしても、「ついつい、犯罪の方向に動いてしまう」傾向があるようです。

こういった犯罪歴がある人たちに対して、社会復帰がうまくいっているかどうかを確認し、必要なら支援団体を紹介する、ということで、記事を見ると、悪いことではないのではないか、と感じられます。

欧州の一部の国や米国の一部の州では、もっと突っ込んだ取り組みをしているところがあり、出所後に、精神科医師やカウンセラーが主宰する再犯防止のミーティングに定期的に参加することを義務付けたり、参加しないとペナルティがあるといった活動をしているところもあります。実際、再犯性の高い性犯罪では、たとえば、生活が孤立していらだったり、寂しさが募ると、女性や子供など弱者に対して性暴力をこうすることで心を見たそうとする形で再犯におよぶことが多く、再犯にいたる前に、生活が安定させることができれば(収入や家族、友人関係など)、再犯を踏みとどまる、という例も出ているようです。

(by NAMI)
アメリカ生活3年目を迎えた2010年、新たな夢と決意が生まれました。
現在、アメリカでの起業準備のため、日本に帰国中です。

石の上にも3年と言いますが、ようやく音楽生活も充実し始め、
プロのミュージシャンとのセッションやワークショップへ通いながら、
たくさんの素晴らしい友達にも恵まれ、新しい恋も芽生え、楽しく過ごせる毎日。
夢を先延ばしにすることもできたのかもしれないけれど、何かに導かれるように、
今にいたってます。

10月に帰国してから3カ月、久しぶりの日本で生活なじめず、引きこもり気味になり、
身体にも少々支障をきたしましたが、新しい年が近づくにつれて復活しました。

2011年、新しい夢をカタチにすること、自分の事業とともにアメリカへ戻ることを考えると、
とてもワクワクします。

今日は、「Burlesque」という映画を観てきましたが、偶然にも、
田舎から、自分の夢を追ってLAに来た一人の女性が、
夢も恋も手にする話で、物語としては王道ではあるものの、
出演者たちの歌とダンスに元気をもらいました。おすすめです!

皆さんの夢も、現実になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。

(by paco)エジプトの総選挙についての論評で、「過激派が支持される」という話が書かれていました。

なんか変だなーと思ったので一言。

イスラム教国で、米国寄り、欧州よりの政権は「穏健派」とされます。一方、イスラム教の宗教的考えに忠実であろうとするグループは「過激派」と呼ばれます。

実際には、以下の記事にもあるとおり、「過激派」は、「穏健派」の政治腐敗などを批判し、腐敗によって政権の一部だけが富を集めていることに対して、独自の医療や教育システムを構築して、市民の歓迎を受けていたりするのです。

つまり、「穏健派」は「腐敗、不正派」であり、「過激派」が「正義、社か福祉実行は」であるという側面がある。

エジプトのイスラム同胞団だけでなく、パレスチナのハマスも同じ性格があり、市民から見ると、やや宗教色は強いものの、過激派だという認識は低いのではないかと思います。

米国にも、原理主義的なキリスト教、あるいは開拓時代の生活を実践する人たちも存在していて、かなり「過激」な生活をしていたりするのですが、彼らを「キリスト教過激派」「米国過激派」と呼ぶことはありません。

過激派というレッテルを安易に貼るメディアに、注意しましょう。

合理精神に基づこうとすることも、ラディカリズム、過激派と呼ばれちゃうこともカルのです。


<おとなの社会科>、2010年12月開講分のお知らせです。

otosha14のテーマは、「地球温暖化を見る3つの視点」。12月1日(水)から4回シリーズ、場所は麹町です。

 

◆地球温暖化は、単なる「環境問題」ではない。

 

京都議定書が発効して、いわゆる「責任期間」真っ最中です。一時は達成が危ぶまれた京都議定書の目標ですが、達成の可能性が見えてきました。一番大きな理由は、実はリーマンショックによる景気後退。やはり経済が減速すると、先進国のエネルギー消費は少なくなるのです。しかし、もちろん、そんな「敵失」が本質ではなく、なんといってもEUの積極的な姿勢が、世界に大きな勇気と希望を与えてきました。

 

世界では、風力発電を中心に、第三の産業革命ともいわれるエネルギー革命が進行中で、再生可能エネルギーは新しい主要産業として等乗じつつあります。日本にいると「ホント?」と疑いたくなるでしょうが、日本は「ガラパゴス」と言われるとおり、この分野ではすっかり蚊帳の外の状況になっているのです。ちなみに、京都議定書に参加していない中国、米国でも、再生可能エネルギーのマーケットはすさまじいいきおいでのびており、自然エネルギー市場は、過去5年以上もの間、年60%もの成長を遂げ、今や約12兆円もの市場に達しています。10年後には自動車産業に匹敵する産業に成長するという予想も、十分射程内に入ってきました。

 

もちろん、地球温暖化は大きな問題で、人間の生存環境を守るという点で、取り組まなければならない課題です(第一の視点)。

 

しかし、経済の視点で見ても、大きな発展のきっかけになるのです(第二の視点)。

 

さらに、再生可能エネルギーの比重が高まれば、世界の力関係や派遣関係が変っていきます(第三の視点)。従来の石油やガスの資源国と資源を利用する国という関係から、資源提供国も変わり、自給率も高まるし、資源自体、無尽蔵。この変化が本格的に立ち現れてくれば、世界の構図が変わります。

 

ということで、今回は温暖化をめぐる問題と今後の展望を一気に提示します。日本からの視点だけで見ていると決してわからない、温暖化をめぐる今を理解する、4回です。

 

◆3つの視点とディスカッションで理解する。

 

地球温暖化をめぐる情報を、以下の4回スケジュールで学びます。今回は、事前によくテキストはありません。最新の情報を提供します。特にこの分野に興味のある方は、以下のサイトから「自然エネルギー白書」(1000円)を購入して読んでみてください。最新情報満載で、今回の<おとなの社会科>でも取り上げます。(click!)

 

◎day1環境問題の視点

 

地球温暖化については、ときどき懐疑論が登場しては退場します。「リサイクルしてはいけない」などの反論もあれば、「温暖化していない」という反論や、「IPCCのねつ造疑惑」までいろいろありますが、総合的に見て、この仮説を疑う余地はほとんどありません。あるいは、疑ったとしても意味がない、というのが今の状況です。具体的に解説したあと、時間に余裕があれば、day2の内容にフライング気味に突っ込みます。

 

◎day2 経済と産業の視点

 

自然エネルギーが第三の産業革命を起こしています。特に風力発電はすさまじい勢いで伸びている一方で、サハラ砂漠やテキサスでは、大規模な太陽光集光システムによって、原子力発電所並みの大型発電所が計画され、サハラの太陽光でつくられた電力でEUの電力がまかなわれる時代も近いと見られています。

 

この成長産業の本質と、なぜ海外では成長産業になっているのか、「正しい方針」と「賢い政策」の点から説明します。

 

◎day3  政治、世界覇権の視点

 

<おとなの社会科>12「ロシア」で、プーチンの天然ガスをめぐる資源戦略を解説しました。プーチンがエネルギー資源による覇権をめざす一方で、EUはこの比重を下げる目的もあって、再生可能エネルギーに向かっています。中国は成長に必要なエネルギーを地下資源のみに頼らずに調達するために、再生可能エネルギーの活用をめざしています。

 

一方、日本は、資源を持たず、かつ資源の供給源からのシーレーン防衛を米国に頼っているにもかかわらず、エネルギー戦略にはいたって無関心な状況。そのくせ、中国発展を脅威と見なし、軍事力の増強を言い出す人が出る始末。本質を見誤らないよう、世界を俯瞰します。

 

◎day4  温暖化をめぐるアクションプラン(ディスカッション) 


day4はここまでのレクチャーを踏まえて、ディスカッションを行います。ディスカッションをより精緻に行うことをめざし、ひとつの主張をするために、どのようなイシュー設定とロジックを使うべきか、主張と議論の方法論も学びつつ、国際関係について対極的な議論を行います。 

  

◆おとなの社会科セミナーで、社会を知り、仕事の展望をつかもう



おとなの社会科では、まず、世界や社会、歴史についての「事実」を学びます。何が起きているのか、何がわかっているのか。必ずテキストを用いて、それを軸に、pacoが適切に解説、批判を行い、まず、事実とそのオーソドックスな解釈をつかんだ上で、pacoにうよる解釈を提示します。

その上で、なぜそれがそのような姿をしているのか、事実を動かしているメカニズムを読み解きます。一見合理性がないようなことも、すべてのものにメカニズムは潜んでいて、それを明らかにする力があれば、世界をダイナミズム=運動としてつかむことができます。このような見方を身につければ、今現在進行中の事実から、次、その次に起きることを予測したり、見極めたりすることができるようになります。つまり、先を読んだり、ものごとの表層ではなく、背景をつかむ力になります。


このように、FactsとMechanismをセットで理解することで、世界を、歴史を、今の自分の生き様に活かすことができるようになるのです。


こうして獲得した理解を「世界観」といいます(最近はコミックやアニメ、ゲームにも世界観という言い方を使いますが、それはずいぶんと矮小な(みみっちい)使い方です)。


世界観を適切に持つことができれば、その世界の中で自分が何をなすべきかが見えてきます。これがライフワークです。自分の人生の目的(人生のwhat?)を見つけ出したり、今目の前にある選択肢の中からないをするべきか、意思決定の力がどんどん上がっていきます。迷いがなくなり、自信が生まれる。


あなたが「これをやりたい」と誰かにいえば、「よくわからない」といわれたり「あっちの話をどこが違うのか?」と聞かれたり、「理想的だけど、実際には無理だよね」といわれたり。志が高ければ高いほど、他の人がやっていないことほど、それがなんなのか、なぜやらなければいけないのか、なぜできるのかを説明するのが難しく、それができないと、せっかくの志は実現する道筋が立てられません。


「社会を見る確かな視点」があれば、何をやりたいのかをしっかり位置づけることができ、誰かに話したときに、理解してもらえるようになり、協力者も集められます。「机上の空論ではなく、しっかり考えている、本気でやろうとしている」と感じてもらうためには、アクションだけでは不足です。アクション、プラス、それを支えるロジック。そのロジックを、あらゆる分野で通用する強力なロジックを提供しようというのが、このセミナーです。 


 

■開催日

・otosha14-1 12月01日(水)

・otosha14-2 12月09日(木)

・otosha14-3 12月14日(火)

・otosha14-4 12月21日(火)

☆時間は、各回19:00-21:30(多少延長あり)

 

■会場

@かんき出版 セミナールーム

地下鉄麹町駅下車 駅上

株式会社かんき出版

※かんき出版のご厚意により、都心での開催が実現しました。ありがとうございます。

 

■受講要件

 

参加資格は特にありません、だいたい高校生以上なら参加いただけます。

※セミナーは全4回ですが、いずれかの回のみの出席が可能です。

 

 

■受講料

●1回受講 8,400円 (大学院生以下 1,050円)

●チケット購入による割引料金があります。チケット制度や料金支払いについてはこちらをご覧ください。

●「otoshaラジオ」による、音声聴講制度もあります。こちらをご覧の上、申し込んでください。

※受講2日前までにこちらから申込してください。

※定員=20名、最低催行人員=2名


(by paco) 先週末、金曜日の夜に、プレジデント誌の長坂嘉昭編集長の講演と質疑、と言うミニセッションに参加してきました。

今、雑誌・出版業界は、マーケット全体がシュリンクするという構造不況状態にあります。その中で、プレジデント誌はビジネス誌という狭いマーケットの中で、善戦している媒体ということで、注目を集めています。

ここ10年で雑誌業界は全体で2兆6000億円のマーケットから1兆9000億円へと、30%近くダウンし、サラリーマン向けの週刊誌をはじめ、多くの雑誌が発行部数を減少させ、ひどいところは半減する例もあるというぐらい厳しい状況とのこと。

その中で、プレジデントは、コンセプトを大きく変え、月刊誌から月2回刊行、「ファミリ」「ベビー」と姉妹誌を増やしているということで、脚光を浴びる存在です。そのプレジデント誌も、発行部数では、10年前と比べて2008年頃まで伸びたものの、その後減少、最近は持ち直し傾向と、決して順風満帆ではないものの、チャレンジしないと何も得られない、とという認識を持ている数少ない事例、ということができます。

成功の要因は、編集長の分析に寄れば、「エッジの効いた編集企画」ということで、実際、最近のプレジデント誌の特集を見ても感じられます。

(by paco)

有料版からの見本、転載です。

「グローバル人材を育成したいが、どうしたらいいか」という質問を受けることが多くなっている。3年ぐらい前からのことではあるが、今年は急にリアルになってきていて、企業自身がグローバル化について、新しい局面を迎えていることが感じられる。

では、「グローバル人材」とは何か、と問い直してみると、はっきり意見を持っていることは少なく、相手国に対応した語学はやっているが、それだけでは十分じゃない、というような中で、「語学意外のものも含めたグローバル人材」というような定義しかないのが現状のようだ。もちろん、企業によっては明解な定義を持っているとこもあるのは、いうまでもない、あくまで、平均的な現状だ。

グローバル人材を考える前に、そもそも企業のグローバル化について、どんな現状にあるのかを見てみたい。

■グローバル化の4つの類型

◎グローバルマネジメントを徹底する企業

この類型の代表格は、米国発祥の大企業で、すでに世界中にさまざまな拠点を持ち、世界中合わせてひとつの企業としてマネージしている企業だ。製薬企業、石油メジャーなどのエネルギー産業、ケミカル、バイオ、ITなどさまざまな業種がある。僕が長くおつきあいした会社では、ファイザー製薬が代表格だ(以下の情報は、ファイザーのものというわけではなく、複数の企業の情報を総合して書いています)。

これらの企業ではすでに10年、20年以上前から、グローバルマネジメントを導入していて、新しいものではない。しかし、日本から見ると、新しい局面に入っている。

これまで、グローバル企業の日本法人は、世界の中で独自の地位にあり、そのことで「無風状態」が許されてきた感がある。

(by paco)ちょっと前の話題になりますが、東京都がオリンピック招致活動を行っていて、結局、リオに負けました。

招致活動自体に僕は否定的で、一度やっているんだし、やらなくてもいいんじゃないの、他にお金の使い道もあるでしょう、という理解でした。

でも、こういう見方は、ちょっと間違っていたようです。

30代以下の若い世代にとっては、オリンピックも万博も無縁で、日本という国の元気のいい姿をほとんど見ていない、という話を聞くことが多くなり、なるほど、それはさびしいことだろうという理解を共有できるようになりました。

僕らが新・東京オリンピックに反対する気持ちになるのは、旧・東京オリンピックが、その開催のためにあまりに多くの犠牲を払ったからです。

代表例は、高速道路に埋まってしまった日本橋とか、川自体がなくなってしまった渋谷橋や天現寺橋。

日本橋は、江戸の中心、日本の国道の起点としてゼロキロポストなのですが、下の神田川はどぶ川、上には高速道路がうねって、確かに「近未来都市」「ネオ・東京」ぽくはあるのですが、ちっとも美しくないし、江戸から東京へと移り変わった歳の素顔を完全につぶして実用本位の、プライドの持てないものになってしまいました。天現寺橋も、「春の小川はさらさらゆくよ」の童謡で知られる風景だったのに、地下に埋められてしまいました。

東京オリンピックの前に、世界に見せられる東京に変える、という突貫工事が行われ、道路は拡張されて、実用に供さない川や橋は地下に埋め立てられ、都市の記憶を失ったのです。実は、この時点で、神田川も天現寺橋の下の渋谷川も、乱開発と下水道インフラが不足していたために、汚れてかつての姿ではありませんでした。しかし、それを埋めてしまえば、浄化するモチベーションもなくなり、街の姿を復元することさえできません。

確かに旧・東京オリンピックは、東京日本人を勢いづけ自身を持たせることに成功しました。新・東京オリンピックも、同じ効果をもたらす可能性があることを、僕は軽視していました。

しかしその一方で、東京という待ちの記憶をもう一度失うことになるのはうんざりだ、という気持ちもしています。東京都のプランでは、既存の施設を有効活用して、もっともエコなオリンピックを行うということでしたが、都市を壊さないなら、賛成するべきでした。もちろん、僕が賛成に回ったからといって、オリンピック委員会の決定にはなにも影響がなかったのはわかっていますが。

同じような話として、リニア新幹線があります。

こちらは、イベントではないので、判断は違うのですが、日本にはこれ以上、コンクリートのインフラは不要なんでしょうか。必要なんでしょうか。

実は、中央リニアについては僕は賛成派で、早くつくるべきだと思っています。

東海道新幹線にバイパスがないことが大きな理由で、東海地震などで、東名高速、東海道新幹線が両方破壊される可能性が高く、バイパスは必須です。といっても、今から着工しても、自身までに間に合わないかも知れませんが、日本という地震国、災害国には、バイパスは必須でしょう。東海道新幹線の老朽化の問題もあります。リニアができれば、新幹線を一部止めて大改修、といったこともできるようになるでしょう。

となると、別にリニアでなくてもいい、ということになりそうですが、どうせつくるなら、最先端技術で、というのは当然のことで、採算の配慮はしつつも、早い完成をめざしてほしいものです。生きているうちに乗ってみたいなあ(^-^)

(by paco)先週に続いて、<おとなの社会科>を学ぶ意味をまとめます。

■未来を知るために学ぶ

<おとなの社会科>の学ぶテーマとして重視しているのは現代史です。これまでのところ、2009年12月に昭和の現代史を学びましたが、それ以外は中国やロシアなどの地理や、貧困、農業、地域などの社会問題を扱ってきました。実際歴史はあまり扱っていないのか?というとそんなことはありません。中国やロシアでは、共産主義の歴史やロシアの独立など、近世以降の歴史を扱いました。貧困問題では、貧困が起きている経緯を現代の資本主義の経緯や構造から見てきました。

「歴史」を前面に出してはいないものの、背景にある歴史を説明して、それ故に今の姿があること、つまり過去から今、未来へのつながりを見せています。

「昭和とバブル」では、1950年代から90年代までを概観して、好況と不況の循環をみた上で、好況だったり、上り調子に見える社会でも、よい面ばかりではなくいろいろな課題を抱えていたことをみました。また、バブル景気が、行動成長期終了後の下降局面の中、「もう二度と好景気は来ない」と思われていた日本経済に好況が来たことを確認しました。

歴史がバージョンアップしながら繰り返されていることも学びました。「ロシア」では、19世紀の絶対的な皇帝体制が崩壊して「労働者の国」としてソ連が生まれてからも、結局はソ連政府が絶対権力化して皇帝のようになったこと、さらに、ソ連が崩壊して民主的な資本主義の国になったように見えて、プーチン政権では権力の集中と反権力への弾圧が続いていて、帝政ロシア時代と似た状況が現れていることも学んでいます。

(by paco)<おとなの社会科>をスタートさせて1年半になります。セミナーの受講生は、毎回ほぼ10?15名程度で、受講者からの評価も高いと感じています。

とはいえ、<おとなの社会科>のような学びは、どこがどのようにいいのか、どのようなねらいなのか、わかりにくいのも事実。これまで書いてきたことと重複することは承知で、改めて<おとなの社会科>を学ぶ意味をまとめてみようと思います。

■意思決定の経験の浅い現状を変える。

おとなになるということは、自分の意思で決めて行動する、ということを意味しています。自分の意思で決めるというのは、もちろん、自分個人のこと、たとえば、誰と結婚するとか、どこに住むとか、どんな仕事に就くとか、そういうことが含まれます。

しかし、日本人のおとなにわりと多いのは、会社員の自分としての意思決定、ということについて、あまり意識がないこと。会社員ではなく、フリーランス、個人で仕事をしている人も、自分の意思決定と言うことに自覚的ではない人が実は多いのですが、仕事上の意思決定と言うことに、どこか無自覚であるという共通点があります。

僕が最初にこのことが気になりだしたのは、グロービスの受講生と話しているときでした。受講生たちは概して優秀で、グロービスのクラスを複数受けるような人は、特にそうでした(優秀になった、という点も含めて)。僕自身は自分の学歴や職歴に自信がないという気持ちをずっと抱いてきたのですが、比較すると受講生の方がずっと優秀で、立派な企業に廃止、大きな仕事を任されていることがよくありました。しかし、意思決定、自分が仕事で何をするべきかを考え、わかっているという点では、僕自身と大きな差が見えたのです。

(by paco)米国在住だった友人が、3年ぶりに日本に戻ってきたので、先週食事をしていろいろ話した。起業を考えている彼女に、僕からみたアドバイスをいくつかしたのだが、その話のあとに、<おとなの社会科>の話になり、米国の一般的なビジネスパースンの行動やメンタリティについて、彼女の話を聞くことができた。

興味深かったことがふたつ。

ひとつは、米国人は経済の話より政治の話をする傾向にある、ということ。日本のビジネスパースンと話していると、社交の場(といっても、飲み会や食事会など)では「政治と宗教の話はタブーなのでは?」と考えている人が多いようだ。あなたはどうだろうか、飲み会ではどんな話題が出るだろうか。

一方、経済の話題、たとえば株価が上がったとか下がったとか、円相場がどうだとかは、よく出るように感じる。円高だから大変だとか、株が下がると大変だとか。そもそも、円高だとなぜ大変なのか、自分の仕事にどのように影響があるのか、ということをどのように理解しているのかという問題もあるが、それ以前に、経済の話は話しやすくて、政治の話は話さない方がいい、というようなメンタリティが、日本のおとなにはあるように思える。

(by JIN)
2003年の西部劇映画「ワイルド・レンジ(原題:Open Range)」を観ました。ケビン・コスナーが監督・主演を務め、ロバート・デュバル、アネット・ベニングが助演として脇を固める配役です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Open_Range

ハリウッドの超豪華キャストが集い、セット・シーンの作り込み・画面編集の何れにも一流の技術を結集している跡がみられ、映画全体としての出来はなかなかのものだと思います。エンターテイメント作品として観るのに損はない作品だと思います。ただ、今回のブログでは、作品そのものの出来とは離れて、この作品の背景・・・アメリカのカウボーイ精神の変容に焦点を当ててみます。

なお、この先は、「ネタばれ」ですので、その点ご容赦ください。

(by paco)最近、意図的に政治問題について発言している。<おとなの社会科>をやっていることもあり、以前より積極的に発言しないと、カッコがつかない、ということもあるし、発言するということはそれだけ自分自身に正確な分析を課すことで、自分の厳しくなれるという効果もある。もちろん、発言するということは、分析にしても、予測にしても、はずすリスクが高くなり、かっこわるいことも多くなる。でも、それも含めて引き受けないと、無責任感が漂うことは明かで、これまで以上に背伸びしても書いていくことになると思う。

もうひとつ、お気づきと思うが、文体を変えている。これまで、ですます口調の易しい言い回しで書いてきた。今でもテーマによってはそうしているが、社会に厳しいことをいうからには、これまで以上に断定的にいう必要があると考え、きつめの言い回しを意図的に行っている。そのぶん、指摘が的外れになることも多くなり、リスクは僕自身が負うことになる。始めてしまった以上、それもやむを得ないだろう。

さて、尖閣問題からはじまる、日中関係である。

(by paco)来年、2011年の<おとなの社会科>の開催場所(会議室・教室など)を募集中です。

ぜひご協力をお願いします。

これまで<おとなの社会科>は、麹町の「かんき出版セミナールーム」と、銀座の「プロジェクトプロデュースセミナールーム」を、それぞれ隔月でお借りして開催してきました。

来年2011年については、麹町のかんき出版セミナールームが、かんき出版の状況変化のために、利用できなくなってしまいました。銀座会場は、これまで通り利用できる予定です。また、かんき出版セミナールームも、年内開催はお借りできることになっています。

そこで、2011年の、以下の予定について、会議室や教室などを「貸してもいいよ」という企業などを探しています。条件は、以下の通りです。

◆場所や広さ

(by JIN)
毎朝、早朝、2時?5時位にBSで流されている「世界のニュース」、遅ればせながら、その面白さに気付きました。

メリットは、3つあります。

1つは、同じ事実を各国の異なった視点から捉えられることです。

たとえば、最近、行われた国連での各国首脳のスピーチです。米国のメディアでは、イランのアフマディネジャド大統領が米国を非難する演説を行ったことに対して「悪者」のレッテルを貼るトーンで報道しています。これに対して、カタールのメディア「アルジャジーラ」はカタールの首長が、米国がアラブ人をテロリストと同一視してきた政策を非難する演説を行ったことを報道していました。

(by paco)尖閣諸島で、中国の漁船と日本の巡視艇が衝突した事件で、日中関係が揺れている。やけに強硬な態度に出る中国に、かなり衝撃を受けている日本人は多いだろう。

今後の動きがどうなるか、今のところもちろんはっきりはわからないものの、この、一見「激しい対立」は、どうもウラがあるっぽいね、と読み解く必要がありそうだ。

日本が中国と対立している、という構図は、日本が米国と仲良くする(対米従属)の裏返しの構造にある。対米従属を望んでいるのは、外務省を中心とする官僚勢力と保守派(宮台真司がへたれ保守と呼ぶような)、そして官僚の言いなりになる大メディアである。一方、中国と仲良くしたいのは民主党の中でも小沢一郎を中心とするグループ。

ただ、注意したいのは、官僚や保守派は米国に対して「絶対従属」の立場を取りたがっているのに対して(過去60年間の<成功体験>があるので安心)、民主党の中でも小沢系の人々は、「対中従属」までは想定しておらず、日本が中国と組むことで、東アジアをリードし、安定させるという、ある程度対等な関係を(現在のところ)求めているように見えることは注意したい。

(by JIN)
先日のNHKのBS特集「原爆投下を阻止せよ?“ウォール街”エリートたちの暗躍?」を観て愕然としました。
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20100920-11-13204

これまで、私は、米国が原爆を投下した理由は、日本に早期降伏を迫るためと信じてきました。ところが、最近公表された米国の公文書から、実際には、ソ連に米国の力を見せつけるための手段だったと分かったと、この報道番組は伝えていました。そこには、多数の米国人・日本人の命を守ろうとする意図等、微塵もありませんでした。今回のブログでは、この報道に接しての感想を語ります。

(by paco)先日、紹介したWeb版フォーサイトに、「天下り解禁」という趣旨の記事が載った。無料記事なので、読んでほしい。
ひそかに退職勧奨を受けた改革派官僚

主旨のひとつは、前原国交相が「前原誠司国土交通大臣が7月6日、国土交通省傘下の“最大手”天下り法人である「建設弘済会」の解散」を発表したが、それは天下りを防ぐ目的ではなく、別の天下り先をつくったので、ここは廃止してしまおうね、という意味だと指摘している。

記事を読むと、官僚がいかに巧妙に自分たちの都合のいいことをやるか、書かれている。そして政治家や国民は、改革が進んでいるかのような錯覚を感じるのだが、実態は悪くなっている、という仕掛けがよくわかる。

「かつて「官僚は大バカ」と言っていた菅直人総理が、「官僚こそが政策のプロフェッショナル」と180度態度を改め、内閣発足当日、今後は官僚と緊密に連携するとの閣議決定(6月8日付「基本方針」)まで行なったのだから、官僚たちは笑いが止まらない。「官邸では今や、『政治主導』という言葉は禁句」(政府関係者)とまで言われる」