歴史と政治の最近のブログ記事

(by JIN)]

30数年前、その町には、一度、訪れた事があります。カウラです。オーストラリアのシドニーとキャンベラの中間にある小さな町です。 http://www.cowratourism.com.au/ 当時私は小学生で、父の仕事の関係でシドニーに住んでいました。家族旅行でキャンベラに向かう途中、「日本庭園がある」ということで、このカウラに立ち寄ったのです。

オーストラリアを車で旅をすると、前方は、地平線まで続く一本道です。前後共、まったく車がいないこともしばしばです。そこをかっ飛ばしている状態の中、両側に、これも地平線まで広がる牧場の風景が少しずつ視界の後ろへと流れていきます。

数時間に一度、道路の前方に複数の点が見えてきます。近づいていくと、それが、大平原に点在する小さな町です。町の中には、軽食のできる給油所があり、そして、必ず、チャイニーズレストランが一軒はありました。今は、数百万人規模の中国人が高度人材として渡豪していますが、当時の豪州在住中国人は苦労して移住した華僑の人達でした。

カウラも、そんなオーストラリアの小さな町の1つです。でも、他の町と違うのは、日本庭園があることです。また、日本レストランもありました。シドニーでも2軒しか日本レストランがない時代にです。そして、カウラには、日本人墓地がありました。

(by paco)ちょっと前の話題になりますが、東京都がオリンピック招致活動を行っていて、結局、リオに負けました。

招致活動自体に僕は否定的で、一度やっているんだし、やらなくてもいいんじゃないの、他にお金の使い道もあるでしょう、という理解でした。

でも、こういう見方は、ちょっと間違っていたようです。

30代以下の若い世代にとっては、オリンピックも万博も無縁で、日本という国の元気のいい姿をほとんど見ていない、という話を聞くことが多くなり、なるほど、それはさびしいことだろうという理解を共有できるようになりました。

僕らが新・東京オリンピックに反対する気持ちになるのは、旧・東京オリンピックが、その開催のためにあまりに多くの犠牲を払ったからです。

代表例は、高速道路に埋まってしまった日本橋とか、川自体がなくなってしまった渋谷橋や天現寺橋。

日本橋は、江戸の中心、日本の国道の起点としてゼロキロポストなのですが、下の神田川はどぶ川、上には高速道路がうねって、確かに「近未来都市」「ネオ・東京」ぽくはあるのですが、ちっとも美しくないし、江戸から東京へと移り変わった歳の素顔を完全につぶして実用本位の、プライドの持てないものになってしまいました。天現寺橋も、「春の小川はさらさらゆくよ」の童謡で知られる風景だったのに、地下に埋められてしまいました。

東京オリンピックの前に、世界に見せられる東京に変える、という突貫工事が行われ、道路は拡張されて、実用に供さない川や橋は地下に埋め立てられ、都市の記憶を失ったのです。実は、この時点で、神田川も天現寺橋の下の渋谷川も、乱開発と下水道インフラが不足していたために、汚れてかつての姿ではありませんでした。しかし、それを埋めてしまえば、浄化するモチベーションもなくなり、街の姿を復元することさえできません。

確かに旧・東京オリンピックは、東京日本人を勢いづけ自身を持たせることに成功しました。新・東京オリンピックも、同じ効果をもたらす可能性があることを、僕は軽視していました。

しかしその一方で、東京という待ちの記憶をもう一度失うことになるのはうんざりだ、という気持ちもしています。東京都のプランでは、既存の施設を有効活用して、もっともエコなオリンピックを行うということでしたが、都市を壊さないなら、賛成するべきでした。もちろん、僕が賛成に回ったからといって、オリンピック委員会の決定にはなにも影響がなかったのはわかっていますが。

同じような話として、リニア新幹線があります。

こちらは、イベントではないので、判断は違うのですが、日本にはこれ以上、コンクリートのインフラは不要なんでしょうか。必要なんでしょうか。

実は、中央リニアについては僕は賛成派で、早くつくるべきだと思っています。

東海道新幹線にバイパスがないことが大きな理由で、東海地震などで、東名高速、東海道新幹線が両方破壊される可能性が高く、バイパスは必須です。といっても、今から着工しても、自身までに間に合わないかも知れませんが、日本という地震国、災害国には、バイパスは必須でしょう。東海道新幹線の老朽化の問題もあります。リニアができれば、新幹線を一部止めて大改修、といったこともできるようになるでしょう。

となると、別にリニアでなくてもいい、ということになりそうですが、どうせつくるなら、最先端技術で、というのは当然のことで、採算の配慮はしつつも、早い完成をめざしてほしいものです。生きているうちに乗ってみたいなあ(^-^)

(by paco)米国在住だった友人が、3年ぶりに日本に戻ってきたので、先週食事をしていろいろ話した。起業を考えている彼女に、僕からみたアドバイスをいくつかしたのだが、その話のあとに、<おとなの社会科>の話になり、米国の一般的なビジネスパースンの行動やメンタリティについて、彼女の話を聞くことができた。

興味深かったことがふたつ。

ひとつは、米国人は経済の話より政治の話をする傾向にある、ということ。日本のビジネスパースンと話していると、社交の場(といっても、飲み会や食事会など)では「政治と宗教の話はタブーなのでは?」と考えている人が多いようだ。あなたはどうだろうか、飲み会ではどんな話題が出るだろうか。

一方、経済の話題、たとえば株価が上がったとか下がったとか、円相場がどうだとかは、よく出るように感じる。円高だから大変だとか、株が下がると大変だとか。そもそも、円高だとなぜ大変なのか、自分の仕事にどのように影響があるのか、ということをどのように理解しているのかという問題もあるが、それ以前に、経済の話は話しやすくて、政治の話は話さない方がいい、というようなメンタリティが、日本のおとなにはあるように思える。

(by JIN)
毎朝、早朝、2時?5時位にBSで流されている「世界のニュース」、遅ればせながら、その面白さに気付きました。

メリットは、3つあります。

1つは、同じ事実を各国の異なった視点から捉えられることです。

たとえば、最近、行われた国連での各国首脳のスピーチです。米国のメディアでは、イランのアフマディネジャド大統領が米国を非難する演説を行ったことに対して「悪者」のレッテルを貼るトーンで報道しています。これに対して、カタールのメディア「アルジャジーラ」はカタールの首長が、米国がアラブ人をテロリストと同一視してきた政策を非難する演説を行ったことを報道していました。

(by JIN)
先日のNHKのBS特集「原爆投下を阻止せよ?“ウォール街”エリートたちの暗躍?」を観て愕然としました。
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20100920-11-13204

これまで、私は、米国が原爆を投下した理由は、日本に早期降伏を迫るためと信じてきました。ところが、最近公表された米国の公文書から、実際には、ソ連に米国の力を見せつけるための手段だったと分かったと、この報道番組は伝えていました。そこには、多数の米国人・日本人の命を守ろうとする意図等、微塵もありませんでした。今回のブログでは、この報道に接しての感想を語ります。

(by paco)昨年からスタートして好評いただいている、「渡辺パコのおとなの社会科」(旧名人生のwhat?を見つけるセミナー)が、今年は通年で開講します。

今年は、「大テーマの月」と「小テーマの月」に分けて、4回で大きなテーマをじっくり追いかけるシリーズと、1-2回で小さなテーマをさくっと身につけるシリーズの、2パターンで行います。

「大の月(★)」は偶数月、「小の月(☆)」は偶数月なのですが、夏休みの関係で、一部変則的です。

さて、別記事でご紹介したとおり、今回は「otoshaラジオ」と称して、聴講制度を始めます。次回のotosha05から募集しますので、セミナーには来れないけれど、聴講したいという方は、ぜひお申し込み下さい。こちらのリンクからotosha05の紹介を読んでいただいた上で、スクロールした下の方から、申し込みメールを「otoshaラジオ」での聴講と書いて送ってください。

尚、セミナーの雰囲気を知りたい方は、YouTubeにアップしている映像をご覧下さい。
YouTube4-1
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(by paco)おとなの社会科、5月開講分のお知らせです。otosha05のテーマは、[データから読み解く--日本人は貧しいか?]。

今回は、3月、奇数月ということで、コンパクトに2回シリーズで開催です。3月4日(木)と18日(木)、場所は銀座1丁目です。

◆データから読み解く、「日本人は貧しい?」

テキストとして、「日本はなぜ貧しい人が多いのか」(原田泰著)を使い、経済学的なデータから何を読み解くか、格差社会や、貧しさは、本当に確認できるのかを学びます。尚、本は、なるべく読んでほしいのですが、すべて読む必要はありません。必要な情報は受講生に引用の形で配布する予定です。

これまで少なく見積もっても3000人ぐらいの人に論理思考を教えて来たのですが(ちゃんと数えたことないけど)、クラスで受講生が確信に満ちた口調で「データは正しい、数字はうすを付かない」というのをしばしば聞いてきました。僕は「データは間違いがちだ、数字はウソをつく」と信用しないタイプなので、なぜ受講生がそれほどデータに信頼を置いているのか、よくわかりません。

今回のテキストはたくさんの経済学的データをもとに語っているので、「事実について書いた本」のように読めますが、本当にそうなのか。実は、数字、事実と呼ばれているものはそれ自体はたいてい何の意味も持たず、単なる数字に過ぎません。そこから何か意味合いを引き出してはじめて、価値を持つのですが、この「意味の抽出」こそが、実は何より重要です。「事実は間違えない」という言い方には実は何の意味もなく、「事実から何を抽出するかは、しばしば間違える、あるいは、しばしば意図が含まれる」ということをどう理解するか。

(by paco)おとなの社会科(旧名「人生のwhat?を見つけるセミナー」)の料金にチケット制を導入し、同時に「otoshaラジオ」と銘打って、音声ファイルによる聴講制度を作りました。

今後とも、受講を始めやすく、続けやすい制度にしていきますが、まずはこんな体系で進めたいと思います。

◆チケット制は、通貨単位chry(チェリ)のプリペイドポイント制に

これまで受講料は決まった回の振込のみでしたが、全4回受講の場合は割引があっても、受講の予定が見えない場合は、割引を受けにくい状況でした。「回数券」の要望が多かったのですが、これを一歩進めて、「プリペイド・ポイント制」にします。

プリペイドポイントの単位は、chry(チェリ=なぜこの名前かは、後述)。1chry=1050円相当のポイントを40chry、80chry購入いただくことで、受講の際、必要なchryを消費していく方法なので、出席した回だけ支払うことができ、ムダがありません。急に参加できなくなった、参加できるようになった、という場合も、席があれば当日の意思決定ができます(必ず席があるか問いあわせてください)。通常のセミナー料金は1回8400円なので、chryで払うときは、8chry消費=7350円で受講できます。

(by paco)「人生のwhat?を見つけるセミナー」改め「おとなの社会科」の、セミナーのようすをYouTubeにアップしています。

ユダヤ人と日本人は、意外な共通点があります。

ユダヤ教は偶像崇拝をしないのですが、日本人もしません。神社には神様がいるはずなのに、神様の像はどこにもなく、髪が下りてくるはずの場所が紙の下がりもので示されていたり、神が宿る鏡が置かれていたりします。そんな象徴的なものに過ぎない区間は、僕たちは神様がいそう、と感じ、拍手して祈るのです。こういう祈り方をするのは、ユダヤ人と日本人だけだといわれています。

一方、まったく正反対のこともあり、今回の内容などはまさにそれ。戦略性が深く、しぶとく、スケール感がある。日本人はこのいずれもが苦手です。世界でも珍しい共通項がある部分と、正反対のキャラがある、日本人とユダヤ人。不思議な関係であると同時に、学びも大きいのです。

(by paco)「人生のwhat?を見つけるセミナー」改め「おとなの社会科」の、セミナーのようすをYouTubeにアップしました。

いま進行中の「おとなの社会科-4 ユダヤと米国、民主主義」のday2のようすです。各10分以内なので、全体(約3時間)と比べるとわずかですが、雰囲気はわかってもらえると思います。

ところで、「おとなの社会科」セミナー全体の方針や、課金制度についても、スタッフで検討が進んでいます。受講者の皆さんに関係の深いところで行くと、受講料をチケット制にして、来れる分だけを買っても、回数券のように無駄なくディスカウントも効くようにしたいのですが、より使い勝手をよくすべく、ポイント制にする予定です。「おとなの社会科」の域内通貨という感じですが、単位は「チェ」です。本当はcherryなんですが、これは我が家の猫の名前です(^-^)。ちょっと長いので、チェ。1チェ=1050円相当として、まとまったチェを購入いただくとディスカウント。受講1回8チェ、というようなしくみを予定しています。

さらに、セミナー当日に来れない方のために、音声で受講できる「otoshaラジオ」会員制度を作ります。mp3ファイルでシリコンプレイヤーに入れて通勤時も聞けるように、と考えています。興味あり、という方は、期待のほどをpaco宛メールしていただけると、さらにがんばって「otoshaラジオ」の開講をめざします。

ということで、day2のようすです。


▲part1は、米国という国の成り立ちについて。


▲part2は、アメリカの宗教ピューリタニズムとはどのようなものか?


▲part3は、ここまでのQ&A。

(by paco)「人生のwhat?を見つけるセミナー」改め「おとなの社会科」の、セミナーのようすをYouTubeにアップしました。

いま進行中の「おとなの社会科-4 ユダヤと米国、民主主義」のday1のようすです。各10分以内なので、全体(約3時間)と比べるとわずかですが、雰囲気はわかってもらえると思います。

day2も終了しているので、同じようにYouTubeにアップしていきますので、ぜひみてください。

ちなみに、「ビデオ受講」制度をつくったらどうかなと思っています。リアルの受講より安めの設定にして、リアルセミナーのあと数日中にビデオで受講できる会員制度です。興味がある方は、「ぜひ受講したい」とか「こんな制度ならいいな」とか意見をもらえれば、検討したいと思います。paco宛メールくださいませ。

(0)おとなの社会科では何を学べるのか?

(1)day1-part1 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教

(2)day1-part2 ユダヤの歴史

(3)day1-part3 偏見が生まれるところ

(by paco)去年発足した民主党政権ですが、年末から今年に賭けて、鳩山さん、小沢さんとメインキャラクターに、金にまつわるスキャンダルが起きて、迷走しています。これに伴って内閣支持率もぐっと低下して、45%が不支持、指示を上回る不支持になったと報じられました。

僕はもともと民主党を支持してきたので、残念な経過なのですが、民主党支持者でなくても、この間の経緯については注意深く見る必要があります。

先週、小沢さんのスキャンダルは、腹心の大久保、池田光智、石川の3名は起訴、小沢さんは不起訴でいったん決着を見ました。鳩山さんも、謝罪で何とかしのぎました。このことがどういうことなのか? J-WAVEのJam The Worldにジャーナリストの鳥越俊太郎が登場して、解説しているので、こちら(13分)で聞いてみてください。

鳥越さんの話によると、小沢さんのスキャンダルは、検察から民主党への牽制である、とのこと。

(by paco)知恵市場有料版[Commiton]から、最新記事を見本として公開します。

有料版については、こちらをご覧ください。毎週月曜日、渡辺パコの「深い」コラムを読むことで、知的刺激を受けつつ、自分を目ざめさてみましょう。

 ★ ★ ★

今週も「おとなの社会科」の内容についてです。ちょっとしつこいモードですが、僕自身の最大のテーマなので、おつきあいくださいませ。

「おとなの社会科」というネーミングについては、いろんな人に聞いて回っているのですが、わかりやすいという人と、もうちょっと違う感じがいいかも、という人がいて、まあ、どんなものでも賛否はあるものですが、もうちょっと錬りたいところです。

そこで、ひとつ思いついたのが「見通し力」ということば。「見通し力養成講座」というネーミングなら、僕が伝えたいことが伝わるでしょうか。同じコンセプトのネーミングとしては、「視界良好セミナー」というのもあるのですが、こちらはどうでしょうか?

今回は「見通し力」という言い回しで、僕が今伝えていきたいことを再整理してみます。

●誇りの持てる仕事は、社会に役立つ仕事

前回のコミトン442号では、「判断し、選択するためには、「社会科」が必要」という言い方をしました。


渡辺パコの「what?セミナー(4) ユダヤと米国、民主主義」
supported by かんき出版
全4回開催(2010年2月02日--2月26日)


■ユダヤがアメリカ、ひいては世界を牛耳っているってホント?

今回のwhatセミナーのテーマはユダヤとアメリカ、民主主義。世界の陰謀を暴こうとか、自分の日常生活には関係なさそう、と思うかもしれませんが、ちょっと待って。このテーマは、とっても深くて、けっこう身近なのです。

今回はテキストに「アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか (新潮文庫) 」を使います。この本は、米国議会に対するユダヤからの影響力を中心にして、20世紀後半の歴代大統領とユダヤの関係、そして米国のユダヤ人と、イスラエルとの関係を、具体的に捉えて解説しています。文庫本なので、短めで読みやすい本です。

という説明からもわかるとおり、ここに書かれているのは基本的にファクト(事実)ベースで、裏の歴史ではなく、陰謀説でもありません。現代米国で実際に起きていることを書いているので、あやしげな話はいっさいありません。

そこから見えてくることがいくつかあります。

(by paco)

渡辺パコの「what?セミナー 茶話会」
supported by かんき出版
2010年1月26日(火)

★「what?セミナーについて」「人生のwhat?について」「知恵市場について」pacoさんとおしゃべりしてみよう(^^)

昨年3シリーズ行った「人生のwhat?を見つけるセミナー」には、のべ60名を超える人にきていただき、「おもしろかった」「知らないことがたくさん学べた」「世の中のことをこんなに知らなかったなんて」「これからなにをすべきか、考えていきます」など、さまざまな感想をもらっています。また、「行きたかったが、都合で行けなかった」「前にやった内容をもう一度やってほしい」などの意見ももらっています。

僕自身、このセミナーを始めて、よいところはどこで、改善点はどこで、もっといろいろな人に受講してもらうにはどんなことをすればいいのか、見えていないところがたくさんあります。その一方で、手応えはすごく感じているので、さっそく今年も、2月から、セミナーをやっていく予定です。

で、その2月セミナーの前に、これまで3回を踏まえて、いろいろ感想や改善点、要望をお聞きする「茶話会」を開くことにしました。お酒を飲まないpacoさんにならって、お茶とお菓子で、人生のwhat?をどうやって見つけていくか、自由に話してみませんか?

今年の計画についてもお話しできると思います。

また、単におしゃべりするだけでも何なので、僕から短いレクチャーを提供して、みなさんの知識も少し増やしていただきたいと思います。何について話すかは、来てのお楽しみにしましょう。

(by paco)知恵市場を今のような形にリニュアルしたのが2006年の1月。もともと知恵市場の出発は、1997年頃、高橋Toshiさん@未来図が【本来知るべき情報がやりとりされる知恵の交換場所を作ろう】という趣旨でメンバーを集め、ディスカッションをしたのが始まりで、この頃はまだインターネット機能が乏しかったので、@nifty(NIFTY SERVE)のレンタル会議室をつかってのディスカッションとしてスタートしました。設立人は、Toshiさんと僕、それに当時はSurfriderと名乗っていた阪本啓一さんです。

その後、いろいろ変遷を経て、今は僕が1人で運営を引き継いでいますが、現在の形にしてからもすでに3年たち、有料版の購読者も減ってきているので、今後どのようにするか、考えようと思っています。

特に、今年はじめたwhat?セミナーは、知恵市場の考えにも近く、受講者の目的意識も高いので、もともとの知恵市場の趣旨に対して、【オフ会】的な位置づけにしてもおかしくない内容になっています。

(by JIN)

現在、pacoさんのセミナーを非常に有意義に受講しています。
http://www.chieichiba.net/blog/2009/11/what.html

今回は、そのセミナーで課題として出された「太平洋戦争開戦の理由」について書きます。

図らずも、今日は、太平洋戦争開戦から68年目に当たる日です。戦争犠牲者の方にご冥福をお祈りしつつ、二度と同じ悲劇を繰り返さない願いを込めて、私なりの仮説を書いてみます。

(by take)すみません。公私共々色々なことがあり、翻弄されておりました。(笑)のんびりペースで又、記事を書いていきます。

2010年まであと僅かですね。早いものでもう年の瀬です。日本は今年の流行語大賞が「政権交代」だと聞きました。長年の自民党政権に国民が審判を下したチェンジの年だと言えそうですね。

フィリピンは来年5月に大統領選挙があります。日本の様に民意を反映した選挙となるのでしょうか?僕が感じる予想は殆ど絶望だと思っています。今回はフィリピンの選挙の歴史と現状を書いてみます。


渡辺パコの「what?セミナー(3) 日本の現代史」
supported by かんき出版
全3回開催(2009年12月02日--12月16日)


■みんな手薄な現代史から「世界が動くメカニズム」を学ぼう

今回のwhatセミナーのテーマは現代史。「英国機密ファイルの昭和天皇 (新潮文庫) 」をテキストにして、対象から太平洋戦争後に向かう日本と世界の現代史をががーっと外観してしまおうという大胆なセミナーです。

タイトルは「昭和天皇」で、天皇の話はそれなりに出てきますが、あくまでテーマは現代史。20世紀前半という激動の時期、世界がどのようなメカニズムで動いたのか、歴史の教科書では学べない、世界が動くメカニズムを学んでいこうと思います。

歴史は古くさい博物館にあるものと思ってませんか? この本の冒頭に

「過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来をより遠くまで見渡せるだろう」
(元英国首相 ウィンストン・チャーチル)

という言葉があります。まさに先見力。

歴史を、変えられない過去のできごとの暗記と考えるか、そこからダイナミズムを発見し、今世界が動きつつあるダイナミズムの洞察につなげるか。これができるかどうかで、未来への見通しは大きく変わります。

では、それって私の仕事にどう関係があるの?

(by paco)先週「仕分け人をやるかも」とお知らせしたのですが、無事に仕分け人となり、初日水曜日、3日目金曜日に出席してきました。

僕が参加している第三ワーキンググループは、なぜかけっこう注目されていて、初日も「私の話も聞いてください」の女性教育会館事業の理事長さんや、スーパーコンピューター開発、毛利館長の日本科学未来館などを仕分けしました。

ちなみに、3日目の仕分け内容についてのasahi.comの記事が以下のような感じですが、現場で仕分けしていた人間として、記事と実際の違いなどを書いてみます。

▼asahi.comより
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事業仕分け 科学予算バッサリ、毛利館長も防戦2009年11月13日23時33分

政府の行政刷新会議は13日の「事業仕分け」で、学校での理科教育の充実から、次世代スーパーコンピューターまで、科学技術関連事業の大幅な削減を求めた。前政権までは「技術立国」を掲げて巨額の国費を投入してきたが、仕分けでは「聖域」なくムダ削減に取り組む姿勢を示した。


3日目の作業で「廃止」としたのは、小学校の理科の授業に支援員を派遣している文部科学省の事業など9事業で総額305億円。予算の大幅縮減も26事業に上った。

先端技術関連では、独立行政法人・理化学研究所が開発を進める次世代スパコン(概算要求額約270億円)について「来年度の計上見送り」を含む予算の削減を求めた。今年度分を含め計545億円の国費を投入してきたが、蓮舫民主党参院議員らが「財政難のなかで大金をかけて世界一の性能にこだわる必要性があるのか」などと指摘した。

(by paco)行政刷新会議に、仕分け人として参加することになりそうです。


行政刷新会議は、国が行う事業や制度について、公開の場で議論して、不要な予算を削ることを目的にした会議で、民主党新政権の目玉の変革のひとつです。

これまで、予算は、自民党と官僚の密室のやりとりと、財務省からの予算査定を経てほぼ決まり、国会にかけられるときにはおおむね決定済み、という流れでした。本来なら国会で細かな議論をするべきといえばそうなのですが、予算委員会でも100人規模の会議ですから、ここの事業や制度を細かくチェックする議論はできません。自民党方式も、ひとつのものの決め方として機能してきたわけですが、自民党政権も50年を超えて制度疲労を起こし、硬直化してしまいました。

民主党はこれを大きく変えることを狙っていて、いわゆる「官僚主導から政治主導」「密室から公開へ」というコンセプトの中で、今回の行政刷新会議は、予算削減をオープンな会議で行うと言う大きなチャレンジになります。

今回、事務局から声をかけていただき、この会議に民間仕分け人として参加することになりました(まだ正式な辞令はもらっていないので、なくなる可能性もありますが)。仕分けの会議そのものは11日から始まることになっていますが、すでに「ヒアリング」が行われ、参加してきました。各省から持ち込まれた事業や制度の案について説明を受け、不明な点を質問するというもので、僕は第3ワーキンググループに所属で、文部科学省、農林水産省、防衛省の事業の仕分けを担当します。


渡辺パコの「what?セミナー(2) メディアリテラシー」
全4回開催(2009年10月28日--11月18日)

■前口上

自分の人生の目標は何かとか、ライフワークは何かとか、そういうことについて考えたことはありますか? 自分のライフワークを、自分の人生を通じてやっていきたい「こと」=「人生のwhat?」と位置づけ、その見つけ方の方法論を提供しようというのが、このセミナーです。

講義のキモは、「社会を見るための確かな視点を獲得する」ということです。あれをやりたい、これをやりたいと思っても、「あれやこれ」とは何かをしっかり定めておかないと、やり始めてからぐらぐら、ガラガラとぶれたりずれたして、結局自分が何をやりたかったのか、見失ってしまうことがよくあります。

あなたが「これをやりたい」と誰かにいえば、「よくわからない」といわれたり「あっちの話をどこが違うのか?」と聞かれたり、「理想的だけど、実際には無理だよね」といわれたり。志が高ければ高いほど、他の人がやっていないことほど、それがなんなのか、なぜやらなければいけないのか、なぜできるのかを説明するのが難しく、それができないと、せっかくの志は実現する道筋が立てられません。

(by paco)新政権特集。民主党政権が自民党と何が違うのか。J-WAVEで、ビデオジャーナリストの神保哲生さんがインタビューを受けていて、なかなか鋭い答えをしていたので、ぜひ聞いてみてください。

神保哲生さんは、宮台真司とも考えを共有していて、包摂性や「小さな政府、大きな社会」と言った社会学的概念も踏まえた上で、民主党政権の政策をずばり解剖してくれ打ています。
神保哲生インタビュー

さらに各論ですが、これからの民主党に課せられた課題として、貧困問題があります。これについて、「もやい」の湯浅真さんのインタビューがあるので、こちらもぜひ聞いてみてください。この人、本当に頭がいいや。
湯浅 誠インタビュー

(by paco)ついに鳩山政権誕生ですね。

なかなか感慨無量なものがあります。

自民党より民主党の方が、うまく政治をやると思っているわけではありません。日本の状況はそれほど単純じゃないし、民主党の人材はまだまだ薄い。でも人材が薄いからといって、実力がないとは言えません。

閣僚経験がなければ、実力がないように見えるのは当然で、でもやってみればしっかり力を発揮できる人はたくさんいます。ポストが人をつくる、というのはどの世界でもあることです。

発表された内閣の布陣を見ると、思った以上になかなか重厚な印象で、これは本当に何かやってくれるかも、と期待できそうな感じがしました。

温暖化政策、脱ダム、原発、福祉政策、対米外交など、課題は山積だけれど、これまでの自民党のやり方ではない方法をとってやろうという意気込みがあるなら、政権交代の意味があったと考えるべきです。

小泉純一郎がやったことで、確かに間違いない実績として残っていることは、彼の公約である「自民党をぶっ壊す」ことだったのでしょう。自民党が今回の敗戦で受けた痛手は想像していた以上のようで、未だに総裁の方向性さえ決まっていません。政権を取っていたからという理由だけでついてきた人たちが、こぞって離れていくでしょうから、本当にスカスカになったあとで、何ができるかを考えられる人でないとダメ。その意味で、現執行部がなあなあで候補者を選んでいるようでは、立ち直る可能性はないでしょう。このタイミングで再生に向けて動き出せなければ、自民党は本当に崩壊してしまい、二大政党制ではなく、民主党の一党体制になってしまうかもしれません。それはそれでよくない。

(by paco)民主党が圧勝して、来週はいよいよ首班指名です。現段階では、「アンチ自民党が民主党に流れた」というような解説になっていますが、その本当の意味について、二人の識者がJ-WAVE(東京のFM局)の番組でしゃべっていて、これがなかなか、鋭い、鋭すぎる指摘なので、そっと、シェアしてみたくなりました。

どちらも僕が長年追いかけている時代のキーパースンですが、ひとりは宮台真司。7月に行った「人生のwhat?を見つけるワークショップ&セミナー」でテキストに使った「日本の難点」の著者であり、首都大学東京(旧都立大学)社会学教授。もうひとりは、「外務省のラスプーチン」という言われ方で紹介される、元外務省職員で、ロシアやインテリジェンス(諜報)の専門家として知られる佐藤優さんです。

政権交代が必然だったことの意味合い、民主党政権がやるべきこと、その可能性と期待が比較的ポジティブに、かつそれぞれの視点から語られているので、ぜひ聞いてみてください。20分ずつぐらいです。

j-waveの宮台真司の出演番組
j-waveの佐藤優の出演番組

ちなみに、宮台の回は選挙直前、佐藤の番組は選挙後です。

(by paco)映画「剱岳 点の記」を見てきました。

山は、のぼるのは疲れるから苦手なんだけど、見るのは好きなpaco。六兼屋の窓からも甲斐駒ヶ岳を見ながら生活しているわけだけれど、甲斐駒にも赤岳(八ヶ岳主峰)にも上ったことがなく、クルマやロープウェイで行けるようなところばかりを選んでいます。

この映画を知ったのは、去年5月に立山黒部アルペンルート(旅行記1 / 旅行記2)に行ったとき。この映画ロケ中ということで、あちこちに映画予告のポスターが貼ってあり、完成したら見たいなと思っていたのでした。

どんな映画化はポスターからはよくわからなかったのですが、明治に剣岳に登った人たちの話、新田次郎の原作、ということで、見る価値はありそうかなと。

というようなこともすっかり忘れていたのですが、偶然、公開中であることがわかり、2週間ほど前に行ってきました。

(by JIN)
最近読んだ本「宗教と国家」は、20世紀の紛争解決に宗教が活用された事例がいくつも紹介されていました。たとえば、戦後のフランスとドイツの和解、南アフリカのアパルトヘイト撲滅、フィリピンの民主革命、等です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569558062/

解決に宗教が役立った理由の1つとして挙げられているのが、宗教の持つ「物語性」が、紛争当事者の心の琴線に触れたのではないか、というものです。人の依って立つアイデンティティは、1つの「物語」であると考えられます。「どこで、どんな環境で生まれ育ち、どんな信念の元に生きているか?」という一連の生き方は、1つの「物語」と捉えられます。他方、宗教も、その起源には「物語」があります。多くの宗教の「物語」の骨格は、「苦しみ」とそこからの「救済」です。この「救済」は「紛争の解決=平和」と結び付くことがあり、それが紛争当事者の心の奥底にある「物語」と触れ合うとき、紛争解決の糸口がつかめる場合がある、というのです。

この見解には、違和感を覚えながらも、納得できる部分もあります。ただし、納得できるのは、一定の条件の下で、という留保がつきます。今回は、その辺りの事情を掘り下げてみます。

(by paco)NHKが今日からスタートさせる「プロジェクトJAPAN」シリーズ。

1859年、世界に船出した日本が直面したのは、戦争に次ぐ戦争の時代であった。その一方で世界は、「平和」構築の試みも始める。「戦争と平和の150年」というテーマを描く。

ということで、世界の中の日本の近代150年をシリーズで放送するという力の入った番組です。

僕はグロービスはじめいろいろなところで、そして本で(「先読み力」もそのひとつ)、近代史を理解することの重要性を話しています。

これまで、日本の近代史は、幕末?日露戦争(栄光の)と、敗戦への15年(見たくない歴史)に分断していました。今回のシリーズは、これを一本の線でつないでくれるのではないかと期待しています。

どんな番組になるかな。みたら、レビューをアップしたいと思います。

(by paco)速報で入ってきたニュースですが、イスラエルがパレスチナ自治区のガザ地区を空爆し、150人を超える死者が出ているようです。イスラエルとパレスチナは、6か月の暫定停戦期間が終わって、緊張感が高まったいたのだけれど、再び本格的な交戦状態に戻る可能性が出てきました。というより、今度こそ、中東で大きな変化が起きるかもしれません。

これまで、中東での戦争はイスラエルの圧勝で、パレスチナやアラブ、イスラム勢力は劣勢だったのですが、今回ばかりは仕掛けたイスラエルがイスラム側の大攻勢を受けて、地中海に追い落とされるかもしれません。つまり、自滅的攻撃の端緒になる可能性がある、ということでうs。

ガザ地区を支配する武装政治集団ハマスは停戦期間終了後、ロケット砲によってイスラエル南部に散発的な攻撃を行ってきました。

(by paco)ちょっと前のことになりますが、航空自衛隊の航空幕僚長(軍人トップ)だった田母神氏が書いた論文が問題になりました。

この論文の何が問題なのか、という点について、ちょっと書いてみたいと思います。ちなみに論文自体は、こちらで読めます。

論文自体は昔からある論旨で、目新しいものではありません。問題になったのは、それが、現役の軍人トップが発表していた点と、もうひとつ、このトップが、航空自衛隊の隊員を指導して、自衛隊員の多くが同じアパの懸賞論文に応募していた、という点のふたつです。

で、最大の問題である、前者、現役幕僚長がこういった論文を書くことのぜひや、それに対するペナルティをどう考えるか、という点です。政治の場では、シビリアンコントロールが問題にされました。では、シビリアンコントロールとは、何が問題なのか。

これについて、僕がワッチしている識者の1人、軍事評論家の神浦元彰さんは、「絶対にあり得ないのは、田母神氏を懲戒免職とすることである。外部に発表した論文が政府見解と異なれば「懲戒免職」という前例になれば、憲法が保証した言論の自由を禁じることになる。」と書いています。
http://www.kamiura.com/new11_2k8.html

(by paco)サブプライム問題という時限爆弾が爆発して、世界が金融不安に陥っていますが、そんな中で日本は、優等生と見られる傾向になってきたようです。日本の景気、経済指標は、よくないニュースばかりですが、米国、欧州、アジア諸国、BRICなどと比べると、安定感があり、特に米国から見ると、日本の現状は輝いて見える、それだけ相対的に日本の価値が上がっているという指摘がなされています。

サブプライム問題は米英流のレバリッジ金融が完全に失敗だったことを露呈したわけですが、欧州もこれに乗って成長してきたので、あおりを食って景気が減速しています。BRICは今はまだ成長中のように見えますが、ロシアは原油価格が暴落しているので、これから日取り経済不振に陥るでしょう。ロシア経済は好調に見えて、石油や天然ガスしか今のところ売り物がなく、この価格が高騰したことで、金持ちが増えていただけなので、今のように原油価格が一気に半分以下に落ち込めば、景気は冷え込みます。インドは、西隣のパキスタン情勢が不安定なこともあるし、米国からのIT開発の受注で成長してきたわけですが、これも米国経済の冷え込みで厳しくなるでしょう。中国の経済指標はなんとか維持しているように見えますが、化の国の数字にどこまで信頼性があるかは、判断が分かれるところです。主要マーケットの北米、欧州、日本ともに景気が減速して消費が落ち込めば、影響がないわけがありません。

(by paco)「民主党のアメリカ 共和党のアメリカ」を読みました。

今年は大統領選の年。サブプライム問題で慌ただしい米国ですが、ブッシュJr.政権は今年限り。来年からは新政権になります。日本は「米国の51番目の州」と自嘲気味ですが、「宗主国」のあるじの交代は、無関心ではいられません。

とはいえ、米国の二大政党の名前もわからないし、ましてどこが違うのかも意味不明、というのが平均的な日本人の感覚です。そのあたりを、建国からの歴史をさかのぼりつつ、詳しく、かつ実に鮮やかに描いてくれているのが、この本です。

著者の冷泉彰彦は、村上龍主宰のJMMで長年米国からのレポートを送っていて、クリアな視点に多くを学ばせてもらっているのですが、この本は、このレポートの視点をさらにテーマにクリアに書いてくれていて、すっきり読めます。

11月からの選挙のタイミングで、ぜひ読んでください、絶対おもしろくなることを請け合いです。

(by paco)「小泉の勝利 メディアの敗北」という本がありまして、

小泉政権の五年半は終わってみれば難局を切り抜け けっこううまく乗り切った。 彼は偉大な宰相であったのか? しかし、どのメディアが彼の成功を予測しただろう。 誰も読み切れなかった小泉政治の本質を考察する。

というわけで、政治評論家、じゃなくてジャーナリストなんだろうか、この人は。キャスターのようですね(^-^)。年上なのかなと思ったら、1968年生まれの40歳なんですね。

小泉政権時代にあったトピックを振り返って、その時の前後の概要と、著者自身が発表した評論と、それに対する「振り返り」で構成されています。選ばれているシーンは、「田中真紀子の更迭」「靖国参拝」「郵政選挙」など、10件あまり。

(by paco)「西の魔女が死んだ」は同名の小説の映画化で、小説の方は100万部のヒット作としてファンの多い作品です。
http://nishimajo.com/

映画化に当たって、「魔女」であるおばあちゃんが暮らす山の家のセットが清里の清泉寮につくられたと聞いていたので、見てみたいと思ったのがきっかけ。中学生の少女がこの山の家に住む「魔女」のおばあちゃんと暮らす1か月がストーリーの舞台です。

おばあちゃんを演じるサチ・パーカーは1956年生まれ、母親は女優のシャーリー・マクレーン。シャーリーはスピリチュアルな世界に造詣が深いこと、親日家で東洋思想に傾倒していたぐらいなので、その娘のサチ・パーカーも、スピリチュアルな感受性はあるのではないかと思います。魔女としての雰囲気をうまく醸し出していて、これがいい味でした。

(by paco)中国というお隣の国が、本道はどんな国で、これからどうなっていくのか。人口も国土も大きな国なので、隣人と指摘にならないわけはありません。しかも、政治体制も違うし、過去の歴史上の問題もあって、率直に話ができる関係になっていない。華々しく見える部分が目立つだけに、本当のところはどうなのか、知りたくなります。

中国の仮面資本主義

という本を読んで、なるほどな?と思ったのでご紹介。
著者はフランス生まれのジャーナリストということで、内容はしっかりしています。

中国は派手に発展しているように見えるけれど、理解を誤らないように、という視点で書かれているのですが、その理由をいくつか紹介しましょう。

(by paco)グロービスの受講生から、「pacoさんの情報源は?」「これからお薦めの本は?」と聞かれて、さて、どんなものを情報源にしているのかなと思ったのですが、最近はけっこうTV番組を使っています。

で、よい番組をどうやってみるかというと、番組情報をワッチしてメールをくれるサービスがあり、それを使っています。

■山中由紀さんのメルマガ
生命・環境系ドキュメンタリー番組放映情報の案内屋さん
(有料ですが、高品質です)

ONTVのメルマガ
(無料ですが、けっこういい線いってます、が、無関係の番組のリストもけっこう来ます)

で情報を集め、TVチューナーボードを入れたPCで録画予約をして録った上で、あとでゆっくり(半年遅れぐらいで)見ることが多いです。BSドキュメンタリーとか、NHKスペシャルはなかなか高品質です。

以下、こんな番組をチェックしていますのリストをアップしておきますので、参考までに。録画に失敗しなければ、録画ファイルをもっているので、あとからみたいという方には「お貸し」できます。ご連絡ください。

このあとも、最新の録画予約リストを掲載していきます。
本のリスト元キドキアップしているので、参考にしてください。

https://contents.nifty.com/member/service/g-way/chieichiba/member/blog/2006/12/284global_eyes_by_paco284.html(by paco) 話題の映画「靖国YASUKUNI」を見てきました。

日本人のタブーがたっぷり詰まった靖国に迫ったドキュメンタリータッチの映画ということで、妨害を懸念して公開予定だった映画館が自粛したり、それに対して福田首相が「よくないこと」と発言すると行った一連の動きでちょっと話題になったりしたのですが、この福田首相の「自由に公開できるべきだ」という発言は、光ってましたね。まったくその通りです。

映画の内容は、上記のサイトの方にもあるのですが、サイトの内容とちょっとズレがあるような印象を受けました。

まず、問題にすべきなのは、この映画はドキュメンタリーなのか、ストーリーなのかという点です。撮影はすべてロケーションで、大半が靖国神社境内、それも小泉首相が靖国参拝を行った2005年夏。それと、「靖国刀」の刀匠・刈谷さんの仕事場です。その意味で箱の映画はドキュメンタリーなのですが、「キャスト(登場人物)」として刈谷さんほかの名前が挙がっていて、この扱いに「??」という感じがします。ドキュメンタリーなら、いつどこで撮影されたのかが明記されるべきですが、それもある場面とない場面があり、どこで撮られたものかわかりにくく、ドキュメンタリーとストーリーの中間的な、ちょっとあいまいなつくりになっているような印象でした。

(by paco)巨額の赤字を抱える大阪府の知事になり、大リストラを宣言している橋下知事。就任早々、NHKに喧嘩を売ったり、タレントと丁々発止やってみたりと話題には事欠かないけれど、なんだかピントがずれているような感じ。

さて、以下の記事ですが、両者の意見はかみ合っていません。
このかみ合わない議論、どう考えたらいいのでしょうか?
記事をよく読んで、ちゃんと考えてね。

 ★ ★ ★

まず、気がつくのは、「戦犯」を探すことに意味があるのかどうか。つまり、責任者が誰かを捜すことに意味があるのかどうか。

財政赤字をつくった責任者は確かにいて、それが負債をつくった当時の市の職員や政治家なのか、国なのかが議論になってはいるけれど、責任者が見つかって意味があるのは、その責任者が、責任をとってくれる場合、あるいはとれる力がある場合。枚方市長が言うように、国も重大な責任を持っているけれど、国が責任をとるべきなのか。

(by paco)ロシアは、次第に、というか確実に恐怖政治に逆戻りしています。

以下の新聞休刊のニュースは明らかに「皇帝プーチン」の逆鱗(げきりん)に触れた結果でしょう。ロシアではここ数年、メディア関係者の暗殺が続いていて、リトヴィネンコ(元ロシア諜報部員)が毒殺され、チェチェン紛争を告発し続けた女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤも暗殺されました。ほかにも言論弾圧、政敵の暗殺など、数知れずあるようです。

ロシアという国家が成立したのは、15世紀後半のモスクワ大公国からと言われていますが、正式には18世紀に成立したロマノフ王朝です。ロマノフ王朝はその後、20世紀初頭のソビエト革命で滅亡するまで、強力な絶対王朝として市民を圧迫し続けてきました。その反動から生まれたソビエト政権も結局、共産党独裁の恐怖政治に変質し、1991年の崩壊まで続きます。ソビエト政権が崩壊し、民主化されたものの、国内は混乱し、これを立て直したのがプーチン政権で、政治的経済的混乱は解消しました。しかし、その背景に派生的の排除、暗殺、メディアの圧迫があることが、明白になってきています。

反プーチン派は暗殺されなくても、多くがシベリアの収容所送りになっているという話もあり、ソビエト自体から続く政治弾圧体制が完全に復活しているようです。


(by paco) このところ、ヒトラーの研究をしています。大日本帝国がなぜ大東亜戦争に踏み込んでいったのか、Point of no returnを探す研究を続けてきたのですが、そのナゾを考える中で、当然世界史は連動しておきているので、欧州の戦争についても考えざるを得ないと言うところに行き着きました。

それで、ヒトラーの研究を始めたわけです。

ヒトラーの死を見とどけた男―地下壕最後の生き残りの証言
アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか
ヒトラー対チャーチル 80日間の激闘

ひとまずこんな本を読むことから始めているのですが、まずわかったこと。

(by paco) 「新しい歴史教科書をつくる会」は、超右寄りの歴史観をもった教科書をつくり、子どもたちに教えさせようというグループで、別記事で書いたような、軍のやり方の不名誉なところは記述せず、価値のあるところを強調して、戦前の日本の行動を正当化しようという内容で書かれた教科書をつくっています。

その版元である扶桑社が、新しい教科書の出版を断ったということで、僕としては、これはなかなか、痛快な記事です。

扶桑社が断った理由は単純で、ビジネスとして成り立たないというわけです。予想した数の教科書採用がなく、教科書が売れないのでは、コスト割れしてまで出版できないということですね。

教科書の選定は、地域ごとの教育委員会が選んでいますが、各地の教育委員は、検定は通ったものの、この強化社はふさわしくないという判断を下したわけで、一部での採用はあったものの、全体としては、歴史に対する反省の念はまだ比較的強いという点で、安心できます。

(by paco)この国は、相変わらず自分たちの過去が見つめられずにいるのですね。

沖縄戦で、日本軍が市民の集団自決を命じたという事実を、文科相が教科書から削除させたということで、沖縄の人たちが怒っています。詳しくは、以下の記事を見てください。

ではなぜ、行政や政治にかかわる人たちは、こんなことをいまさらするのでしょうか? 60年以上も前のことだから、別にどっちでもいいじゃないと思うあなたは、歴史が今に生きているということについて、改めて考えてもらうきっかけにしていただければと思います。

なぜ今、沖縄戦の記述を、事実をねじ曲げてまで変更しようとするのか? それは、沖縄戦で軍の指揮官だった人たちの遺族に対して、政治的にこびることを意味しています。

(by take)ゴールデンウィークもあっと言う間に終わってしまい、ようやく静かなセブが訪れるかな?と思いきや、まだまだ「騒ぎの種」が多いセブから今回も書いてみます。
さて、何が騒がしいと言えば、明日5月14日に行われる「統一選挙」が騒ぎの種なのです。僕はもちろんフィリピン人ではないので、選挙権はありませんが、選挙関係のニュースを見ると驚くことが多いです。

まず、こちらの人にとって「選挙で議員に選ばれる」と言う感覚に関して僕が感じる事を書いてみます。

フィリピン人はスペイン・アメリカ・日本と色々な国から支配を受けていた国です。だからご主人様に「言われた事」は嫌でもやらなければいけません。プライドをかなぐり捨てなければいけないのです。

(by paco)以前、僕のブログ「pacolog!」でも取り上げたことがあるのですが、改めて調査記事が出ていたので、ご紹介。

米国:半数の国民「人類は神が創造した」と考える
毎日新聞 2007年4月1日 17時22分
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米国人の半数近くは神が人類を創造したと考えている??。米誌ニューズウィークは3月31日、人類の進化に関する米国人の考え方についての世論調査結果を発表した。それによると、神が人類を創造したとみなす人は48%。人類は長年かけて進化し、この過程で神の役割はなかったと考える人は13%で、進化の過程を神が導いたと考える人は30%だった。また91%が神を信じ、信仰する宗教は全体の82%がキリスト教で、そのほかの宗教の信者は5%だ
った。3月28、29の両日、18歳以上の約1000人に聞いた。(ニューヨーク共同)
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(by paco)
卒業式や入学式で、国旗掲揚と国歌の斉唱が全国的に行われるようになっていますが、これを、教員に強制させているのが東京都です。石原知事の指示で、国歌斉唱を義務付け、歌っていない教員は処分対象とし、研修などのペナルティを課してきました。これを不服として起こした裁判に対して、東京地裁が「違法」という、教員側勝訴の判決を下したというのがこの判決です。

で、僕の考えですが、やはり強制するのは行きすぎで、着席や歌わずにいたからと言って処分までするのは、教員であっても、公務員であってもやってはいけないことだと思います。僕自身は、オリンピックやワールドカップで国歌が流れれば普通に、日本だぜと思うタイプだし、でもだからといって、「強制」と言われると、やっぱり歌いたくなくなるのも事実。国が個人の信条の部分にまで立ち入るような社会には、やはりなってほしくないし。

国旗と国歌については、娘などは君が代もろくに歌えない程度にしか覚えていないという実態があって、式での強制とは裏腹に、子どもたちが歌う機会はどんどん減っているようです。やはり国歌を歌えないというのはあまりいいことではないと思うので、こういう機会に練習したり、歌ったりする機会をつくることはいいと思うのですが、それも個人の信条では歌いたい、歌ってもいいという範囲内のことであって、強制するのは抵抗を感じます。スポーツで日本人選手が活躍すれば、国旗も国歌もシンパシーを感じるというような自然な形で親しむのがいいのではないでしょうか。

(by paco)長野県知事選挙が、今週末投票だったのはご存知ですか? すでに開票され、田中康夫が敗れ、村井仁が当選しました。

村井は、元衆議院議員で前回の総選挙で郵政法案に反対して離反、敗戦して、引退していました。69歳。

長野県の人たちとはいくつかのルートで知り合いが多いので、ちらちら聞いていたところによると、田中県政については、だれもが「コンセプトはよかった、やり方がまずかった」という評価。ではやり方はどうまずかったの?というと、ひとつは、県議会との対立にみられるように(田中康夫は就任2年で県議会から不信任案を出され、自ら失職を選んで、再選挙に臨み、当選した経緯がある)、議会にしても、県庁職員にしても、きちんと説明して自分のやりたいことの協力を得ようとしてこなかったようです。その結果、政治の方向性については支持しているのに、それをこのやり方で実現するの?という疑問が生まれたり、そのコンセプトは賛成だから早くやろうよと持っていっても、県庁職員も議員も動かず、意欲がある人が動けなかったりということがあったようです。

(by paco)僕の記事「9.11テロは、やはり「真珠湾」と同様、「防がなかった」」に対して、mainstreetさんがコメントをくれているので、replyを改めて新規エントリーとしてアップしたいと思います。

> 私の場合、調査と研究というほど立派なことをやってきたわけではありませんが、
> 「その個人」のような存在は時代が生み出すものだと思っています。どんなに偉
> 大な政治家であれ歴史家であれ、時代の子に過ぎないからです。ヒトラーだって
> 今のオーストリアに生まれていれば、あんな人生を歩むことはなかったでしょう。

こういうスタイルは、歴史に対するオーソドックスな理解の方法のひとつですね。僕自身もこういう考えに立っていたこともありました。というか、9.11までは、こういう歴史認識でした。しかし、9.11後、「むき出し」になった歴史の変動を目の当たりにしてみると、この考えが間違っていた、というより、本質に踏み込んでいなかったことに次第に気がついたのです。

(by paco)小泉チルドレンの代表格、杉浦なにがしが結婚するだそうな。それは別にいいんだけど、それを小泉首相に報告したということなんだけれど、その理由が「一応僕の上司ですから。普通上司には報告するのかなと思いまして」(と記者団に語った)とのこと。なんじゃいそれ。国会議員の上司は、全国民なんじゃないの? せめて自分の選挙区の支持者というならまだしも。