まつおっちの最近のブログ記事

(by まつおっち)

ちょっと古い話ですが、民営化される前の国鉄についてのエピソードをご紹介します
(私の記憶に頼っていますので、細部は多少違っていることをあらかじめご了承お願いします)。


某大学教授が教え子たちに対して、

「国鉄の将来性はないから、あそこに就職するのは止めたほうがいい」

と話したところ、ある教え子の父親がこの教授のところを訪ねてきました。
この父親は国鉄に勤めており、教授の話に憤慨して来たのです。

「国鉄ほどいいところはありませんよ」

とその父親は断言し、その理由として次の点を挙げたそうです。

・一日3?4時間しか働かなくてもいい
・毎日仕事が終わった後、風呂に入れる
・たとえ損が出ても、国が補てんしてくれる

これを聞いた教授は、

「だからこそ将来性がないのですよ」

と返したら、父親は席を蹴って帰っていったそうです。

結局、国鉄は放漫経営がたたって大赤字を積み重ねてしまい、
民営化せざるを得なくなりました。

教授の言うことは正しかったわけです。


私は、この父親を非難するつもりはありません。
また、当時の国鉄に勤務されていた個々人に責任はないと思っています。
こうした組織運営を許した国や国鉄トップに重大な責任があります。

それにしても、文字通り「ぬるま湯」に毎日浸かっていた
当時の多くの国鉄職員にとって、国鉄は天国のような場所であったに違いありません。

正直なところ、経営が赤字になろうが「そんなの関係ねぇ!」と開き直れ、
パートさん並の短時間労働でボーナス込みの満額の給料に加えて、
手厚い福利厚生制度、退職金もしっかりもらえるなんて、本当にうらやましい(笑)。

でも、本当の意味で、国鉄が「天国」だったのかには疑問を持ちます。

「ぬるま湯」だからこそ外に出ると寒い、
だから「出たいけれど出られない」という状態の中、無気力感を持ったまま、
惰性で仕事を続けていた人も多かったんじゃないでしょうか?


この国鉄の話を聞いて、私はふと

『カッコーの巣の上で』

という名作映画を連想しました。

ジャック・ニコルソン演じる主役のマクマーフィは、
刑務所から逃れるため、精神疾患のフリをして精神病院に入院します。

そこで出会った患者たちは、本当に重い心の病に罹っている人もいましたが、
実はその気になれば日常生活に戻れるにもかかわらず、
病院での安逸な毎日に流され、看護婦長の厳しい統制に素直に従っている者もいました。

安定した生活のために、自らの「自由」を喜んで犠牲にしていたのです。


しかし、マクマーフィは、あまりに自由のない病院内のルールに我慢ができず、
あの手この手でルールを破り、挙句の果て、病院全体を巻き込んでの乱痴気騒ぎを起こします。

このため、マクマーフィは、最後にはロボトミーという手術を受けさせられてしまいます。
ロボトミーは、人の知性を司る脳の前頭葉の部分を切り離す脳外科手術でした。
(今は行われていません)

(by まつおっち)

海洋冒険家の白石康次郎さんのことは、
ご存知でしょうか?

以下は、白石さんがNHKのトップランナーに
出演された際の話を元に書いています。

白石さんは、約8ヶ月も続くヨットでの単独世界一周レース

「5OCEANS(ファイブオーシャンズ)」(2006年10月?2007年5月開催)

で、アジア人として始めて総合2位の快挙を達成しています。
平穏無事、逆に言えば、あまりダイナミックな変化のない毎日を
過ごしている私にとって、何ヶ月も海の上で一人ぼっちで過ごし、
時に荒れ狂う海に立ち向かう、死と隣り合わせの冒険に挑む
白石さんの話はとても刺激的でした。

さて、白石さんは1967年、鎌倉に生まれ海を身近に育ちました。

彼は、水産高校を卒業後、第1回単独世界一周レース(BOCレース)
で優勝した故多田雄幸氏に弟子入りし、海洋冒険家としての道を
歩み始めます。1986年のことでした。

多田氏は1989年に開催された第3回のBOCレースを最後に引退する予定で、
彼自身が設計したヨットは白石氏に譲るといってくれていたそうです。

ところが、白石さんもサポートしていたこのレース中、
多田氏は寄航先のシドニーで死去。白石氏は恩師を失います。

(by まつおっち)

福岡の高校時代の親友から、
ちょっと前に聞いた話をご紹介します。

彼は、あるサービス事業を福岡市内に展開することに成功し、
現在スタッフ60人ほどを率いる立派な企業経営者になっています
(以下、彼のことを「Yくん」と呼ぶことにします)。


実は、高校を卒業して以来、
最近までお互いほとんど交流がありませんでした。

ですから、Yくんがこれまでどのような人生を歩んできたのかを
全く知らないままだったのですが、東京に彼がやってきた時、
ゆっくりと酒を酌み交わしながら、彼のこれまでの結構波乱に富んだ
人生について話を聞くことができました。


Yくんは、私が入学した大学に強い憧れを抱いていました。
幸い、私は現役で合格しましたが、彼は残念ながら不合格で、
次年度に再チャレンジするため浪人の道を選びました。

結局Yくんは2浪したのですが、
2年目の入学試験では合格するだけの実力があったにもかかわらず、
なんと第一志望のその大学の受験を棄権してしまったのです。

棄権した理由は、もし今回もその大学の入学試験に不合格だったら

「自分は立ち直れないだろう」

と思ったからです。

すでに第二志望以下の大学からの合格通知はもらっていたこともあり、

「失敗するかもしれないのがいやだ」

という自分の消極的な気持ちに負けてしまったのです。

(by まつおっち)

5月30日、私の初めての本が出ます!

20代の若手ビジネスパーソン(主に営業関連の方)を
主要読者層に置いた

「情報収集マニュアル」

です。

営業だけでなく、企画・マーケティング関連の方にも
参考になる内容だと自負してます。

既にアマゾンで予約注文できますので、
興味のある方はぜひご購入お願いします!

『営業はリサーチが9割!売上倍増の“情報収集”完全マニュアル』
(松尾順著、日本能率協会マネジメント 出版情報事業)

(by まつおっち)

成功者の多くは、成功の秘訣を聞かれて、

「運がよかったから、ラッキーだったから」

と答えます。これは、半分は謙遜が入っているでしょう。
でも半分は本気でそう言っていると、私は思います。


改めて申し上げるまでもなく、
私たちの人生は、100%自分の思い通りになることはありませんよね。
経験的には、自分の願いどおりになることは全体の2割くらいに過ぎず、
残りの8割は、周囲の人の反応や、状況やタイミング次第です。

ですから、自分の思い通りになることもありますが、
どちらかといえば、自分の思い通りならないことのほうが多い。

この、自分だけでは決まらない部分を「運命」と呼ぶわけです。
そして、自分の都合のいい方向に「運命」が転んでくれた時、

「運がよかった、ラッキーだった」

ということになります。
成功者は、文字通り、運がよかったのは確かです。

(by まつおっち)

今回は、以前アップした

「掘り下げ力」や「仕事の3つの喜び」

と関連した話をしたいと思います。

中心テーマは、

「掘り下げ力」を生み出すエネルギーは何か?

ということです。


さて、「掘り下げ力」とは、「物事を深く考えてみること」でした。
そして、深く考えれば考えるほど、

「そうか、わかったぞ!この仕事のポイントはここにあるんだ!」

などと、新しく気づくことが増えてきます。
まるで、「アルキメデスの原理」を発見して、湯船を裸で飛び出した
アルキメデスのように、「発見の喜び」に満たされ、ますます仕事が
面白くなってくるわけです。

ただ、前回にも書いたように、
物事を深く掘り下げて考えるのはとても大変な作業です。
しかも、かなり意識しないと、だんだんと考えなくなってしまうのが
私たちの一般的な傾向です。


「人」は、というか、そもそも「動物」は、
できるだけ無駄なエネルギーを使わないように毎日を過ごします。
犬猫をはじめ、多くの動物が一日の大半を寝て過ごすのはそのため。
動けば動くほど早くお腹が空き、またすぐに「えさ」を
探しにいかなければならなくなりますから。

「人」も同じように、本能的にはできるだけ行動しないことを
選択しようとします。したがって、ものぐさ、ぐうたらな人は、
ある意味「本能」に忠実に生きているのだといえます。(笑)

(by まつおっち)

以前書いた「仕事の3つの喜び」で、

「発見の喜び」「創造の喜び」「上達の喜び」

のうち、最も重要なのは「発見の喜び」だと、
くら寿司社長、田中邦彦氏がおっしゃっていたことをご紹介しました。


今回は、「発見の喜び」について掘り下げて考えてみたいと思います。

仕事の中で、

「なるほど、わかった!こうすればもっと仕事がはかどるな!」

あるいは、

「ここをおさえれば、いい商品ができるな!」

といった‘気づき’を得るのが「発見の喜び」です。
実際、こんな気づきがあると仕事が楽しくなりますよね。


では、仕事の中でこんな気づきを得るために必要なことはなんでしょうか?
それは、物事を深く考えることだと思います。

私はこれを

「掘り下げ力」

と読んでいます。


話が飛ぶようですが、あなたは今どんな仕事をやっていますか?

特に、一般に「単純作業」と思われている仕事に就いていらっしゃる方に
お聞きしたいのですが、

「こんな仕事、単純すぎてつまらない、深みがない」

とか感じてませんか。


しかし、実は、ほぼすべての仕事の大半は単純な反復作業の繰り返しです。
もちろん、イメージ的に華やかに見える仕事と、逆に、地味な仕事があります。

しかし、仕事そのものはほとんどが単純作業なのです。
でも、優れた仕事をする人に共通しているのは、その単純作業について
とことん考え、深く掘り下げていることです。

そして、よく考えられ、磨き上げられた、
単純なだけども練達の動きが優れたものを生み出すのです。
(職人の技がその典型ですね)


今はもうどこで知ったのか覚えていないのですが、
九州のどこかに「飯炊き名人」と呼ばれるおじいさんがいるそうです。
あるオニギリ屋さんなのですが、ご飯を炊くのはずっとそのおじいさんの仕事でした。

「飯炊き」なんて実に単純な仕事ですよね。
でも、「飯炊き名人」が作ったごはんは、誰もが認めるおいしさ。
他の人には決して同じ味を再現できないのです。

オニギリ屋さんは、その名人のおかげで繁盛しているということでした。

(by まつおっち)

今日は、ちょっとスケールの大きな話です。
小人物の私が書くのはちょっと気が引けますが・・・


このところ、

「地球環境問題」

に対する関心がますます高まってますよね。


私は、以前からしばしば、
素朴な疑問が頭をよぎることがあります。


「なぜ、人間は、環境にただ従属するのではなく、
 環境そのものを大きく変えてしまう力を持ったのだろうか?」


人間がこれまでどおりの生き方を続けていたら、
地球資源を蕩尽し、また破壊しつくして、
最後には地球の全生物を巻き込んで自滅してしまうでしょう。

これは決して悲観的な推測ではなく、
現状の延長線上にある確実な未来だと思います。


単純に考えると、
人間は、地球の生物の終末を速めるために、
地球に誕生したやっかいな生物ということになりますよね?

私たちは「ターミネーター」?

いや、さすがに人間がそんな宿命を背負って
生まれたはずはない。何か別の重要な、
果たすべき役割があると考えたいところです。


その答えは見当もつきませんが、
今日は、人間の存在というものを
宇宙や地球の歴史も踏まえて考えてみたいと
思います。


宇宙の年齢は、およそ137億年だそうです。

つまり、ビッグバン(宇宙大爆発)が起こり、
宇宙が膨張を始めたのが137億年前でした。


地球の誕生は約46億年前です。

さらに地球に「生物」が現れたのは、
約20億年前と推定されています。


私たち現生人類につながる旧人類の歴史は、
700万年前に始まりました。

現生人類である

「ホモサピエンス」

は、15万年前に登場。


「ホモサピエンス」も、
当初は環境に従属した暮らしをしていました。

(by まつおっち)

私は20-30代のころ、異業種交流会に盛んに参加していました。
実は、私は決して社交的なほうではなく、どちらかといえば一人でいるのが好きです。

基本的に内気な性格ですから、見知らぬ人と会うのは正直苦手です。
でもそれじゃダメだと思い、荒療法のつもりで異業種交流会に参加していたのでした。


さて、そうやって参加していた会のうち、
メンバーに積極的な参加を明確に求める会がひとつありました。

入会に際し、その会のリーダーは、

「この会は、何かを与えてもらうことだけを求めている受身の人ではなく、
 積極的に参加し、会に貢献する意思がある人だけに参加してもらっています。」

と率直に言ってきました。
私としては、そのやや高圧的な物言いにちょっとむっとしたものの、
よく考えれば、そうした会はきっと有意義だろうと感じて早速入会を決めたのです。


実際、会の内容や運営はかなりしっかりしたもので、
魅力的なメンバーが集まっていたと思います。

(by まつおっち)

「なにわのエジソン」

との異名をとる人がいます。誰だかわかりますか?

その人は、大阪に本社のある大手回転すしチェーン

「くら寿司」

の代表取締役社長、田中邦彦氏です。
以前、カンブリア宮殿に出演されていました。

「くら寿司」には、他の回転すしにはない様々な独自の仕組みがあります。
その多くが特許によって守られているから、簡単に真似できないのです。
ただし、特許料に、毎月何十万円も払っているそうですが。

独自の仕組みとは、たとえば次のようなものです。

・注文がすべてタッチパネルでできること
 (職人さんに声をかけなくてもよく、注文が簡単にできます)
・30分間回り続けて、手がつけられなかったすし皿は自動的に廃棄されること
 (鮮度維持のため)
・食べた皿は、テーブルの所定の穴に投入すると自動的に代金が精算されること
 (精算の手間や間違いがありません)
・モニターカメラの映像を通じて、各店舗のお客の入り具合や接客の様子、
 寿司の状態などを本部でチェックしていること
 (店舗に何か問題があれば、すぐに電話をかけて指摘することができます)

これらの発案者が田中氏。
だから、「なにわのエジソン」と呼ばれるんですね。

(by まつおっち)

日本では、これまで「精神論」がずいぶん幅を利かせてきましたよね。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」

なんて言葉を運動部の鬼コーチなどから繰り返し聞かされた人も多いでしょう。


「人間気合だ、情熱を傾けよ。つべこべいわずに努力しろ!」

という精神論を私は否定するつもりはありません。
というのも、この社会の中で、拙いながらも様々な経験を積めば積むほどに私が痛感したのは、
キャリアを磨き、自分を成長させるために最も大切なのは、「気合」「情熱」「努力」と
いったクサい言葉だということです。

なぜなら、「キャリア」にも、また「人生」そのものにも近道はなく、
日々の泥臭い積み重ねの結果が長い時間をかけて実を結ぶ。
したがって、地道な行動を持続する精神的な強さが必要だからです。


たまに、幸運にも、まさに運が良かったおかげで、
たいした努力もせずに短期的な成功をつかむ人もいますね。

しかし、彼らは没落するのも速い!

成功するまでの期間が短ければ、没落するまでの期間も短い。
逆に、成功するまでの期間が長ければ、成功も長く持続する。
これが、成功の基本法則です。

(by まつおっち)

社会人になってから、私がいろいろと大きな影響を受けてきた東京大学教授、
妹尾堅一郎先生は、キャリアについて語る時、よく次のようなことをおっしゃいます。

「若いうちに早々と人生のゴールを決めていいのは、
 メジャーリーグに行った松坂投手と、歌手の宇多田ヒカルだけだよ」

もちろん、松坂以外にも、
07年のメジャーリーグオールスター戦でMVPを獲得したイチローもそうですし、
歌手であれば、音楽に専念するため高校を中退して、あっという間にメジャーデビューを果たし、
最新アルバム「Can't Buy My Love」も大ヒットした「YUI」なども含まれるでしょう。

こうした人たちは生まれながらにしてスポーツや音楽の才能があり、
若いうちからその将来性がはっきりしていた人々です。

ですから、イチローのように、小学生の頃にプロ野球選手になることを決め、
それ以外の道を考えなかったとしてもおかしくありません。


ただ、これらの、いわゆる「天才」と呼ばれる人たちはほんの一握りです。

残りの大多数の人たちは、将来何をやりたいのか、何が向いているのか
よくわかりませんし、確信も持てません。私自身も30歳過ぎまで、
自分のやりたいことがよくわからないまま悩みながら歳を重ねていました。


でも、それでいいのです。

あなたが、小さいころからはっきりとわかる特殊な才能を持っていないのなら、
自分が何をやりたいのかを焦って決める必要はありません。

自分が何をやりたいのか、何が向いているのかは、ある程度試行錯誤をし、
経験を積まないと見えてこないものだからです。


一般的なキャリアデザインを行う場合、まず

「自分のやりたいこと」(例えば、10年後の目標や理想像)

を明確化するところから始めます。

確かに、将来の目標は明確な方がいいです。
しかし、どうしても明確化できないのなら無理に決める必要はありません。
むしろ、無理に決めるのは良くないと思います。

なぜなら、例えば私は「○○になりたい」と決めた瞬間に、
他の仕事・職業の選択肢を切り捨ててしまうことになるからです。

心からその職業に就きたいと願い、適性もあると確信が持てるのならOKですが、
もし、その職業に対する適性がないことが途中でわかったり、何らかの事情で
願いが叶わなかったらどうしますか。

もはや他の選択肢が考えられず、途方にくれてしまうことでしょう。


ですから、「優柔不断のススメ」です。

(by まつおっち)

いきなりですいませんが、質問を投げかけさせていただきます。

“あなたは、なんのために働いているのですか?”
“あなたはその仕事(職業)をなぜ選んだのですか?”


なかなか即答しにくい難問ですよね。

しかし、人は「働くこと」について、
「生きること」に関連した深い意義や意味を見出せないと、
仕事をやる楽しみや喜びを見出すことができません。
(このことは、若いうちはあまりピンとこないかも知れませんが)

最初のうちは「お金」や「地位」などを手に入れるためといった、
わかりやすい目的で頑張れても、いつかそれだけでは仕事に虚しさを感じるようになるものです。

実際、仕事で大成功を収め、金も名誉も手に入れてしまったがゆえに、
これから「何のために生きるべきか」に頭を抱える人は決して少なくありません。


ただ、不思議なことに、
自分の心(私はあえて「魂」と呼んでいますが)の叫び(求め)に素直に従って行動し、
これが「天職」だと思える仕事に到達した人にとっては、
歩んできたキャリアが順調だったにせよ、紆余曲折を経てきたにせよ、
仕事の意味や意義を問う必要性は低くなるようです。

おそらく、仕事が、自分の人生と不可分な存在に感じられるようになり、
改めて「なぜ、自分はこの仕事を選んだのか、やっているのか?」を
問い直す必要がないからなのでしょう。

(by まつおっち)

ある老人の遺品を整理していた吉田太一氏に、
そのおじいさんのお孫さんが尋ねてきました。

「おじさんたち何してるの?」

まだ小学1?2年生くらいの小さい子供に

「遺品整理」

という言葉は難しいだろうと

「亡くなったおじいさんの荷物を整理してるんだよ」

と応えると、その子はこう言ったそうです。

「じゃあ、おじさんたちは、
 天国へのお引越しをお手伝いしてるんだね!」


吉田太一氏は、全国初の「遺品整理」の専門会社、

「キーパーズ」
http://www.keepers.jp/

2002年に立ち上げた方です。

(by まつおっち)

私が、仕事についてよく使う比喩(たとえ)があります。
それは次のようなものです。

「会社(職場)は、『舞台』である。
 その舞台の上では、『仕事』という劇が繰り広げられる。
 そして、あなたは、劇の上では『あなた自身』という主役を
 演じる役者である。」

つまり、仕事を「演劇」に見立てているのですが、
このたとえからは、さまざまな「気づき」や「示唆」を
取り出すことができるのです。


まず、役者のあなたにとっての「舞台」とは何なんでしょうか。

ひとことで言えば、「仕事」という劇を行うための「場」です。
ただ、この舞台の形は様々ですね。

大きかったり小さかったり、丸かったり三角だったり、波打っていたり・・・
実にいろいろなタイプの舞台があります。


したがって、役者のあなたとしては舞台との相性が大事になってきますよね。
私は大きいほうがいい、逆に小さいほうがいい、平らがいい、デコボコがいい、
いろいろ好みが分かれるところでしょう。

要するに、自分にとって演じやすい舞台を選ぶことが必要になってきます。

(by まつおっち)

先日、ある人材紹介会社が主催するキャリアセミナーで、
パネルディスカッションのコーディネーターを務めさせていただきました。

このパネルディスカッションのパネリストのお一人、『日経ビジネスアソシエ』編集長
の渋谷和宏氏のコメントの中で、深く記憶に残った言葉がひとつあります。それは、

「傷ついたもの勝ち!」

という一言です。


あなたも、仕事の上で何か痛い経験を一度や二度はしたことがあると思います。
もちろん、実際、体のどこかに怪我をするという意味ではなくて、
大失敗して落ち込んだり、苦しんだりして、精神的に傷つくことです。

そうした痛い経験の最中って、本当につらいですよね。

でも、後で振り返って見た時、こうした「つらい経験」が、
自分を成長させてくれたのだということに気付くことが多いのではないでしょうか。
よく言われることですが、「成功よりも、失敗からのほうが学べることは多い」と
いうのは真実だと思います。

だから「傷ついたもの勝ち!」なんです。


さて、渋谷編集長が最も傷ついたのは、
『日経ビジネス』等の雑誌記者を経て書籍の出版に携わった時期です。

「売れる」と信じて出版した本の売れ行きがはかばかしくない時、
担当した編集者は文字通り針のむしろの上にいるような気分を味わうそうです。

社内ですれ違う上司や同僚の視線が痛い。「君の本、売れてないね」みたいに、
からかう人もいました。このため、渋谷さんは胃がキリキリ痛むような思いを
されたんじゃないかと思います。

おかげで、本を売るのがいかに大変なのかを渋谷さんは身を持って経験しました。
渋谷さんはそれまで安定した読者がいる定期購読の専門誌担当でしたから。
このつらさを実感としてはわかっていなかったことでした。

(by まつおっち)

ケーキ屋やスーパーの生鮮コーナー等に置いてある商品には、
賞味期限がシールで貼り付けてありますよね。店によっては、
売れ残りの商品に再度新しいシールを貼って賞味期限をこっそり
延ばすところがあるそうです。

食品メーカーの中にも、返品されてきた商品に
最新の製造年月日や賞味期限のシールを貼り直して再出荷していた事実が
内部告発で暴露されたところが増えてますね。実に悪質な行為ですが、
いくら見かけだけ賞味期限を延ばしても食品はいつか必ず腐敗してしまいます。


さて、

「人間にも賞味期限がある」

というショッキングな言葉をズバリと投げかけるのは、
前回もご紹介した元吉本興業常務の木村政雄氏です。
私も、初めて聞いた時には、「きつい言葉だなあ」と思いました。
しかし、現実を直視するにはこのくらい厳しい言葉を受け止める必要が
あるかもしれません。


今、あなたがどんなに優れた知識やスキルを持っていたとしても、
未来永劫ずっと通用することはまずありません。
いつか必ず時代遅れとなり、役に立たなくなってしまう日がやってきます。

木村氏の場合、栄枯盛衰の激しいタレントの世界にいらしたので、
とりわけ「人間の賞味期限」について実感される機会が多かったんだと思います。

絶大な人気を誇ったお笑い芸人やタレントが、たちまち消えてしまう。
エンタテイメントの世界は、実に賞味期限が短いのです。ところが、
そんな厳しい世界でも、ビートたけし(北野武)のように、
俳優、監督としても活躍し、長期にわたって人気を維持することのできる人もいます。


長期にわたって人気を維持しているタレントやアーティストは、
それだけの多彩な才能をはじめから備えていたのかもしれません。
しかし、現状の人気に溺れてしまうことなく、
さまざまな潜在的な才能を次々と開発する努力を続けたから
生き残ってこれたのではないでしょうか。

(by まつおっち)

先日、某チャリティ試写会に出席し、
米国でも今月21日に封切りされる予定の
デキタテホヤホヤ最新作、

『AUGUST RUSH』?オーガスト・ラッシュ?
http://augustrushmovie.warnerbros.com/

を見てきました。

日本での公開は、
おそらく来年(2008年)春以降でしょう・・・


この映画、あまりにもすばらしくて、
いきなり私の好きな映画ナンバーワン!に
ランクインさせました。

劇場公開したら改めて見に行きます。
DVDも絶対買います。

今はとりあえず、
先行発売されたサウンドトラック(輸入版)を
購入して毎日聞いております・・・


さて、「AUGUST RUSH」の主人公は、
11歳の少年、エヴァン・テイラーです。

彼は生まれた時から、
ニューヨークの孤児院に預けられています。

両親が誰かは知りません。まだ生きているかどうかも
わからない。もちろん顔も見たこともない。

でも、きっといつか出会えると信じています。


彼には天賦の才能が与えられていました。

耳に飛び込んでくる周囲のあらゆる音の中に
「メロディ」を感じることができたのです。

(by まつおっち)

あまり想像するのは気がすすまないと思いますが、
「退屈な人生」ってどんなものだと思いますか?


最初に頭に思い浮かぶのは、
おそらく動物園の檻の中で暮らす動物たちじゃないでしょうか。

野生に比べれば、動物園での生活は至れり尽くせり。
空腹を抱えて必死で狩りをする必要もなく、毎日、
栄養のバランスまで考えられた食事が、上げ膳据え膳で出てきます。
3食昼寝付きの気楽な毎日です。

しかし、文字通り、食べることと寝ること以外にやることのない単調な日々が続きます。

動物たちには、チーターのように走るのが速かったり、
樹上生活者のオランウータンのように、握力が300-500kgもあったりと、
それぞれ固有の能力が生まれながらに備わっています。

ところが、狭い檻に閉じ込められたままの動物たちは、
こうしたすばらしい能力を発揮する機会もなく一生を終えることになるのです。


小さいころに動物園に行った時、檻の中の動物たちに対してなんとなく、
「哀れみ」の気持ちが湧いたのは、「自由を奪われた変化の乏しい単調な毎日は、
動物にとっても退屈なものなんだろうな」ということを無意識に感じていたからなんでしょう。


そうなんです。
退屈な人生とは、単調で変化の乏しい毎日のことですよね。

とりわけ、人間は、単に生きるだけで満足することができない動物です。
人は、自分の人生になんらかの意味や価値を見出さずにいられない。
ですから、退屈な人生を送りたいと思っている人は、ほとんどいないと思います。


でも、本人が実際に退屈と感じているかどうかはさておき、
平日は家と職場の往復だけ、休日は、家でごろごろしていて一日が終わるという、
単調な毎日を送っている方も少なくありません。

まあ、家と職場の間に「行きつけの飲み屋」がはさまる人もいるでしょうけど。(笑)


人は、新しいこと、未知のことの出会いといった変化を求める一方で、
不安や心配のない、安全で安心できる状態も同時に求めるという矛盾した心理を
併せ持っています。もし、あなたが、日々、新しい行動を避け、
慣れ親しんだ行動を繰り返してしまっているとすれば、それは、
安全・安心を過度に追い求めている結果なのかもしれません。


私は、安心・安全を重視した生き方を否定するつもりはありません。

人それぞれ、自分が納得できる生き方をすればいい。
でも、あなたが、人生をもっと楽しく、わくわくする、彩りのあるものにしたいと
願うのなら、安住の地から意識的に飛び出て、異質な土地に行き、異質な人に会い、
異質な経験を思い切ってやってみることをお勧めしたいと思います。

もちろん、異質な体験は疲れるものです。
慣れないことばかりで神経が張りつめますから。そんな時は、
慣れ親しんだ土地、気の合う仲間たちのところに時々戻って休めばいいですよね。


さて、以前、吉本興業(株)の元常務、
木村政雄氏の講演をお聞きしたことがあります。

木村さんのしゃべりは、さすが吉本興業。
ご本人はお笑い芸人ではありませんが、とびっきりの面白さ。

なかでも、人生における「年齢」を横軸に、
「経験の数」を縦軸にとってみるという話がとても印象に残っています。


横軸の長さは、私たちそれぞれ寿命がありますから決まっています。
平均寿命で80歳ちょっとというところですよね。つまり、横軸はそれ以上は
伸ばしようがないわけです。


でも、縦軸の経験の数、私は、それを「異質な経験の数」と補足したいと思いますが、
それは本人の意欲しだいでいくらでも伸ばせます。

自分の知らない世界、おもろい人に会いたい、
そんな思いで行動する人の縦軸の長さはどんどん長くなっていきます。


そして、自分の人生の充実度を横軸(年齢)と縦軸(異質な経験の数)の積、
つまり四角形の面積の大きさで表すとするなら、その面積を大きくするためには、
縦軸を伸ばすしかないのです。


縦軸を伸ばす、つまり、異質な経験をたくさんすればするほど、
確実にあなたの人生の面積は広がる。すなわち、それはさらに楽しい、
わくわくする、充実した人生となることを意味しているのです。

(by まつおっち)

(by まつおっち)

時々、プロ野球やJリーグの監督やコーチの方が、若手の選手たちを評して、
「プロ意識が足りない」とか、「ろくに練習しない」といった愚痴をこぼしているのを
聞くことがありますよね。

プロ野球やJリーグなどのプロスポーツは、
天賦の才能と、スポーツに打ち込める環境に恵まれた人が小さいころから努力を重ねてきて、
それでもようやくトップクラスの人だけが入れる入り口の狭い世界です。

ですから、プロ選手は「一握りの選ばれた人」。

それなのに、「プロ」としての意識が低いのはどうしてなんでしょうか。
また、プロの世界でも結果を出したいと考えているはずなのに、
なぜ怠惰になってしまうのでしょうか。


そもそも、彼らは「個人事業主」です。
つつがなく働いているだけでも、給料がもらえる会社員とは違います。
一定の成果を出すことを前提として、おおむね1年単位の契約を所属チームと交わしています。

もし、成果が出せなかったら首です。

(by まつおっち)

キャリアの話でよく出てくる「自分探し」。

これってどういう意味なんでしょうか。
深く考えたことありますか?


「自分探し」の本質的な意味は、「自分らしさ」、
すなわち「自分の個性」がどんなものなのかを知り、理解することです。

わざわざ、‘探しにいく’必要はありません。

私たちは、生まれながら一人ひとりが異なる個性を持っています。
元々自分の中にあるものですから、どこか別のところにあるかのように考えなくてもいい。

今ここにいる自分自身を理解することが、「自分探し」です。


とはいえ、自分自身を理解するのは結構難しいことですよね。灯台下暗し。

「自分がどんな人間か、よくわかってるよ」

と確信を持って言える方は、意外に少ないんじゃないでしょうか。
でも、働くことのひとつの意義は、仕事を通じた「自分らしさ」の発揮にあります。
ですから、自分を理解することはとても大事なことなのです。


そこで、今回は「自分らしさの見つけ方」をお教えしたいと思います。

なお、「自分らしさの見つけ方」の‘見つけ方’とは、元々持っているけれども、
埋もれてしまって気付かない自分の個性を掘り起こすというイメージです。


さて、「自分らしさの見つけ方」について大きなヒントを与えてくれる映画があります。

89年の映画、『いまを生きる』(原題:Dead Poets Society)です。

この映画は、厳格な全寮制高校に赴任したキーティング先生と生徒たちの交流を描いた話です。
詩を教えるキーティング先生は、規律を重んじる学校らしからぬ、
型破りの奇妙な授業をやって生徒たちを驚かせています。


ある日の授業では、生徒たちを中庭に集め、まず3人の生徒を歩かせます。

そして、キーティング先生は次のようなことを言うのです。

“3人の生徒それぞれ、独自の歩き方やペースがあるのがわかるだろう。
私たちは、他人と異なる歩き方をしたいと思うものだが、つい他人の歩き方に
自分を合わせてしまいがちだ。同様に、自分の信念を貫き通すのは難しい。
だが、自分に自信を持ち、たとえ他人に非難されようとばかにされようと、
自分だけの歩み方を見つけるのだ。自分の信念に従って生きよ!”


ここで、キーティング先生は、いたずらに他者と同化することをせず、
自分の個性を発揮して生きることの大切さを教えてくれているわけですね。

実に印象的なシーンなのですが、私が別の視点で気付いたことがあります。
それは、キーティング先生が、まず生徒たちに他人の歩き方を観察させた点です。

自分の個性というものは、自分自身を見つめているだけではなかなか見えてこない。
まず他人をよく観察しろ、ということを示唆しているのだと私は思ったのです。


そうなんです。

「自分らしさの見つけ方」は、
実は「他人らしさ」をまず観察することから始めるべきなんです。


あなたの同僚、上司、友人・知人、まったく知らない人でもいいんですが、
周囲にいる人々の行動を注意深く眺めて見ましょう。

人それぞれ独自の思考スタイル、行動スタイルを持っていますよね。
一人として同じスタイルを持っている人はいないはずです。

こうして、さまざまな人々の「他人らしさ」を見ていく中で、
「自分らしさ」がだんだんとわかってきます。

(by まつおっち)

英語に、

“White Lie”(ホワイト・ライ)

という表現があります。

直訳すれば「白いうそ」となりますが、どういう意味かご存知ですか?


「ホワイト・ライ」の意味を具体的に説明すると、
たとえば、あまり一緒にいたくない人から食事を誘われた時、
たとえ予定は空いていても、

「申し訳ないんですけど、先約が入ってまして」

と言って断ることがありますよね。

この場合、「あなたは好きじゃないのでお断りします」などと、
ストレートに本音を言ってしまえば角が立ちます。

誘ってきた相手が、会社の上司や同僚だったりするとその後
きまずい関係が続くことになりますよね。

そこで、相手を傷つけないように、
思いやりの気持ちでうそをつくのが「ホワイトライ」です。
つまり、相手をだますための「黒い」(ブラックな)うそではなく、
罪のないうそなので「白いうそ」と表現するわけです。


さて、キャリアづくりの上で有効なのも、実は「白いうそ」です。
私は、もっと過激な表現である「白いはったり」と呼んでいます。
(いつもながらの、私の変な造語ですいません)。

(by まつおっち)

前回、「マルチな自分」というタイトルでブログを書きましたが、
今回も同じ「自分」つながりで、、「もう一人の自分」というお話をしたいと思います。


「もう一人の自分」というのは、

「自分を客観視できるようになること」

を意味しています。


たとえば、仕事でとんでもないミスをしてしまった。
お客さんが怒っている。上司も怒っている。

一刻も事態を収拾しなければならないのに、
頭に血が上ってしまって何をしていいかわからず呆然として何も手がつかない。
泣きたくなるような気持ち。


あなたにはこんな経験ありますか?

私にはあります。こんな状態を「自分を見失っている」と言いますよね。
「自分を見失っている」というのは、どいういうことでしょうか?

それは、しまった、どうしようといった「焦り」や「後悔」の感情に支配されて、
冷静な判断ができなくなっているという状態です。


でも、ちょっとしたきっかけで、

「自分を取り戻すこと」

ができる場合があります。

「自分を取り戻す」というのは、一歩引いた状態で全体を俯瞰し、
客観的に自分や周りの状況を見つめることができるようになった状態です。


こうして自分を取り戻した時って、私には、
まるで「もう一人の自分」が、元々の自分の1メートルほど上方にいて、
私を見おろしているような感じです。

周囲や自分の感情に振り回されている自分を突き放して冷静に見ているもう一人の自分。

彼は、

「おいおい、何焦ってんだい。できることをやるしかないだろ」

とか、

「起きてしまったことを後悔しても何も換わらないよね。
 今から何をすべきか考えようよ」

などと、落ち着いた声でアドバイスしてくれるとてもありがたい存在です。


今年、アメリカ大リーグに挑戦した元巨人のピッチャー、桑田真澄選手は、
ピンチに強い安定したピッチングに定評がありましたが、
彼もまた「もう一人の自分」を意識していると聞いたことがあります。

桑田選手は、残念ながら予期せぬケガによって
今年の開幕メジャー入りの夢は消えました。

相当に落胆していることと思います。しかし、だからといって
自暴自棄になったりすることはないでしょう。おそらく、桑田選手の中の
「もう一人の自分」が、つらい気持ちに押し流されそうになることを
くい止めてくれているからです。


さて、あなたには、「もう一人の自分」はいますか?

いなければ、「もう一人の自分」を意識的に作り出しちゃいましょう!


仕事にしろプライベートにしろ、
大変な状況に放り込まれて茫然自失になることって時々ありますよね。

さて、今週は、「厳しい現実」に負けないためのヒントの第2弾、

「マルチな自分」

になるということについて書きます。


「世間の荒波にもまれる」

という言い方がありますよね。

実際、世の中って厳しいです。自分の思い通りにならないことが多いし、
どう考えても納得できない不条理な目にもしょっちゅう合います。

「世の中そんなものだ、ある程度受け入れるしかない」と、
いい意味での「あきらめ」(私は、「健全な諦念感」と呼んでいます)が
できればいいですが、どうにも我慢ができず、ひどく落ち込んでしまうことがあります。

こんな時に、前回話した「心の支え」が大きな力になってくれますが、
もっとぼろぼろになってしまって「心の支え」さえもあまり効かない時には
どうしたらいいのでしょうか?


ひとつはとことん休むことですね。傷ついた心身をそっとしておいてあげる。
その意味で、ゴールデンウィークのように連休を取れる機会は大変ありがたいですね。
ただ、ゴールデンウィークであろうがなかろうが、大きな精神的・肉体的なショックを受け、
仕事や日常生活に支障が出ているようであれば、思い切って長い休みを取りじっくりと
癒すことが必要な場合があると思います。


骨折のような身体的なけがや、自分でもはっきりと痛みを感じるような内臓の病気の場合は、
入院といった形で長期に仕事を離れることが比較的容易にできますが、
慢性的な疲労感や、意欲の低下といった症状はある程度我慢したり、やり過ごしたりできるので、
ついつい無理をしてしまいがちです。

(by まつおっち)

今回と次回は、

「厳しい現実」

に負けないためのヒントを書きたいと思っています。


まず今回は、

「心の支え」

を持つということです。


仕事でミスして上司から怒られた。
友人や、妻、夫、パートナーと意見が合わず、喧嘩してしまった。
会社が倒産して、働き先を失ってしまった。
新しい会社になじめない・・・

いきなり、不愉快な出来事ばかりを羅列してしまってすいません!

生きてるといろんなことがありますね。
良いことばかりだったらありがたいんですが、
上記のような様々な仕事や人間関係上のトラブルがしばしば起こってしまうのが

「厳しい現実」

です。
できれば、こうした「ネガティブな出来事」をありのままの「事実」として受け止め、
感情にまで持ち込まないのがベターなんです。

落ち込んだり、自信を失ったり、いらいらしてしまったり、くよくよ悩んだり・・・
「ネガティブな出来事」に対して、「ネガティブな感情」を抱いても何も解決しません。

(by まつおっち)

小学生の長男と一緒に、公園など広いスペースのあるところに遊びに行くと、
だいたいいつも

「パパ、鬼ごっこしよう!」

と言ってきます。


子供のペースで遊びに付き合うと、
こちらは本当にヘトヘトになるんですけど、

「私と喜んで遊んでくれる時期はいつまでも続きはしないだろうなあ・・・」
「中学に上がれば口もきいてくれなくなるかもしれない・・・」

そう考えると、子供の方から誘ってくれるうちが花ですね。(笑)

さて、鬼ごっこは、片方が逃げ、もう一方が追いかける
という実に単純な遊びですが、通常、まず最初に「逃げられる範囲」を
決めますよね。

「芝生が生えているところだけ」だとか、「大きな遊具から降りてはいけない」とか。

この取り決めがないと、どこまでも逃げられるので、
追いかける鬼は面白くないし、逃げる方だってあまり面白くありません。

(by まつおっち)

今日は、フリーのホテルマン、すなわち

「フリーランス・ホテリエ」

として活躍されている江澤博己さんの講演会で
以前お聞きした話をご紹介します。

さて、江澤氏の仕事の原点は、「喜ばれたい」という気持ちだそうです。
まさに、サービスを天職とすべく生まれてきた方だと言えるでしょうね!

(by まつおっち)

唐突な質問で恐縮ですが、

「コンピュータ」を賢くする方法

を知ってますか?
すいません、いきなり変な質問で困らせてしまって・・・


そもそも、この質問に答えようとしたら、

“「賢い」というのはどういうことか?”

というのが気になると思います。

「賢い」というのは、基本的には、自律的・能動的に学習し、
答えを見つけ出せる能力を持っているということだと言えます。

(by まつおっち)私も、pacoさんと同じく音楽が大好きで、様々なジャンルの曲を聴くんですが、
J-POPの中で好きなアーティストのひとりは、韓国生まれの女性歌手

「BoA」

です。

彼女は12歳の頃スカウトされ、それから中学・高校には行かず厳しいレッスンを続けてきたプロ。
アイドル上がりの即席歌手と違い、実力は筋金入りです。

特に、あのファンタジックボイスがたまらない・・・


おっと、いきなり話がわき道にそれました。本題に戻します。

先日あるインタビューで、「BoA」は、

“うまくいってた時も、うまくいかない時もあったけど、
だからこそ、自分の何が良かったのか、悪かったのかがわかるようになった・・・”

といったことを言っていました。

さすがですね。苦労人は違う。彼女は、今でこそ確固たる地位を築いているといえますが、
ここまでくるまでに、やはり大きな好不調の波があったそうです。

(by まつおっち)

最近は、「競争はよくないこと」と考える人たちが多くなってるようですね。

差別やいじめにつながるということなんでしょうか。


確かに、将棋や囲碁、野球やサッカーなどのスポーツなどでは競争すると、
勝者と敗者がでます。

しかし、本来、勝ち負けと、差別やいじめは別の次元の話ですよね。
相手が誰であれ、また、どんな状況に置かれていようが、
差別やいじめは良くないこと。それは、人間としての振る舞い方の問題です。
勝負とは関係ありません。


さて、敗者になれば、誰だって口惜しい。
でも、「このままじゃいやだ」という気持ちが自分を成長させてくれます。

(by まつおっち)

人の三大本能は、なんだかご存知ですか?

・食欲
・性欲
・集団欲

上記3つなんです。「食欲」、「性欲」は説明不要だと思います・・・

最後の「集団欲」とは何なのかを端的に説明すると、

「人は、一人では生きていけない」

ということです。

そして、この「集団欲」が満たされないこと、
つまり「孤独を感じること」が、とりわけつらいことだと思います。

孤独感が強いと、食事さえのどを通らくなるほどですから。

(by まつおっち)

「朝まで生テレビ」でご存知の政治学者と言えば、
東大教授、姜尚中(カン・サンジュン)氏ですね。

姜さんの長身痩躯のダンディなルックスとクールな語り口は、
男の私が見ても「かっこいいなあ・・・」と思います。


さて、姜さんは、『R25』のインタビューの中で、

「仕事とは偶然の産物だ」

と断言し、次のようにコメントしています。


“自分に合っていて、なければ3度の飯ものどを通らないような仕事に
最初から出会えることはまずない。だから、つまずいたってしょうがない。
仕事との出会いには偶然が作用するものなんです。
そこに疑問を持って折り合いをつけていく。能力でも運命でもない。
たえず、偶然が働くんだという意識を頭のどこかにおいておいた方がいい”

(by まつおっち)

「ゴスペル」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

教会で黒人の人たちが集団で歌ってるイメージ?

今までゴスペルを実際に知る機会がなかった方は、
たぶんこの程度のイメージしか湧かないですよね。

私もそうでした。


ただ、ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画、

『天使にラブソングを』

を見た方はおわかりになると思うんですが、
教会で厳かに歌われるスローなものだけでなく、
結構‘ノリノリ’の曲もあります。


実は、私は1年ほど前から、全国各地にメンバーがいる
ゴスペルグループに参加しています。

練習は月2回。東京のメンバーは100人ほどで、
練習場所には、毎回50人以上のメンバーが集まります。


ゴスペルグループに入会した動機は、友人に誘われたからです。

「天使にラブソングを」は以前から大好きな映画でしたから、
ゴスペルについて多少の関心がありました。

でも、実際のところはよく知らないまま。
自分でゴスペルを歌ってみたいとは、考えたこともありませんでした。

でも、直感的に「ひょっとしたら面白いかも!」と思って参加したのです。


そして、たちまち夢中になってしまいました。(笑)


50人以上(コンサートでは200-300人になることもあります)の
メンバーが歌う時の迫力、そして感動。

歌を通じて仲間と心をひとつにする感覚は、
一人か、せいぜいデュエットで歌うだけのカラオケの何百倍も楽しい。


なによりも、私がはまった最大の理由は、
ゴスペルは心、いや「魂」(ソウル)で歌うということを
知ったからです。(これは私なりの理解ですが)


私たちが、小中高の音楽の時間などにやらされた
いわゆる「合唱」は、「頭」で歌っていたように思います。
「合唱」では、きれいに歌うことが大切でした。

しかし、ゴスペルは魂の歌です。

きれいに歌おうとするよりも、声に言葉に魂を乗せ、
聞き手に対して自分たちの思いを届けることが大切なのです。


ですから、美しいサウンドに聞こえた方がもちろんいいのですが、、
魂のない歌になるくらいなら、むしろ多少汚く聞こえたとしても、
魂が入っていると感じられるほうがいい。


実は、魂をこめて歌うのはなかなか難しいことなのですが、
「思いを伝える」ということを大切にするゴスペルを歌うことは
私にとっては、今までにない貴重な体験になっています。

なお、私の参加しているゴスペルグループでは、
宗教にはこだわっておらず、様々な他のジャンルの曲をゴスペル風に
アレンジして歌っています。

例えば、ビートルズやサザン・オールスターズ、そして美空ひばりまで!

これもまた楽しい・・・!


また、この1年は、いろいろとゴスペルの音楽CDを買って
聴いていますが、宗教歌っぽい典型的な曲もある一方、
結構ロックしていたり、ポップな感じの曲もたくさんあります。

はっきり言って、そのへんの凡庸なバンドやボーカリストよりも
何倍もクールです。

ゴスペル・ミュージックの世界がこんなにすばらしいものだったとは・・・

もっと早く知っておくべきだったと後悔しているほどです。


おそらく多くの方にとっては、

「知られざるゴスペルの世界」

といったところだと思いますが、
機会があればちょっと試してみたらどうでしょうか。

たとえば、上記ゴスペルグループでは、
ゴスペルをやったことのない方を対象に、
7月に体験ワークショップの開催を予定しています。
募集人員は200人。すでに半分程度集まっているようですが、
ほとんどが女性なので、男性の参加者も大募集中だそうです。
(ワークショップは、東京と広島で開催されます)

興味のある方は、下記ホームページをのぞいてみてください。

> Anointed & Brighten Mass Choir

> 東京ワークショップ

> 広島ワークショップ

(by まつおっち)

(by まつおっち)

ご存知だと思いますが、「飛行機」は滑走路を走って十分な加速をつけないと、
離陸することができません。

まあ、そもそもジャンボジェットのような数百人もの乗客を乗せた
「大きな鉄のかたまり」がよく空を飛べるものだと不思議でなりませんが、
ともあれ、最初に地面を離れて浮かび上がるのが飛行機にとって一番大変なんですね。

だから、飛行機は離陸する時に最も大きなエネルギー、すなわち燃料を消費します。
しかし、いったん空に上ってしまえば、より少ない燃料でスイスイと飛行することができます。


このことは、何かを学ぶ時も同じです。

英語などの語学の勉強に取り組むにしろ、あるいは何か資格の取得を目指すにしろ、
勉強を始めたばかりの時期に最も多くのエネルギーを注ぎ込む必要があります。

そうしないと「離陸」が難しいんです。

(by まつおっち)

私は現在、熊本大学大学院(修士課程)の学生です。この4月に2年次に上がりました。
今年度は「修士論文」を書かねばなりません。

これはまったくの未体験ゾーンでして、どんな展開になるのか予想もつきません。

本大学院(社会文化科学研究科 教授システム学専攻)の講義はすべてネット上で
開講されています。つまり、eラーニングで学べるわけです。

それでも、働きながらの勉強は大変で、ひいひい言いながら課題に取り組んでいます。


さて、私が40歳過ぎで大学院に入学した詳しい理由は別の機会にお話しするとして、
その根底には、社会人になっても、また何歳になっても「学び続けること」が、
自分のキャリアにおいてとても重要だと自覚していることがあります。

なぜ、「学び続けること」が重要なんでしょうか?
私は次のように考えています。

そもそものお話になってしまいますが、「仕事の本質」はなんだかわかりますか。
それは、「仕事を通じて社会に貢献すること」だと思います。

(by まつおっち)

テレビや雑誌などで紹介される「セレブ」な人たちの贅沢な生活。
あこがれますよね!

えー、年収○十億円だって!
外資系企業の社長ってかっこいいなあ。社長室も広々してるし!
プール付のこんな豪華な邸宅に住んでみたい!


そして、おそらく心の中でこんな思いがわきあがってくる人もいるでしょう。

「あの人のように偉くなりたい!」
「あの人のように有名になりたい!」
「あの人のような金持ちになりたい!」

こんな気持ちを持つことは、決して悪いことじゃないですよ。

いわゆる「上昇志向」が、ハードな仕事にも打ち込める原動力になる場合もありますから。


私だって若いころは、そこそこの「上昇志向」がありました。
偉くなりたい、有名になりたい、とはあまり思いませんでしたが、
「金持ち」には、やはりなりたかったです。

いまだってまだあきらめたわけじゃないですけど・・・(笑)


でも、「偉くなること」や「有名になること」「金持ちになること」は、
自分自身が本当に求めていることかどうかについて、転職などの

「キャリアの節目」

にはじっくり考えたほうがいいですね。


これ、別の表現に変えるなら、

「偉くなったり有名になったり、金持ちになれたら自分は幸せか?」

という聞き方でもOKです。


もし、この質問に躊躇なく「YES」と答えることができるなら、
迷わずセレブの道を目指しましょう!

応援します。セレブになったら豪邸に呼んでね!


でも、そう聞かれた時、

「うーん、よくわからないなあ」

という答えになるのなら、

「自分は、どんな生き方であれば幸せを感じることができるのだろうか?」

についてしっかり考えたほうがいいです。

もちろん、これはとても難しい質問ですから、すぐに答えがでなくてもかまいません。


ただ、注意してほしいのは、周囲の偉い人、有名な人、金持ちな人にあこがれるだけじゃなく、
その人の生き方をそっくり真似しようとしないことです。

人生の目標としての「ロールモデル」(目指したい人物像)を持つことはいいのですが、
あなたはあなたです。

目標とする人そのものには絶対になれません。


ロールモデルそっくりになろうと努力する人、こんな人は「他人の人生、キャリアを生きている人」です。
自分の人生、キャリアを生きていないということ。

あなたには、あなた自身の、あなたらしい生き方、キャリアの積み方が別にあるはずなのに。


最初のうちはともかく、どこかのタイミングであなたのロールモデルを捨て、

「自分らしい生き方はどんなものだろうか」

つまり、

「自分が幸せでいられる生き方、キャリアとはなんだろうか」

ということをしっかり自分で考え、行動することが大事だと思います。


自分の人生を生きましょうよ。他人の人生を生きないで!

(by まつおっち)

(by まつおっち)


”何がつらいといって「孤独」ほどつらいものはない”


アラスカ・マッキンリーで消息を絶った冒険家、植村直巳氏は、
知人にこんなことを漏らすことがあったそうです。


じゃあ、なぜ植村氏は、
孤独な一人での冒険に立ち向かっていったんでしょうね・・・?

おそらく、植村氏の言った「孤独」とは、社会の中での孤独感のことでしょう。

社会、つまり「人間集団」の中で、自分の存在が認知されなかったり、
無視されることは、つらいことですよね。

人気メルマガ、「セクシー心理学ゴールド」の最近の号でも、
たまたま、「孤独」がテーマとして取り上げられていましたが、
周囲の中で、自分だけが取り残されているような感覚、つまり「孤独感」があると
物事に集中できないんという実験結果があるそうです。

「孤独感」こそが、人にとって最もストレスの高いことなのです。

(by まつおっち)

先月(07年1月)、福聚寺副住職で、芥川賞受賞作家の玄侑宗久さんの講演会に行ってきました。

宗久さんのお話は、ひとことで言えば「仏教的世界観」がテーマ。
僧侶らしい、心が安まるようなゆったりとした声で語られた内容はとても含蓄に富んでいました。


ただ、ご自身も冗談でおっしゃっていたのですが、

「わかったようなわからないような話」

でした。要するに、ちょっと抽象的な内容なわけです。

ただし、ある程度抽象的だからこそいい場合がありますよね。
というのも、聴き手一人ひとり、それぞれ自由な解釈ができるわけですから。


さて、私が、宗久さんのお話の中でもっとも印象に残ったのは、

「命」(いのち、めい)

についての話でした。

(by まつおっち)

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


今回は、「狼な娘」の続編です。(^o^)

小6の2学期から不登校となり、小学校の卒業式も、
自宅の目の前にある中学校の入学式にも出席しなかった長女。

でも、手続き上は中学に入学したことにはなっていて、
形だけの中学1年生だったのですが、
昨年後半、つまり2学期から、ぼちぼち登校するようになっています。

といっても、本来所属しているクラスではなく、不登校児のための教室に行き、
本を読んだり好きなことをしているだけです。

学校にいる時間も数時間程度で、さっさと帰ってきます。


それでも、いちおう出席扱いにはなりますし、期末テストも形だけ受けたようです。

ただ当然のことながら、通信簿にはずらりと「1」が並んでいて、
親としては「なんだかなあ・・・」という気分です。


さて、昨年、娘は数ヶ月間、地元の児童相談所に妻と一緒に
行っていました。

臨床心理士の先生と会い、知能テストや心理テストなどを受検したのです。

(by まつおっち)

将棋の羽生名人、

「難しい局面で次の手はどうやって決めるんですか?」

と聞かれて、

「最後は、自分の‘好み’で決めますね」

とあっさりと答えています。

たとえ羽生名人であったとしても、
100%確実に勝てる次の手を予測することはできません。

将来出現するかもしれない超高性能コンピュータなら
あらゆる打ち手をシミュレーションして、確実な手を選択
できるようになるのかも知れませんが・・・

生身の人間である棋士が、限られた持ち時間の中で
いかに高速で考えたとしても最後には複数の選択肢が残る。

その中からどの手を選ぶのかは、自分がそれを好きかどうか
で決めるしかない。

先ほどの質問は、NHK「プロフェショナル 仕事の流儀」で
司会の茂木健一郎さんが投げかけたものですが、
羽生名人の回答に対して、

「‘好み’とは、価値観のことですよね」

と返していました。

「価値観」とは、何を選び取るかという意思決定の基準、「拠りどころ」です。
ただ、「価値観」は、自分の内側にある基準である点が重要です。


私たちは、法律やマナー、常識といった自分の外側にある基準に
沿って意思決定をすることもあります。

また、論理的につきつめて考えれば、
正しい決定はこれしかないということもあります。

このような外的な基準、あるいは論理的思考で決めることが
できる状況では「価値観」はほとんど不要ですね。
好き、嫌いを云々するのは無意味です。だれにとっても同じ
答えになるわけですから。

(by まつおっち)

42歳の今でも年に10回は野宿をするという変人、でも、
とても魅力あふれるハイパーメディア・クリエーター、
高城剛さんの講演(11/7開催)に出席してきました。
(野宿って、気持ちいいらしいですよ・・・)


高城さんのテンションの高い、楽しいお話の中でも、
特に高城流の

「アイディアを出す方法」

がなるほどと思いました。2つあるそうです。


(1)歩くこと

高城さんのオフィスは渋谷にあります、
アイディアを考える時、PCの前にじっと座っていることは
ありません。渋谷駅までぶらぶら歩きます。

そして、周囲のさまざまなこと、もの、ひとを観察します。
山手線に乗ってどこかに行くこともあります。

そうするといろいろとアイディアのヒントが見つかる。
高城さん曰く、

「移動距離とアイディアは比例する」

そうです。

(by まつおっち)

・周囲に合わせて行動するのが苦手。
・ひとりだけの時間と空間が好きで一人で行動する。
・親身に人の面倒を見るやさしさがありながらも、
 相手に合わせるのではなく、自分独自のペースを守って付き合う。
・世間体や人の評価にこだわらない。
・じっくりと自分独自の価値観を形成し、夢を描く。
・あまり他人には興味がない。
・多少融通がきかない面がある。
・行動もスローながら、一度決めたことは長い時間をかけても実行する
 計画性と忍耐力を持ち合わせている
・ちょっととっつきにくいが、非常にものごとを深く考え、自分なりの
 結果を自力で導きだせる。
・「いつまでに終わらせなければならない」という危機感を持っていない
 ので他人からみるとイライラするほどスローテンポ。
・自分の好きなことを、好きなときに、好きなだけしたい。
・一番苦手なことは、自分の負けを素直に認めてあやまること。
・自分のペースを乱されたとき、あれこれと干渉されたときはストレスが
 たまって機嫌が悪くなる。
・一度腹を立てると自分の考え方ばかりを主張して相手の非を責める。
 責められると黙り込む・・・


個性心理学という分野で、

「狼」

に分類されるタイプの人は上記のような個性を持っています。

現在中1の娘(長女)は、もろ「狼」です。
120%、ぴったりあてはまります(笑)

なるほど、だから学校行きたくなかったのか。

(by まつおっち)

みずほ銀行のATMに行くと、最近
見慣れない装置が操作画面のそばにありますよね。
(他の銀行でも、似たような装置を見かけます)

最近といっても、春先くらいには設置されていましたけど。


どうやら、日立製の「指静脈認証装置」のようです。

すでに使えるのか、
それとも利用開始を待っているのかよくわかりません。

通常の利用には差し支えないものの、
わけのわからない装置をいきなり設置しておいて、
なんの説明もないのは銀行らしい「不親切さ」ですね。


さて、上記のような装置は、いわゆる

「生体認証」

の仕組みですね。

一人ひとりで異なるパターンを持つ人体上の特徴を
本人認証のための「パスワード」として利用するものです。


生体認証に使う特徴として古典的なのは「指紋」ですが、
日立の装置は「指静脈」ですし、「手のひら静脈」を
使う銀行もあります。

映画なんかでよく見ますが、
金庫やサーバールームなどへの入室に使うのは
「眼球の虹彩」が多いですよね。


この生体認証、基本的に偽造が困難で、
また本人しか持ち歩けない(体の一部なので)という点で、
パスワードよりも本人認証が確実にできるというメリットが
あります。

(by まつおっち)

1997年、米IBMのコンピューター「ディープブルー」が、
世界チェスチャンピオンのガスパロフ氏をチェス対決で破った時、
私たちは、大きな衝撃を受けましたよね。

チェスのような高度なゲームをする能力は、
人間の知能だからこそ持ちえるものだと考えていたのに、
コンピューターがそれを上回ってしまったことに、
一種の恐怖を感じたのかも知れません。


さて、チェスほどの話題にはなってませんが、
イタリアのシエナ大学が開発した「ウェブクロウ(Web Crow)」
は、クロスワードパズルを解く能力で人間を上回る能力を
証明したそうです。

「ウェブクロウ」は、いわゆる「人工知能」
(AI:Artifitial Intelligence)の技術を使って開発された
ソフトウェアです。

日経産業新聞(2006/08/07)のコラムによれば、
辞書や百科事典をデータベースに組み込むことで、
自然言語の体系やさまざまな知識を学習し、

「右の反対は?」
「九月を陰暦でなんと呼ぶ?」

といった程度の問題は答えられるようになってきたそうです。


そして、「ウェブクロウ」がIBMの「ディープブルー」と
大きく違うのは、インターネットの検索エンジンと接続している
点です。

ウェブクロウは、クロスワードの設問の中からキーワードを
抜き出しネットで検索、関連語を抽出して試行錯誤で正解を
発見していきます。

ウエブクロウが接続しているのは、おそらくグーグルでしょうね。

グーグルの高度な検索技術とインターネットという巨大な情報源の
おかげで、ついにパズルの分野でもコンピュータが人間を上回る
性能を持ち始めたわけです。


日々新しい情報が更新されるインターネットだと、
過去の知識だけでなく、最新の時事問題にだって簡単に対応
できますし、日本語に対応させることだって問題なし。

しかも、ウェブクロウの技術を逆に使うと、
気の利いたパズルが簡単に制作できるようになります。

そうすると、近い将来、パズル制作者が失業する日が
間違いなく来るということです・・・

(by まつおっち)

変化の激しい昨今、私たちビジネスパーソンは、
あっというまに陳腐化する知識やスキルに拘泥することなく、貪欲に
新たな知識、スキルを獲得しつづけることが必要!

とはいえ、諸般の事情で日常に流されてしまいがちな中、
学習意欲を喚起し、また維持するのは大変なものです。

というわけで、「学習意欲を高める作戦」。

現在履修中の「熊本大学大学院(修士課程)社会文化科学研究科 教授システム学専攻」
の前期で学んだ「eラーニング概論」のテキストから、学習者のためのヒント集を
ご紹介します。

なお、このヒント集は、学習の動機づけモデルのひとつ、

「ARCSモデル」

に沿っています。
「ARCSモデル」とは次の4つの側面で学習意欲を捉えるものです。

Attention(注意):面白そうだなあ!
Relevance(関連性):やりがいがありそうだな!
Confidence(自信):やればできそうだな!
Satisfaction(満足):やってよかったな!

それぞれの英語の頭文字をとって「ARCSモデル」と命名されているわけです。

以下、ほとんど丸ごと転載となりますが、著者の鈴木克明先生(上記大学院の
専攻長)によれば、版権表示付きで配布自由とのことですので遠慮なく
掲載させていただきます。お読みいただいた方も、プリントアウトしたりして
利用する際は、この点にご留意くださいね。

ここに書かれていることは、言葉にしてしまえばごく当たり前のことに感じるかも
知れませんね。ただ、大事なのは実行しているかどうかです。

(by まつおっち)

先日、メジャーデビューを目指してがんばってる若い二人組のバンドと
セッションする機会がありました。

アコースティックギターとボーカルの二人に、私がコンガで参加。
独特の世界を持っている彼らの音楽に、コンガの音は結構合っていました。

もちろん、私の演奏技術はまだまだで二人には申し訳なかったですけど。


さて、音楽の世界で身を立てるという夢をひたむきに追っている彼らをみると
うらやましい限りですが、現実は厳しい。
ひとりはフリーター、もう一人は無職、職探し中です。

フリーターの彼は、先日小学校の同窓会に出席したとき、
大手企業に勤め、既に家族を持っている‘立派な’同窓生たちに対する劣等感を
感じざるを得なかったそうです。

一方で、‘立派な’同窓生たちは、
好きなこと、やりたいことに打ち込んでいる彼を大層うらやましがったそうですが・・・

音楽、芸術やスポーツのような、成功者が一握りの厳しい世界で夢を追うのは、
一見華やかに見えて、実は大きな不安や葛藤、劣等感と闘う毎日です。

(by まつおっち)

私は、3年ほど前から「コンガ」(ラテンの打楽器、サルサには欠かせませんね)
の個人レッスンを受けています。

なかなかうまくなりません・・・

うまくなりたいとは思いつつも、たいした練習量ではないので
当然なのですが。(^^ゞ

さて、先日、レッスンを受けている時、

「たたき方のパターンはある程度できるようになりましたけど、
リズム感がないせいか、まるでノリが出ないですねぇ・・・」

とぼやいたら、

「いやあ、松尾さんはリズム感ありますよ」

と先生が言ってくれました。

もちろん、お世辞かも知れませんですが、
プロの一線で活躍している人の言葉です。

やる気倍増。練習量も増えました。(笑)
心なしかリズム感良く叩けるようになった気さえします。


自分の何かを他人に認めてもらえることって、
本当にうれしいことですよね。

人間の最高次元の欲求は「自己実現の欲求」と言われて
まして、これは何がなんだかよくわからない欲求ですが、
2番目にくるのが「承認欲求」です。

つまり、「認めて欲しい」という気持ち。

これは、人が集団で生活を営む社会的動物であるこその
欲求でしょう。

(by まつおっち)

ファッション・デザイナーの皆川明さんは、なぜファッション・デザイナーの道を選んだのか。


NHKトップランナーにゲスト出演された時の皆川さんの答えは、
キャリア・アドバイザーの私を驚かせるものでした。

皆川さんは、小さい頃からファッションの世界にあこがれていたわけでも、
もちろん、デザイナーを目指していたわけでもありません。

皆川さんは、高校を卒業するまで、スポーツに打ち込んでいました。
陸上選手として活躍していたそうです。しかし、残念ながらケガのために
陸上競技(長距離走)を続けることができなくなります。

高校卒業後、皆川さんはしばらくパリにホームステイしていました。
そして、そのパリ滞在中、アルバイトでパリコレの裏方の仕事をやる
機会がありました。

皆川さんは、そこで生まれて初めて「針仕事」をしたそうです。
たぶん、デザイナーの服をモデルに合わせてお直ししたりする仕事でしょう。
しかし、裁縫やったことないのに、まともにバイトができたんでしょうかねぇ・・・

(by まつおっち)

国境を越え、かつ企業の組織の枠を越えて、
個人同士がつながりあう。

目的に応じてヴァーチャルなドリームチームを作れば
大きな仕事だってこなせてしまう。

個人によるグローバリゼーションの時代はすでに
社会や企業の仕組みを根本から変えつつありますよね。
(日本はまだまだ守られているので実感薄いですけど・・・)

こうした大変革は、ある人にとっては「機会」(チャンス)
であり、逆に、ある人にとっては「脅威」です。


そして、今最大の「脅威」を感じているのは、
実は以外にもその道の「専門家」です。

専門家は専門領域の「スキル」をばら売りしているわけです。


「スキル」とは、端的に言えば、普通の人よりも、
専門業務をこなすことに慣れている、早い、間違いがないという
「業務の卓越性」のことです。

しかし、たいていの場合、
その「スキル」は、他の誰かと代替可能です。
(極めて才能があって、
 成果物が「芸術」の域に達している人を除いて)


例えば、会計処理のスキルは、スキルだけを取り出すなら、
どの会計士に頼んでもほとんど同じ。
成果としての「決算書」は同じです。

システム開発のプログラミングだって、
もちろん精査すれば優劣があるのでしょうけど、
一定以上の品質に達していれば、
プログラマーが誰かは、あまり問題ではない。


だったら、利用する側としては、
できるだけ安い方がいいですよね。

費用対効果を考えたら、結論はこうなります。


要するに、

「業務の卓越性」(オペレーショナル・エクセレンス)

だけで勝負していると、同じ技量を持つ別の安くやれる人、
そして、今は他国の安い人に仕事を取られてしまう可能性が
高くなっているのです。
(他国の安い人、というのは経済格差上そうなっている
という意味で、差別的意味合いはありません。)


すると、スキルを売っている専門家の人たち
(実際は、一般のビジネスパーソンもその道の専門家と
 呼べますので、ほとんどの社会人が該当すると思います)
に残された戦略は、次の2つになります。

(by まつおっち)

最近話題のビジネス書、

「フラット化する世界」(上・下)
(トーマスフリードマン著、日本経済新聞社)
>上巻
>下巻

はお読みになりましたか。

この本は昨年、欧米のエグゼクティブたちに最も読まれた本の
ひとつだそうです。

私も早速買いましたが、まだ積読状態です・・・(⌒o⌒;


しかし、この本のキモは、私が先日参加した講演の中で、
一橋大学教授の一條和生先生が解説してくれましたので
ご紹介したいと思います。


この本では、「グローバリゼーション」を
次の3つの段階でとらえているそうです。

・国によるグローバリゼーション
・企業によるグローバリゼーション
・個人によるグローバリゼーション


国によるグローバリゼーションは、
コロンブスの新大陸(米国)発見の年、
つまり1492年から1800年くらいまでの時代。

スペイン、オランダ、ポルトガルといった国々が
世界に乗り出し、植民地化を進めた。まさに、
国による世界進出ですね。


企業によるグローバリゼーションは、
1800年?2000年までの時代。

イギリスの産業革命による工業化以来、
資本主義下の企業が台頭。

新市場、あるいは生産拠点を求めて世界に乗り出した
企業による世界進出です。