books/musicの最近のブログ記事

(by JIN)
田園都市線・たまプラーザのショッピングセンターにある中庭に、週末、売り出し中のアーティストがプロモーション・ミニライブを行いにやってきます。ショッピングセンターの中で行っているので、「インストアライブ」と称しています。普段は噴水になっている所に板をかぶせてミニステージをつくり、そこでパフォーマンスを行います。簡単に椅子を20個ほど並べて、後は、立ち見になります。

今週は、NHK「みんなの歌」等で歌っているシンガー・ソング・ライター 池田綾子さんのミニライブでした。とても澄んで高い声を聞けて、感動!Amazing Graceを聴いたとき、思わず涙があふれて来ました。

これまで、シンガー・ソングライターでは、成底ゆう子さん、星羅さんなどの出演がありました。思えば、いずれも、どこかで、涙!する場面がありました。なぜ、涙が出るのだろう・・・と考えてみました。

(by paco)有料版[知恵市場 Commiton]から、見本版をお届けします。

友人が伝記を書いて出版した。読んでみて、じつに示唆的な本だった。

■伝記が読まれなくなった

伝記、あるいは伝記小説というカテゴリがある。

日本では、すっかり廃れてしまった感があるが、世界では、伝記は子供や若い世代が読むべき本として、定着していると聞く。

日本でも、かつては伝記がよく読まれた。教科書にも載っていた記憶がある。野口英世だとか、キュリー夫人、ヘレン・ケラーなどは代表例だろう。娘の小学校の教科書にも、玉川上水をつくった庄右衛門・清右衛門兄弟(玉川兄弟)の話が載っていたようだが、以前より少ない印象だ。

伝記の題材になるのは、いわゆる「偉人」だ。エライ人、すばらしい人が、どのように育ち、何を学び、どんな業績を上げたのかを書いたのが伝記。その伝記があまり読まれなくなったのは、というか、読むように推奨されなくなったのは、おそらく「偉い」という価値基準が明確でなくなったからだろう。どんな人にも、さまざまな面があり、どれどれほどの業績を上げても、それが結局お金のためだったとか、実は周囲に対して威圧的だったとか、マイナス面もあるもので、そういった一面も知れ渡ってしまうと、「偉人」というイメージから離れてしまい、伝記の対象としてふさわしくない、と思われてしまう。

(by JIN)
最近の週末、たまプラーザ・ショッピングモールの中庭で、売り出し中歌手のライブ等をやるのが定番になってきました。それで、今週来たのは、成底ゆう子さん! http://www.dictorland.net/narisoko/ 「ふるさとからの声」を聴いて、涙が止まらなくなりました。 http://bit.ly/q4mHPZ 思わず、なけなしの小遣いをはたいてCDを購入してしまいました(サインして貰いました!)^^

帰宅してCDを聴いてみて、成底さんの曲に感動した理由を色々と考えてみたら、3つのポイントが挙げられましたので、今回のブログでは、その点について書いてみます。

■自分の理想の姿が歌詞にあったこと
■成底さんの気持ちが伝わってくること
■曲に合った歌詞であること

以下、具体的に書きます。

(by paco)映画「ノルウェイの森」を見てきた! 

おもしろい、というのでもないし、いい映画、というのもちょっと違うような気がして、印象に残るとか、心にタネを残すような映画でした。原作を読んだのは発表当時なので、すっかり忘れてたけど、小説という手法でないと表現できないテーマだな。

テーマは愛、それも理不尽な愛の不条理。愛の不条理は、世界的にはフランスの小説や映画の独占特許的なテーマではあるのだけれど、日本人も、谷崎潤一郎や渡辺淳一をはじめとして、たくさんの作家がこのテーマの小説を書いていて、こんなセンシティビティは日本人とフランス人の数少ない共通点かもしれません。

原作が登場してすでに20年以上たっているので、ネタバレも何もないので、内容も書いてしまいます。

(by paco)今週は第5週なので、本来はおやすみですが、短いものを書きます。

昨日、のあのわというバンドのライブに行ってきました。メジャーデビューはしているものの、それほど知られたバンドではないし、アルバムを2枚出しているものの、活躍という点では取り立ててみるべきものはありません。

しかし!!

実力は本当にすばらしいバンドで、まさに奇跡的な音楽をつくります。

女子ボーカル、ドラム、ベース、ギター、キーボードの楽器隊が男子、という5ピースで、普通の構成といえるのですが、実は見た目はっきり違うのが、ボーカルのYukkoがチェロを弾く、という点。ボーカルマイクの前に立ち、歌いながら、あるいは感想としてチェロを弾くのですが、これは他のバンドにはないオリジナリティです。チェロを弾くことについて、Yukkoは「大きな楽器を弾きたかった」と言っているのですが、彼女はピアノもちゃんと弾けるし、以前の別のバンドではボーカル&ギターだったので、そういった経験の中から、外見から普通のバンドにはない個性をめざしていたことがわかります。

とはいえ、のあのわの音楽性は、Yukkoのチェロにあるわけではありません。

(by paco)「貧困化するホワイトカラー」という本を読みまして、その書評です。

本書を読んでいくと、ホワイトカラーに対する搾取が激しくなっていると主張していて、その主な理由として、「第4章 雇用差別に屈しない」では女性差別の問題、「第5章 阻止されたホワイトカラー・エグゼンプション」では不払い労働について説明し、ここがこの本の核心部分になっています。

第4章では、女性差別が今も歴然とあり、女性が「安く」使われているなら、女性の社会進出が進むにつれて、労働者の平均が搾取の傾向になる、というロジックは、説得力があります。もちろん搾取どころか、男性以上に稼いでいる女性は少なくないものの、平均値を見れば、この話は納得感がある。

また、過労死に追い込まれた人たちと、その遺族の戦いのレポートは、リアリティがあり、とても参考になります。

しかし第5章の説明は、現実の「半分」しか説明できていないと感じます。

著者は、男女同一賃金にせよ、不払い残業にせよ、ホワイトカラーの仕事を労働時間で管理できる、労働時間と成果が比例する、という考え方にたっています。また、ほぼ同じ能力の社員なら、同じ時間で同じ成果が上げられるという前提に立っているわけです。

実際、本書では

(by paco)Salyuのライブに、今年も行った!

(by paco)先週、水曜日。Salyuのライブに行ってきました。昨年と同じ、神奈川県民ホール。Salyuは横浜出身なので、神奈川での公演は必ずやるのだ。

Salyuのライブは、2007年、2009年に続いて3回目なんだけど、いつも書いているけれど、本当にうまい。どうしてこんなに歌がうまいんだろう。日本で、世界で見ても、Salyuのようなアーティストはたぶんほかにいない、孤高の音楽であり、クォリティです。

今回は、今年発表したアルバム「Maiden Voyage」を核にしたライブですが、諸条項会というタイトルを、なぜデビュー10年になるSalyuがこのタイミングにつけたのか、という話を、Salyu自身がライブでしていました。

彼女は、当初からシンガーであり、作詞作曲など楽曲に関わることは基本的にやってきませんでした。もともと、小林武史が発掘した逸材として、ていねいに売り出されてきた彼女だし、1曲ずつ、きちんと世に出していく、という形だったので、アルバムも必ずしも多くないし、これという大ヒットもありません。それでも、次第にファンを増やし、今ではほとんどのホールをソールドアウトする実力です。「bank band」として、桜井和寿@ミスチル、小林武史、Salyuで歌った「to U」が人気を高めるきっかけになったのは間違いないでしょう。

(by JIN)
帚木蓬生著「逃亡」は、戦時憲兵として香港・広東で任務にあたった主人公が、戦犯に問われ、帰国後、逃亡生活を送るという物語です。「あとがき」によれば、主人公は、著者の父親をモデルにしているそうです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4101288119

この小説を読んで、自分の過去の記憶がよみがえってくると共に、今の自分の状況についても考えさせられました。今回は、その辺りの事情について書いてみます。

(by paco)最近ライブづいているpacoです。音楽は心の栄養、魂の不老薬です。

先週水曜日、シンガーのHanahのライブを代官山LOOPに見に行ってきました。

Hanahは去年メジャーデビューした女性シンガーで、メジャーデビューのときに渋谷のPlugというちっこいライブハウスに見に行きました。その後、J-WAVEの月曜深夜26:00?27:00で番組を持っていることもあり、ずっと聞いてきたので、今回のライブはさらに楽しみ!と、発売直後にチケットを取りました。

で、今回のライブですが、正直、前回と比べるとインパクトはちょっと下がってしまい、残念な印象もあるのですが、前回はまったく期待しないでいったので、その辺もあったのかもしれません。ただ、ギター弾きの彼女なのですが、ギターの音がちょっと雑な感じがあり、J-waveでも番組中、毎週生歌を歌っているのと比べると、物足りない感はありました。

一方で、シンガーとしての進歩というか、チャレンジはしっかり実を結んでいて、新曲「愛されたくて 愛したいだけ」では、J-popテイストの伸びやかな楽曲&歌い回しで、素直に楽しめます。

(by paco)昨日、僕のもっとも愛するバンド、GARNET CROWの10周年ライブを見てきました。東京国際フォーラムのホールAといえば、5000人を越える収容する国内有数のホール、広すぎて見えにくいという話も聞いていたのですが、ファンクラブ会員なので、真ん中あたりのけっこういい席が取れて、妻のbibiちゃんとデートでした。

実は、GARNET CROWのライブは今回3回目で、去年の秋、2回見ているのです。秋のライブもレポートを書こうと思っていたのですが、ちょうど仕分けなどもあって超多忙だったため、書けていませんでした。今回はまとめて書こうと思います。

まず、先に今回の10周年ライブですが、これまでのライブよりずっと広い舞台と、洗練された舞台装置を使い、輝かしい感じの演出になっていました。白色LEDによる輝度の高い光の表現と、観客に配られた発光ライト、紙飛行機が振ってくる演出、クラッカーのような銀色のリボンが降ってくる演出など、これまでの地味なGARNET CROWのライブにはあまり見られなかったもの。まあ、世間一般の派手なライブでは、もっともっとすごい演出をしているのでしょうが、GARNET CROWがこれをやるようになったというあたりに、10周年を感じます。

バンド編成は、メンバー4人(ボーカル、eギター、キーボード、ピアノ)に加えて、ベース、ドラム、サイドギターのサポートメンバーの7名というシンプルな構成で、構成とメンバーは秋のライブと替わりません。以前はストリングスやコーラスを入れたライブもあったのですが(ライブDVDによる)、あえてシンプルに音づくりをしたのでしょう。

(by paco)僕の音楽の原点は、ベートーベンと吉田拓郎です。ahaha---ヘンですね。

小学校のころからピアノを習っていたので(まったくものにならなくてトラウマだけ残りました)、クラシックは好きで聴きました。ベートーベンか、モーツァルトか、バッハか、という三択は、クラシック愛好家の最初で最後の問いではないかと思うのですが、僕は断然ベートーベン派で、交響曲は全曲のスコア(指揮者が使う総譜)を持ってました。

ベートーベンの代表曲を7割方聴き終えたころに、姉の影響で出会ったのが吉田拓郎で、1970?73年ぐらいの絶頂期をリアルタイムで聴くことができました。小学校5年からの数年間なので、同世代の中ではかなり早くフォークソングにアクセスしていたのですね、5年上の姉と同じ時間を進んでいたので。

で、かなり聞き込んだ初期のたくろう作品を、最近大人買いでCDを買って聞き直してみたのですが、改めて聞くとたくろうってギターがうまかったんだなあということ。当時の録音技術としてはかなり驚異的にハイファイ感が出ていて、「語るようなへんな歌い方のフォークソング」としてデビューした吉田拓郎も、実は音楽を支えるギターの音は非常にクリアでいい音していたことに驚愕しました。

(by paco)僕の好きなミュージシャンのひとりにSalyuがいます。以前にも彼女のライブのレポートを書いて絶賛しているので、覚えている方もいるかもしれません。

彼女の最新作、といっても、今年9月のリリースなので、もう新しくはないのですが、CDを買いました。発売は知っていたのですが、買おうかな、どうしようと思っているうちに多忙に巻き込まれてしまい、忘れていました。YouTubeで偶然PVを見たことから、うわ、Salyuすごい、さらにパワーアップしたと直観し、残っていた初回限定版をアマゾンに持ってきてもらい、来ています。

で、そのYouTubeのPVをまずはみてください。

(by paco)先週金曜日、のあのわのライブに行ってきました。のわのあ……という名前のバンドです。「のあのあ」でもなく、「のわのあ」でもなく、「のあのわ」です。覚えてやって下さい。今年デビューの若いバンドで、今回初のワンマンツアー。

バンドの構成は、5ピースで、ドラムス、ベース、ギター、キーボードの男子メンバーと、ボーカル&チェロのひとり女子、Yukkoという構成。このバンドの特徴は、なんといってもボーカルのYukkoがチェロを弾くこと。重厚なチェロがイントロや感想のソロを取るので、それがバンドの特徴としてよく言われるのですが……。

今回、はじめてのあのわのライブに行き、このバンドの特徴は実はチェロではなく、バックを支える男子4ピースにあるのだということに気がつきました。

音づくりの特徴は、非常にトリッキーなリズムをたたき出すドラムスの本間シュンタと、非常に正確なビートを刻むベースのナカメのきっちり楽曲の特徴をつくっていること。そこに、ギターのゴウとキーボードのにゃんちゃんことリクがコードをからめるのですが、ギターとキーボードがコードを交代しつつ、コードを取っていない方がリード的なメロディを弾くと思いきや、不思議なビートでループの繰り返しを多用する音づくりをしている点が独特です。その結果、4人の楽器が比較的単調なのに特徴的なループを回すような通奏音をつくって行きます。そこに、Yukkoのチェロのソロと、透明感とハリのあるボーカルが乗るので、高い緊張感が生まれる。

(by JIN)
村上春樹「1Q84」を読んだ感想を書きます。

「1Q84」については、すでに知恵市場有料版で paco さんが書評をアップ済みです。しかしながら、paco さんとは書評の観点が異なっていますので、私なりの感想を記載させていただきます。

なお、ストーリーの中身が分かるように書かざるを得ませんでしたので、これから「1Q84」を読むことを予定していて、物語の結末を楽しみにしながら読み進めていきたい方は、ここから先を読むのをお控えください。

(by paco)村上春樹ファンとしては読まずにおれない最新長編「1Q84」。分厚い2分冊で発売になり、瞬く間に100万部というとんでもない記録ですが、内容は??

ネタバレにならないように書評を書くのは難しいのだけれど、たいへんおもしろい、読み応えのある作品です。

どこを切り取っても、ムラカミワールド炸裂で、村上春樹以外、決して書くことのできない作品。そして、村上春樹の一貫したテーマにがっちりフォーカスがあたり、かつ、ここ20年の作家生活の集大成と言えるさまざまな要素がちりばめられていると同時に、どれひとつとっても非常に不快ものを隠し持った重厚な作品になっています。その重厚さは、彼のかつての作品に精通していればこそ感じられるものだけれど、初めて村上作品を読む人にとっては新鮮さにつながる軽快さもあり、こういう両面をもたせられるのも村上春樹という作家のすさまじいばかりの才能です。

(by paco)チェ・ゲバラの伝記映画の後編を見てきました。前編についてはこちら

前編は、キューバ革命を成功させていくプロセスだったので、どんどん上り調子で、見ていて高揚感があったのですが、後編の「39歳」は、ボリビアに移り、結局は追い詰められてつかまり、銃殺されてしまうという、「上がらない」ストーリーなので(ネタバレですが、よく知られている史実ですから仕方ないですね)、見ていてかなりきついものがあります。

チェ・ゲバラがキューバを離れ、新たな革命に身を投じたのは、「抑圧され、搾取されている人がいるなら、どこにでもいって戦う」という使命感からでした。当時は世界同時革命がまだ現実感をもって共有されていた時期であり、日本でも学生運動から全共闘、さらに連合赤軍、テルアビブ空港乱射事件、よど号ハイジャック事件へと、武装闘争による革命が実行に移されていた時期です。東京でも商社のビルが爆破され、「はらはら時計」などと名乗るいかれた名前のテロ集団による破壊行為が続いていました。

世界で同時に革命が起こり、歴史が変わる。ゲバラがそう信じていたとしても、それは攻められない時代環境だったのだと思います。

(by paco)映画「チェ 28歳の革命」をみてきました。

チェ・ゲバラは、もともとアルゼンチンの裕福な家庭に生まれ、医師になったのですが、医師の仕事に飽きたらずに中南米各地の抑圧された社会を見て回り、義憤に駆られます。結局メキシコで亡命キューバ人のグループに合流し、フィデロ・カストロとともに小さな船でキューバに密航して、ゲリラ戦に身を投じ、カストロの懐刀として革命戦争を指揮して、キューバから米国の傀儡支配勢力を追い出し、キューバ革命を成し遂げました。

革命後のキューバで要職に就くも、この職を放り出して南米に渡り、再びボリビアで革命戦に身を投じるものの、革命半ばで的につかまり、翌日銃殺刑になりました。享年39歳。

中南米では、チェ・ゲバラは民衆のために戦った英雄で、こころざし半ばのその生涯はカリスマ的尊敬を集めています。トレードマークの星とともに、缶バッチになったりしているので、どこに廃油だろうと思う人もいるようですが、正真正銘の革命家です。

(by paco)2008年の総括、みたいな感じですが、pacoの最近の音楽レポートです。

PerfumeのライブDVDをゲットしました。パヒュームは女子3人組の「テクノポップ」グループということになっています。「ポリリズム」などヒット曲もみんなテクノ系のリズムにのって、たっぷりエフェクトのかかったボーカルなので、プロデューサーにつくられたグループなんだろうなあ、でもルックスもかわいいし、乗りもいいから聞いてみようかなと思いつつ、でも音楽だけじゃ絶対あきるだろうと思い、ライブDVDを買ってみました。で、このDVDの仕上がりですが、とっても楽しめます。

パフュームの音楽自体、とっても作り込まれたもので、ライブ会場でも「クチパク」で歌ってない?曲もあるのですが、それでもなかなか楽しめるのです。ダンス、パフォーマンス、映像、ファッションが統合されて、きっちり仕上がっているのが大きいのですが、そういうつくり自体を、メンバーの女子3人がきっちりわきまえていて、それが自分たちのアーティスト活動と位置づけて演じきっていること、そして楽しんでいることが伝わってきて、見ていて気持ちがいいのですね。「やらされて」いないし、かといって、自分たちが仕切りすぎてもいない。ステージ全体のパフォーマンスの中で、生身のアーティストとしての3人が何をするべきか、そしてどこまで作り込み、どこまで生身であるべきか、よく考えている点が、見ていてすがすがしく、かつ安心して楽しめるのですね。こういうスタイルの音楽を初めてみました。ライブに行ったら楽しいだろうなあと思うけれど、旬の時期は短く、旬の間はチケットをとるのは難しいだろうなあ。

(by JIN)
■勝間さんとのつながり

実は、今は有名人になった勝間さんと、ほんのちょっとだけつながりがあるのが私の自慢です。勝間さんがマッキンゼーにいらした頃、同窓生サイト「この指とまれ」の大学同期に「経営コンサルタント」として登録しておられた勝間さんを発見したのです(大学生当時は全く面識はありません)。当時、人事コンサルタントとしてのキャリアの駆け出しだった私は、無鉄砲にもこの「経営コンサルタント」の女性にコンタクトを取ったのです。経営コンサルタントの生き方を知りたかったのです。そうしたら、今は勝間本で触れておられる栄えある「ランチ・ミーティング」に誘われました。もう7?8年前ですが昨日のように思い出します。

そんな縁もあり、昨年来の「勝間本」は、ほとんど買っています。

(by JIN)
11月24日、友人ご家族の奥さんとお嬢さんが出演するということで、2歳の娘と共に、YAMAHAミュージックスクール発表会に行ってきました。ライブハウスを借り切って、生徒さんがそれぞれバンドをつくり発表するものです。生徒さんは、小学生から中年まで幅広い層にわたっていました。

期待以上に楽しめましたので、今回のブログではその訳を考えてみます。

ブログを見て頂いている皆さんも、もしご興味があれば一度お越しになることをお勧めします。

■身近な人が出演している

誘われて行くわけですので、当然ながら誘ってくださった方は出演します。普段接しているのとは別の、「ステージの上でのその人」を見ることができ、これは一番の楽しみです。出演者が何人もいる中でも、自分の注目はその人に集まってしまいます。

ただ、「身近な人」という範囲をもう少し広げると、自分と同じ立場のビジネス・パーソンが仕事の合間を縫って行った練習の成果を出しておられることに親近感を覚えました。ひたむきに楽器に向かう姿に「今を生きている」感じが強く伝わってきて、エネルギーを沢山もらいました。プロや芸能人のような天上人ではなくて、等身大に感じられるからこそ伝わってくるエネルギーだと思います。

■講師の先生も演奏している

基本的には、生徒同士でつくるバンドなのですが、足りないパートは講師の先生が補っています。また、プログラムの最初と最後は、講師の先生だけが組んだバンドの演奏がありました。

ですので、どのバンドも、NHK「のど自慢」でいえば「鐘3つ」以上のレベルにはそろってきています。学園祭等でよくありがちな演奏自体が沈没していってしまいそうな「全く聴くに堪えない・・・」という状況は免れていました。

また、最初と最後の講師の先生だけでのバンドは、さすがに聴き応えがあり、お得感があります。

■見に行くハードルは低い

生徒さんはアマチュアですので、個人に割り当てられたチケットの額はそれほど高くはありません。せいぜい1枚1000円前後だと思います。数千円以上が相場のプロのコンサートに比べれば、値段のハードルは低いです。

また、プロの演奏であれば、観客にも静粛さが求められますので、子供を連れていくことは難しい場合が多いです。でも、基本的にアマチュアの演奏会で、「身内」に聴いてもらうのが主旨ですので、子供連れも大目に見ていただけることが多いと思います。これは、子供の感性を育てるにもチャンスだと思います。

(by JIN)

(by JIN)
フジコ・ヘミングは、日本人とロシア系スウェーデン人のハーフのピアニストです。ウィキペディアによると1932年生まれ(本人は明かしていなかったと思います。http://ja.wikipedia.org/wiki/フジ子・ヘミング) ですので、現在75歳です。若い頃、天才的な才能が認められたのですが、聴力を失うという不遇の時代を経て、1999年に復活を遂げた後、活躍を続けています。

私は数年前、NHKでその存在を知り、CD等を視聴するうちにその魅力にはまっていました。ところが、チケットを取ろうと思っても、発売後20分で売り切れ、という状況が続いていたためコンサートは諦めていました。それが、今回たまたまアタックした所、SS席(18,000円)が取れたため、行ってきた次第です。一時の超過熱状態は収まってきたのかも知れません。

今回行ってきたコンサートは、11月10日、上野の東京文化会館で行われたもので、ユーリ・シモノフ指揮のモスクワ・フィルハーモニー交響楽団との共演でした。コンサートでは、感動のため途中から涙が止まらなくなりました。この音楽が聴けて、今まで生きていてよかった、と心から思いました。フジコ・ヘミングはご高齢ということもあり、いつまで演奏を聴けるか正直わからない所もありますので、次回来年4月のリトアニア室内管弦楽団との共演チケットも迷わず申し込んでしまいました。

今回のブログでは、何がその「感動」の原因であったのか、振り返ってみます。

■元々予習段階で惚れ抜いていた

数年前、NHKでその演奏を初めて聴き、リスト等の難曲を独自の解釈でもって弾く姿に、強く感動していました。またそのドラマチックな半生やチャリティに身を捧げる生き方にも共感していました。

その後、CDも購入し、その中での演奏にも聞き惚れていました。

そもそも、コンサートに行く前から「予習」で惚れ抜いていた・・・それが「感動」の第一の原因です。

でも、予習段階で惚れ抜いていても、ライブで聴いたら幻滅・・・というのはよくあるパターンです。

■イントロにインパクトがあった

今回のコンサートでは、あくまで目当ては「フジコ・ヘミング」でした。ですから、共演するユーリ・シモノフ指揮のモスクワ・フィルハーモニー交響楽団には、あまり期待していなかったのです。・・・恥ずかしながら、ベルリン・フィルやウィーン・フィルが名門ということは知っていても、モスクワ・フィルの位置付けは、正直よく分かっていませんでした。

会場に入ってみると、主役のはずのピアノは・・・あれ?舞台の端に寄せられています。ふーん、フジコ・ヘミングはあそこでピアノを弾くのかな?・・・と思っていたら、フジコ・ヘミング抜きで、モスクワ・フィルだけで演奏が始まってしまいました。プログラムをよく見返すと、なるほど・・・「共演」は2曲目からとなっていて、1曲目は「モスクワ・フィル」の演奏なのでした。

まぁ、仕方ないか・・・というノリで聴いていたのですが、アレアレ・・・モスクワ・フィルなかなか凄いな? ユーリ・シモノフって、独自の解釈をもって指揮してるみたい・・・これはなかなか名演奏!と思えてきました。ちなみに、私は、カラヤンのような原譜に忠実な指揮者よりも独自解釈を大胆に打ち出すフルトベングラーの方が好みです。ユーリ・シモノフは、フルトベングラーほどはいかなくても、強弱とか間の取り方とか、かなり個性を感じました。そしてその個性にモスクワ・フィルがぴったりと付いて行っていました。

うん!なにげに思わぬ得をしたかも? と感じ始めた所に、2曲目からはフジコ・ヘミング登場です。ピアノはステージの脇から中央に移動されました。

いよいよ、これまでヴァーチャルにしか接して来なかった人がほんの10メートル位先のステージに現れました。それもレベルの高いオケとの共演で・・・ 曲の開始です・・・ あっ・・・ 100人の一流オーケストラとたった1台のピアノとの共演なのに、まったくオーケストラに引けを取っていません。むしろ、オーケストラ全体をフジコ色に段々と染め抜いていきます。フジコ色・・・それは、これまでに聴いてきたフジコ・ヘミングの魂と全く同じものでした。その魂が目の前の本物の鍵盤からダイレクトに力強い音で響いてきます。日本人の血を受け継いだ人が、世界のトップ・オケとここまで互角に渡り合っている・・・

そんな思いが胸の中を次々と去来しました。すると、涙があふれて止まらなくなりました。でも、涙を拭って一瞬でもフジコ・ヘミングが弾いている姿を逃すのが惜しくて、あふれる涙をそのままに流し続けていました。

最初に一流オケの単独の演奏があった上で、フジコ・ヘミングが入ってくるというこの演出が、感動をさらに大きくしたと思います。

■とどめのカンパネラ

オーケストラとの共演が2曲終わると、今度はフジコ・ヘミングのソロです。ソロの間中、オケ・メンバーはただそこに座ってフジコ・ヘミングに聴き入っているだけです。

そして・・・ソロの締めくくりは、カンパネラでした。その日の体調によって、カンパネラは「やったりやらかったり」のようです。でも、カンパネラこそフジコ・ヘミングの十八番なのです。そして、ラッキーにも、この日はそのカンパネラを聴けたのでした。

もともとCDで予習していた段階から、フジコ・ヘミング独自の魂のこもったカンパネラには聞き惚れていました。それが今日のカンパネラは、CDと基本は同じなのですが、微妙に違うのです。今日のフジコ・ヘミングの体調や観客を見てのイメージづくりなどに影響されるのでしょう。・・・言葉では現わせないのがもどかしいですが、圧巻でした。

これで感動ここに極まれり、という状態になり、完全にノック・アウトされました。
(by JIN)

(by paco)僕は男なので、性犯罪にはほとんど無縁でいられるのですが、女性は身近な問題でしょう。リストカットについてコミトンで書いたのですが、その中で、性的虐待がリストカットにつながりやすいといったことがあり、ちょっと興味があって読んでみました。

性犯罪被害にあうということ

筆者は、普通の会社員として通勤する生活の中で、仕事帰りに道を聞かれた男たちにワゴン車の中に連れ込まれて、強姦被害に遭ってしまいます。幸いなことに、妊娠やけが、警察による二次被害など、事件以上の被害には遭わなかったのですが、それの、「単なる強姦被害」がどれだけ、どんな風に心に傷を残すのか、克明に書き記しています。何が被害者を傷つけるのか、どのように孤立化していくのか。何をわかってもらいたくて、何が彼女を癒すのか。

もし彼女が、ケガをさせられたり、二次被害などもっとひどい目にあっていれば、そちらの問題に読み手の関心も移ることができました。性犯罪被害そのものにフォーカスすることができなかったと思います。彼女の体験は、まさに「強姦だけ」だったからこそ、その「だけ」がどれほどの重みがあるか、逃げ場のない思いの中に彼女はお混まれていくのだと思います。

「被害にあったことは忘れなさい、人にいってはだめよ」という親の態度がどれだけ彼女を傷つけたか。のちの結婚するのですが、結婚生活の中で被害にあったということがどのように位置づけられていくのか。彼女の強姦被害は、彼女にはいっさい落ち度がない状態で発生しています。悪いのは犯人。しかし、被害者としてひどい目にあった、こんなにつらい目にあったといえない。いうことで自分がさらに傷ついていくというと言うこの犯罪の構造が、克明に描かれてて、心が震えます。そして、男のみとしては、自分の妻や娘が同じ犯罪の餌食になる可能性が常にあることを感じざるを得ません。

本の最後まで、彼女に幸福感は訪れないちょっと過酷な内容ではありますが、へんに希望を持たせないところに本当のリアリティがあるように思います。

男性にももちろん読んでほしいのですが、特に痴漢被害によく遭う女性に、勧めたい本です。

J-wave「東京Remix族」に弁護士であり、裁判員制度のエバンジェリストを自称する大澤孝征が登場して、裁判員制度について話していました。

裁判員制度については、「誠意と量刑」でも書いたので、そちらも見てほしいのですが、かなり危ない制度で、来年5月の実施以降、その危ない制度に、僕もあなたもかり出される可能性があるので、ちゃんと考えておく必要があります。

大澤の言い分によると、裁判員制度は裁判への市民参加とチェックが目的で、それは参政権と同じく、民主主義を支える「自明のこと」だと主張します。参政権がなければ民主主義が機能しないのと同じように、三権のうちの司法権にも市民が参加する必要があり、それが裁判員制度だというわけです。

といわれると、あなたは納得してしまいますか? だまされちゃいけません。

(by paco)「民主党のアメリカ 共和党のアメリカ」を読みました。

今年は大統領選の年。サブプライム問題で慌ただしい米国ですが、ブッシュJr.政権は今年限り。来年からは新政権になります。日本は「米国の51番目の州」と自嘲気味ですが、「宗主国」のあるじの交代は、無関心ではいられません。

とはいえ、米国の二大政党の名前もわからないし、ましてどこが違うのかも意味不明、というのが平均的な日本人の感覚です。そのあたりを、建国からの歴史をさかのぼりつつ、詳しく、かつ実に鮮やかに描いてくれているのが、この本です。

著者の冷泉彰彦は、村上龍主宰のJMMで長年米国からのレポートを送っていて、クリアな視点に多くを学ばせてもらっているのですが、この本は、このレポートの視点をさらにテーマにクリアに書いてくれていて、すっきり読めます。

11月からの選挙のタイミングで、ぜひ読んでください、絶対おもしろくなることを請け合いです。

(by paco)渡辺パコの新刊書「はじめてのロジカルシンキング―3つのステップで考える! 」がついに書店リリース!

3steplt.jpgさっそくアマゾンに書評をアップしてくれた人がいて、☆×5をつけてくれました。この評価はうれしいです。今回の本は、これまで以上に渾身の力で書いたものなので、絶対おすすめです。ぜひ手にとって読み、レジに持っていってください。友だちや若手や後輩にもぜひ進めてくださませ! 大学生から社会人まで、ビジネスからノンビジネスまで、あらゆるシーンで活用できるように書いてあります。

今度書店の前を通ったら、必ず探してくださいね!

(by paco)「憑依‐HYOU・I」と「向日葵の咲かない夏」を読みました。どちらも、本ではなく携帯ブックですが。

携帯で本を買って読むのは、なかなかいいです。携帯ならどんな外出の時にもまず持っているから余分な持ち物が増えないし、電車の中で片手で読めるので、混んでいても退屈しません。

(by paco) 「論理的に書く方法」という本を読んでみました。

ロジカルシンキング関連の本は、職業柄けっこう買うのですが、ちゃんと読む本は少ないのですね。この本は「考える」ことではなく、「書く」ことに焦点を当てているので、なかなか読み応えがありました。書いてあることも適切だし、論理思考を学んだ人が、文章力をつける目的で読むにはいい本です。ただし、ロジカルシンキングを学んでいない人だと、本に書かれている「論理的」「論理的でない」の違いが、そもそもわからないかもしれません。

文庫版で安いし、一読して損はないので、この分野のスキルを上げたい方にはオススメです。

(by paco) 「連合艦隊のすべて」という本を読んでみました。

タイトルの通り、旧日本海軍の太平洋戦死と海軍の保有軍艦についての本なので、まあ、戦争物なんですが、びっくりなのは値段。500円で、CGを使った進軍風景がなかなか見応えがあるので、コストパフォーマンスの高さにふらりと来て買ってしまいました。

買ったのは、ローソンです。東京から六兼屋に行くときの最後のコンビニで、金曜日の夜中にここでちょっと買い物をして六兼屋に行くことが多く、そのローソンに、自己啓発系なんかの結構おもしろそうな本がおいてあるのですね。店長の趣味なんだろうか。

アマゾンでみたら、同盟のムックのような単行本があるので、焼き直し版だから安いのか、という感じですが、それにしても、の安さです。

それに、内容がなかなかしっかりしていて、この手の本は右翼的な視点で勇ましいやつか言い訳がましいのが多いのですが、わりとしっかり中立的な立場で書いていて、海軍の太平洋戦争の全貌をコンパクトにつかむには、なかなかよい本です。

マニアックなので、オススメ、とは言いがたいものがありますが。

(by paco)「対話編」という小説がありまして。

金城一紀は1968年生まれの作家で、2000年に「GO」で直木賞を取った実力派、というのは今はじめて調べてみました。もともと、携帯に本をダウンロードして読むのが好きで、ネット本屋さんを巡っていて、偶然買って読んだのが「GO」でした。これがなかなかいい作品で、なかなかのストーリーテラーで、かつ夫での力がある人だなあと思っていたのですが、夏の間に書店にぶらっと寄ったら、新潮文庫の夏休みシリーズで、「対話編」があって、買ってみました。

(by paco)「小泉の勝利 メディアの敗北」という本がありまして、

小泉政権の五年半は終わってみれば難局を切り抜け けっこううまく乗り切った。 彼は偉大な宰相であったのか? しかし、どのメディアが彼の成功を予測しただろう。 誰も読み切れなかった小泉政治の本質を考察する。

というわけで、政治評論家、じゃなくてジャーナリストなんだろうか、この人は。キャスターのようですね(^-^)。年上なのかなと思ったら、1968年生まれの40歳なんですね。

小泉政権時代にあったトピックを振り返って、その時の前後の概要と、著者自身が発表した評論と、それに対する「振り返り」で構成されています。選ばれているシーンは、「田中真紀子の更迭」「靖国参拝」「郵政選挙」など、10件あまり。

(by paco) 玉村豊男さんの近著「里山ビジネス」を読みました。これはなかなか名著です、オススメ。

玉村豊男さんは、もともとライターとしてカードの会員誌のようなわりとスノッブな雑誌に寄稿していた方で、美食や世界紀行で知られてきました。そんな仕事をしつつ、軽井沢に移り住んで、いなか暮らし、というよりリゾートぐらいをしていたデュアルライフの先輩であり、実は僕と同じ都立西高出身の先輩でもあります。

その後、玉村さんは、絵画や陶芸などでも才能を発揮しているのですが、軽井沢から西隣の東御市(とうみし)に広い農地を購入して、本格的ないなか暮らしをしてきました。

(by paco)「西の魔女が死んだ」は同名の小説の映画化で、小説の方は100万部のヒット作としてファンの多い作品です。
http://nishimajo.com/

映画化に当たって、「魔女」であるおばあちゃんが暮らす山の家のセットが清里の清泉寮につくられたと聞いていたので、見てみたいと思ったのがきっかけ。中学生の少女がこの山の家に住む「魔女」のおばあちゃんと暮らす1か月がストーリーの舞台です。

おばあちゃんを演じるサチ・パーカーは1956年生まれ、母親は女優のシャーリー・マクレーン。シャーリーはスピリチュアルな世界に造詣が深いこと、親日家で東洋思想に傾倒していたぐらいなので、その娘のサチ・パーカーも、スピリチュアルな感受性はあるのではないかと思います。魔女としての雰囲気をうまく醸し出していて、これがいい味でした。

(by paco)先週、「映画が公開される」と書いた「闇の子供たち」。見てきました。

いや?参りました、グーの音も出ません。すごい映画です。

前回紹介した、原作小説「闇の子供たち」のストーリーを、あまり変えずにわりと忠実に映画化しているのにはちょっとびっくり、もうちょっとエピソードを取捨選択するとかしていると思っていたのですが、わりと忠実です。もちろん、小説版が400ページもおよぶ対策なので、カットしたシーンも多いのですが、全体として、原作の主要なエピソードは盛り込まれている感じです。

ストーリー展開もほぼ原作通りなんですが、なんと、ラストシーンがかなり変っています。ラストシーンは、実はごく短く、ストーリーが変わったとは思えないようなつながり感なんですね。でも、あとに残る印象がものすごく強い。え?っ? という感じ。かつ、そのシーンが、明確な「答え」を用意せず、示唆しているだけなので、「そういうことなの、もしかして???」というちょっと未消化な、でも「それ以外ないんだろうな」という状況に、観客が放り出されてエンドロールです。エンドロールが回っている最中も、もしかしてエンドロールのあとに本当の「答え」がスッキリ示されるのかなと思っていたのですが、そういうこともなく、劇場内は灯りが付きました。

う?結末を言いたい、が、さすがに封切り中なので、やめましょう。ほとぼりが冷めたら、書いちゃいます。

(by paco)中国というお隣の国が、本道はどんな国で、これからどうなっていくのか。人口も国土も大きな国なので、隣人と指摘にならないわけはありません。しかも、政治体制も違うし、過去の歴史上の問題もあって、率直に話ができる関係になっていない。華々しく見える部分が目立つだけに、本当のところはどうなのか、知りたくなります。

中国の仮面資本主義

という本を読んで、なるほどな?と思ったのでご紹介。
著者はフランス生まれのジャーナリストということで、内容はしっかりしています。

中国は派手に発展しているように見えるけれど、理解を誤らないように、という視点で書かれているのですが、その理由をいくつか紹介しましょう。

(by JIN) 「源氏物語」のいくつかの現代語訳を各々1巻だけ読んでみました。その結果、現代語訳から原文に挑戦するには、次のプロセスが良いのではないかという結論に達しました。
?円地文子訳「円地文子の源氏物語」(集英社文庫)
 ・・・全3巻
 http://www.amazon.co.jp/dp/4087484319
?瀬戸内寂聴訳「源氏物語」(講談社文庫)
 ・・・全10巻
 http://www.amazon.co.jp/dp/4062756331
?山岸徳平校訂「源氏物語」(岩波文庫)
 ・・・全6巻
 http://www.amazon.co.jp/dp/4003001516

考え方としては、?全3巻の円地文子訳で、まずは源氏物語の全体像を把握します。次に?全10巻の瀬戸内寂聴訳で細かい描写も含め、現代文での物語の味わいを深めます。最後に?で原文に挑戦です。

以下、各々の現代語訳について、私が読んだ感想を記します(各々1巻のみ読んだ感想です)。

(by JIN)田辺聖子訳「新源氏物語」を読了しましたので、感想を書きます。

一言でいえば、読んで良かった!ということです。やはり、古典の名作というだけあって、読了後は何ともいえぬ達成感がありました。ひとつの世界観に触れた感じです。

ただ、これまでの私の人生経験・知識の乏しさから、もっと知りたい事柄も沢山生じてきました。これからは、さらに勉強して知見を広めていきたいです。

「もっと知りたい事柄」は次の3点です。

?貴族社会の権威の源泉に疑問を持った
?平安時代の男性の幸福について疑問を持った
?原文の書かれ方に興味を持った

以下、3点の具体的な内容です。

?貴族社会の権威の源泉に疑問を持った

源氏物語では、貴族の贅の限りを尽くした生活がリアルに描写されます。

まず、住まいの庭園が豪華です。光源氏は、妻たちの趣向に合わせて、庭を春や秋になぞらえ、船も浮かべられるような池を設けて造園します。

その庭園で、四季折々に様々な宴が催されるのです。宴には、貴族がお供を引き連れて数十人と集ってきて、明け方まで飲み明かします。集う貴族たちは、各々、高価な絹織物に身を固め、香をたきしめています。皆、琴や琵琶等の楽器をたしなみ、または武芸を身に付け、和歌を詠む教養を持っています。

(by JIN)かねてから、今年は何か読み応えのある本を読みたいと思っていました。そんな折、今年は、紫式部が「源氏物語」を書いてから1000年に当たることを知りました。また、「源氏物語」と言えば、日本を代表する古典小説と言われています。これは丁度格好の素材と思い、今まで一度もきちんと読んだ経験のない源氏物語にチャレンジしようと思い立ちました。

・・・とは思い立ったものの、源氏物語、実は、原本・現代語訳版、いずれも色々な種類なものがあることが分かりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E

(by paco) 音楽のご紹介の次は、映画「マイブルーベリーナイツ」。ウォン・カーウァイ監督が、ボーカリストのノラ・ジョーンズを女優に起用して、アメリカを舞台にしたすてきなロードムービーを撮りました。派手さはないけれど、いい映画です。何年もたって、ずっと記憶に残るような、心にしみていく映画ですね。おすすめ。

FMの映画紹介で、「ウォン・カーウァイ監督の作品は、「物語」ではなく、「詩」としてみてください。物語としてみるとへんな部分も、詩としてみれば、素直に納得できます」と紹介していたので、これを心にとめて見に行くといいと思います。

映像は文句なしに美しいし、上海出身の監督らしく、どこかオリエンタルなエキゾシズムを感じさせながら(妙に高速で走り抜ける電車の映像など)、見せるところはしっかり見せ、少ない台詞で内面をしっかり伝えていく演出は、僕好みです。

(by JIN)会社の就業規則をつくり、または改定する実務に携わっている方にお薦めの本です。会社を起業して人を雇うに当たって手っ取り早く就業規則マニュアルが欲しい方にでも使えるし、人事部で就業規則改定を長いこと経験して来られたベテランの方の利用にも十二分に耐えうる中身を持っています。私は、これまで8年間にわたって数十社の就業規則についてアドバイスしてきました。その間、色んなマニュアル本を見て来ましたが、これほど実務に最適と思える本に出会ったのは初めてです。その割に、アマゾンでもコメントされていないような状況ですので、ここで紹介する次第です。

ちなみに、正式名称は次のとおりです。

中山慈夫「就業規則モデル条文」(日本経団連出版 2007年12月)

http://www.amazon.co.jp/dp/4818527041

(by paco)最近、少年犯罪が凶悪しているといいますよね。ちょっと思い出してみても、神戸で知り合いの少年を殺害して首をさらした中学生の事件。佐世保の小学校内で同級生の首を切って殺した小学6年生女子。長崎の駐車場で子どもに性的虐待を加えた上に突き落として死亡させた中学生。他にも、バスジャックや放火、ストーカー、いじめや恐喝など、ひどい犯罪が続けざまに起きています。

実際のところ、少年の凶悪犯罪は増えているのかというと、そうではなく、むしろ減っているのだそうです。増えているように感じるのは、犯罪が従来と違っていることが理由で、以前はいわゆる不良が、万引きから始まってじょじょに犯罪をエスカレートさせ、結果として殺人を犯した、というような犯罪が多かったのに対して、今の少年による凶悪犯罪は、それまで他の生徒と同じように生活していながら、ある時急に、いきなり殺人などの犯罪を犯すという点です。おとなの理解の範疇を超えているので、とんでもないことが増えてきた、と感じさせるのでしょう。

そんな事件を取材し、本に書いているジャーナリストとして、ちょっと注目しているのが草薙厚子。神戸の少年Aに続いて、今回佐世保の小六殺人事件の本も出したので、読んでみました。

(by paco)最近、インディーズ系のアーティストを聞いています、ということは書いたのですが、先週も行ってきました。ミニライブ。

rocoというアーティストですが、小柄な女性シンガーです。

下北沢のヴィレッジヴァンがーとで行われたミニライブに行ってきたのですが、思った以上に乗りがよく、気持ちがいい歌を歌ってくれました。

ライブが終わってから、CDを買って、サインをしてもらって、握手してもらって、ごきげんです。

(by paco)絢香のライブに行きたかったのですが、先行予約、正規予約ともにロックアウトを受けてしまい、いけずに残念でした。デビュー2年目とは思えない驚異的な仕上がりのライブだったようですね。くやし?。

で、代わりに、というわけではないのですが、GARNET CROWのライブDVDが出たので買ってみました。GARNET CROWは、女子2、男子2のJ-POPグループで、もともと倉木麻衣のバックアーティストでした。構成がちょっと変っていて、ボーカルのYURIが作曲、もう一人の女性、NANAが作詞&キーボード。男子諸君は、アレンジャー&キーボードと、ギターという構成です。ドラムもベースもいないのに、キーボードがふたりという変速グループではあるのですが、いまはこういうのもまったく問題なし、サポートミュージシャンがしっかり支えています。

(by paco)今年は音楽にもっと接近する! と年始に宣言したので、機会があればということでライブ通いをしています。

で、昨日、6月29日はmihimaruGTのライブに行ってきました。mihimaruGTはしってますか? ここの読者は知らないという人がほとんどかもしれません。女性ボーカルのHirokoと、男性ラッパーのみっくんのツインユニットで、デビューは2003年、キャリアは4年ということですね。

大きなヒットはないんですが、デビュー直後に「帰ろう歌(か)」がクリーンヒット、全国の高校で下校音楽に使われたのはちょっと有名。「気分上々↑↑」「いつまでも響くこのmelody」あたりは、もしかしたら効いたことがあるかも知れません。

(by paco)本と音楽のご紹介。

★★★→みんなぜひ読むべし・聞くべし
★★☆→この分野に興味があるなら読むべし
★☆☆→個人的には評価するけど、他の人にとってはどうかな?
☆☆☆→何がいいのかわからん。ダメ本

エブリ リトル シング★★☆

大村あつしさんの小説なんですが、心温まる6編のショートストリーです。6つの別の話なんですが、微妙に話がオーバーラップするその描き方がなかなかのストーリーテラーですね。話自体は、あり得ないおとぎ話、ちょっとくさくなるぎりぎりという感じなんですが、筆の運びの洗練度が高く、素直に読んで楽しむのが正しい読み方です。

実はこの本、環境リレーションズ研究所が協力してまして、ピンクの帯には4人のきれいなおねえさんたちの推薦文が。彼女たちはerの環境PRプロジェクトFamiliar-eのメンバーなんです。erでコーディネートして、帯に入ってもらいました。

著者の大村あつしさんは、うちのスタッフの友人なのです。という話をあとから聞いたのですが、実は大村さんとは、10年ぐらい前に僕も会っていたのでした。日経モバイルの連載で取材していたのです。え"?という感じで、びっくりの「再会」でした。

(by paco)突然ですが、あの100sが再始動、ニューアルバム、明日発売予定です。
100sって何よ、といわれそうですが、ひゃくしきとよみます。中村一義を中心とする6人組のボーイズロックバンド。ガールポップ系がお約束の僕の音楽アイテムの中で、100sはけっこう珍しいボーイズグループなんですが、100sは実にすばらしい。前のアルバム「OZ」については、知恵市場でもコメントしているのですが、これは名盤です。で、今回の新譜も期待が盛り上がっています。

基本、ロック。けっこうトラディショナルなロックですが、音造りの洗練度がとても高い。で、歌詞がユニーク、というより、歌詞の意味や音を無視したロックへの載せ方が、「やってきた近未来」です。オフィシャルサイトもできるので、聞いてみてください。

さらに、今気になっているのが、 KAT MCDOWELL 、「キャット・マクドウェル」。こちらもミニアルバムが出たばかりですが、油断していたら初版が売り切れに。英語と日本語混ざりの不思議なポップスですが、ルックスも声もいいですね。100sと一緒にポッチとしておきました。

ということで短いですが、速報でした。

(by paco)今年の年頭のあいさつで音楽に時間を使いたいという話をしたのですが、

そのひとつとして、コンサートに行こう!というのがあります。

で、ちょっと前になってしまったんですが、2月末、渋谷C.C.レモンホールでおこなわれたSalyuのコンサートに行ってきました。

C.C.レモンホールってどこ?という人が多いような気がするんですが、渋谷公会堂のことです。渋谷区がいわゆる命名権というのを売却して、その資金で公会堂ホールを改装したのですね。改装の程度はあまり大きくはないものの、シートが新しくなり、ホールの壁は音響を考えたものに張り替えられ、外観もすこしかっこよくなり、ということで、何もかも古かった渋谷公会堂が、今っぽいホールとしてほどよくリニュアルしたという感じです。全面的に建て替えるより、低コストでできるこういった改装は、自治体にとっても企業にとってもユーザにとっても環境面から見ても、いちばんいい方法でしょうね。

(by paco)新たに「books & music」というカテゴリーをつくって、最近読んだ本とか聴いている音楽を記録していこうと思います、の2007.03版です。


■はbook、●はmusic。★はこんな意味です。

★★★→みんなぜひ読むべし・聞くべし
★★☆→この分野に興味があるなら読むべし
★☆☆→個人的には評価するけど、他の人にとってはどうかな?
☆☆☆→何がいいのかわからん。ダメ本


写説 満州 ★★☆
大日本帝国と昭和の戦争についての研究の一環で、満州についても研究中。満州に興味を持ったのは、実は、村上春樹の小説がきっかけだったりするんだけど。「ねじまき鳥クロニクル」に満州が出てくるのだよね。満州帝国とはどんな国だったのか、画像と説明でわかる本。

(by paco)新たに「books & music」というカテゴリーをつくって、最近読んだ本とか聴いている音楽を記録していこうと思います。あくまで記録なので、感想まで書けるかどうかわかりませんが。

■はbook、●はmusic。★はこんな意味です。

★★★→みんなぜひ読むべし
★★☆→この分野に興味があるなら読むべし
★☆☆→個人的には評価するけど、他の人にとってはどうかな?
☆☆☆→何がいいのかわからん。ダメ本


太平洋に消えた勝機 ★★☆ 太平洋戦争を、帝国海軍はどう戦ったのか? ぜんぜん戦ってないんです、あの海軍は!と糾弾している本。陸軍ワルモノ、海軍善玉論に真っ向勝負。