(by JIN)
最近の週末、たまプラーザ・ショッピングモールの中庭で、売り出し中歌手のライブ等をやるのが定番になってきました。それで、今週来たのは、成底ゆう子さん! http://www.dictorland.net/narisoko/ 「ふるさとからの声」を聴いて、涙が止まらなくなりました。 http://bit.ly/q4mHPZ 思わず、なけなしの小遣いをはたいてCDを購入してしまいました(サインして貰いました!)^^
帰宅してCDを聴いてみて、成底さんの曲に感動した理由を色々と考えてみたら、3つのポイントが挙げられましたので、今回のブログでは、その点について書いてみます。
■自分の理想の姿が歌詞にあったこと
■成底さんの気持ちが伝わってくること
■曲に合った歌詞であること
以下、具体的に書きます。
■自分の理想の姿が歌詞にあったこと
「ふるさとからの声」は、成底さんが音楽に行き詰って石垣島の実家に電話をしたときの様子を綴った曲です。そのときのお父さんの言葉が、
♪描いた道を 生きていけばいい お前の涙 全部受けてやる♪
です。この歌詞を聴いて、涙があふれて止まらなくなりました。寝込んでしまった15Kgの娘を抱っこしながら、立ったまま涙を拭うこともできず、涙は、ただ頬を流れていきました。
娘のことを心の底から信じ、かつ、愛していなければ、出てくる言葉ではありません。
頭では分かっていても、違和感を持ちながらも、親は、自分の生きてきた経験等を基準にして、自分の生き方を子供に押し付けてしまいがちです。しかし、この歌詞 ♪描いた道を 生きていけばいい♪ という言葉は、そうした親の価値観の押しつけをすべて否定し去っています。
他方で、子に対する親の無関心は、子を絶望の淵に追いやります。♪お前の涙 全部受けてやる♪ は、親の子への無条件の愛情を謳い上げています。
なかなか出来ることではないと思いつつも、私が、自分の娘に対してありたい父親としての姿が、そこにありました。
■成底さんの気持ちが伝わってくること
曲のほとんどは、成底さんの人生の歩み、そのものの中から生まれて来たものであることが伝わってきます。
成底さんは、沖縄の石垣島から上京して音大の声楽科に学び、オペラ歌手を目指してイタリアに留学するものの、途中で道を変えて、現在、シンガーソングライターになっています。そんな成底さんの半生の中から、家族との絆や沖縄の素晴らしさ・魂などをテーマに曲をつくっています。
外から持ってきた借り物ではない自分の言葉。それで曲をつくっているので、実感がこもっていて、どっしりと地に足がついている感じがします。
曲から、成底さんの気持ちが、しっかりと伝わってきます。
■曲に合った歌詞であること
成底さんの曲は、沖縄調のメロディーラインがしっかりと底流に流れています。そのメロディーの上に、きちんとした箱が用意されていて、歌詞はその中にお行儀よく収まっています。なので、聴いていて、違和感がまったくなく、頭の中をスムーズに曲が流れていきます。
恐らく、クラシックの基本の学びが原点であったことが関係しているのかと想像します。
また、誰にでも分かる平易な言葉を歌詞に用いていることも、スッと心の中に入ってくることと関係しています。
・・・そんなわけで、今日初めて接した成底さんの曲ではありましたが、すっかり、やられてしまいました^^
(by JIN)
コメントする