(by paco)2010.12★14「地球温暖化を見る3つの視点」

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<おとなの社会科>、2010年12月開講分のお知らせです。

otosha14のテーマは、「地球温暖化を見る3つの視点」。12月1日(水)から4回シリーズ、場所は麹町です。

 

◆地球温暖化は、単なる「環境問題」ではない。

 

京都議定書が発効して、いわゆる「責任期間」真っ最中です。一時は達成が危ぶまれた京都議定書の目標ですが、達成の可能性が見えてきました。一番大きな理由は、実はリーマンショックによる景気後退。やはり経済が減速すると、先進国のエネルギー消費は少なくなるのです。しかし、もちろん、そんな「敵失」が本質ではなく、なんといってもEUの積極的な姿勢が、世界に大きな勇気と希望を与えてきました。

 

世界では、風力発電を中心に、第三の産業革命ともいわれるエネルギー革命が進行中で、再生可能エネルギーは新しい主要産業として等乗じつつあります。日本にいると「ホント?」と疑いたくなるでしょうが、日本は「ガラパゴス」と言われるとおり、この分野ではすっかり蚊帳の外の状況になっているのです。ちなみに、京都議定書に参加していない中国、米国でも、再生可能エネルギーのマーケットはすさまじいいきおいでのびており、自然エネルギー市場は、過去5年以上もの間、年60%もの成長を遂げ、今や約12兆円もの市場に達しています。10年後には自動車産業に匹敵する産業に成長するという予想も、十分射程内に入ってきました。

 

もちろん、地球温暖化は大きな問題で、人間の生存環境を守るという点で、取り組まなければならない課題です(第一の視点)。

 

しかし、経済の視点で見ても、大きな発展のきっかけになるのです(第二の視点)。

 

さらに、再生可能エネルギーの比重が高まれば、世界の力関係や派遣関係が変っていきます(第三の視点)。従来の石油やガスの資源国と資源を利用する国という関係から、資源提供国も変わり、自給率も高まるし、資源自体、無尽蔵。この変化が本格的に立ち現れてくれば、世界の構図が変わります。

 

ということで、今回は温暖化をめぐる問題と今後の展望を一気に提示します。日本からの視点だけで見ていると決してわからない、温暖化をめぐる今を理解する、4回です。

 

◆3つの視点とディスカッションで理解する。

 

地球温暖化をめぐる情報を、以下の4回スケジュールで学びます。今回は、事前によくテキストはありません。最新の情報を提供します。特にこの分野に興味のある方は、以下のサイトから「自然エネルギー白書」(1000円)を購入して読んでみてください。最新情報満載で、今回の<おとなの社会科>でも取り上げます。(click!)

 

◎day1環境問題の視点

 

地球温暖化については、ときどき懐疑論が登場しては退場します。「リサイクルしてはいけない」などの反論もあれば、「温暖化していない」という反論や、「IPCCのねつ造疑惑」までいろいろありますが、総合的に見て、この仮説を疑う余地はほとんどありません。あるいは、疑ったとしても意味がない、というのが今の状況です。具体的に解説したあと、時間に余裕があれば、day2の内容にフライング気味に突っ込みます。

 

◎day2 経済と産業の視点

 

自然エネルギーが第三の産業革命を起こしています。特に風力発電はすさまじい勢いで伸びている一方で、サハラ砂漠やテキサスでは、大規模な太陽光集光システムによって、原子力発電所並みの大型発電所が計画され、サハラの太陽光でつくられた電力でEUの電力がまかなわれる時代も近いと見られています。

 

この成長産業の本質と、なぜ海外では成長産業になっているのか、「正しい方針」と「賢い政策」の点から説明します。

 

◎day3  政治、世界覇権の視点

 

<おとなの社会科>12「ロシア」で、プーチンの天然ガスをめぐる資源戦略を解説しました。プーチンがエネルギー資源による覇権をめざす一方で、EUはこの比重を下げる目的もあって、再生可能エネルギーに向かっています。中国は成長に必要なエネルギーを地下資源のみに頼らずに調達するために、再生可能エネルギーの活用をめざしています。

 

一方、日本は、資源を持たず、かつ資源の供給源からのシーレーン防衛を米国に頼っているにもかかわらず、エネルギー戦略にはいたって無関心な状況。そのくせ、中国発展を脅威と見なし、軍事力の増強を言い出す人が出る始末。本質を見誤らないよう、世界を俯瞰します。

 

◎day4  温暖化をめぐるアクションプラン(ディスカッション) 


day4はここまでのレクチャーを踏まえて、ディスカッションを行います。ディスカッションをより精緻に行うことをめざし、ひとつの主張をするために、どのようなイシュー設定とロジックを使うべきか、主張と議論の方法論も学びつつ、国際関係について対極的な議論を行います。 

  

◆おとなの社会科セミナーで、社会を知り、仕事の展望をつかもう



おとなの社会科では、まず、世界や社会、歴史についての「事実」を学びます。何が起きているのか、何がわかっているのか。必ずテキストを用いて、それを軸に、pacoが適切に解説、批判を行い、まず、事実とそのオーソドックスな解釈をつかんだ上で、pacoにうよる解釈を提示します。

その上で、なぜそれがそのような姿をしているのか、事実を動かしているメカニズムを読み解きます。一見合理性がないようなことも、すべてのものにメカニズムは潜んでいて、それを明らかにする力があれば、世界をダイナミズム=運動としてつかむことができます。このような見方を身につければ、今現在進行中の事実から、次、その次に起きることを予測したり、見極めたりすることができるようになります。つまり、先を読んだり、ものごとの表層ではなく、背景をつかむ力になります。


このように、FactsとMechanismをセットで理解することで、世界を、歴史を、今の自分の生き様に活かすことができるようになるのです。


こうして獲得した理解を「世界観」といいます(最近はコミックやアニメ、ゲームにも世界観という言い方を使いますが、それはずいぶんと矮小な(みみっちい)使い方です)。


世界観を適切に持つことができれば、その世界の中で自分が何をなすべきかが見えてきます。これがライフワークです。自分の人生の目的(人生のwhat?)を見つけ出したり、今目の前にある選択肢の中からないをするべきか、意思決定の力がどんどん上がっていきます。迷いがなくなり、自信が生まれる。


あなたが「これをやりたい」と誰かにいえば、「よくわからない」といわれたり「あっちの話をどこが違うのか?」と聞かれたり、「理想的だけど、実際には無理だよね」といわれたり。志が高ければ高いほど、他の人がやっていないことほど、それがなんなのか、なぜやらなければいけないのか、なぜできるのかを説明するのが難しく、それができないと、せっかくの志は実現する道筋が立てられません。


「社会を見る確かな視点」があれば、何をやりたいのかをしっかり位置づけることができ、誰かに話したときに、理解してもらえるようになり、協力者も集められます。「机上の空論ではなく、しっかり考えている、本気でやろうとしている」と感じてもらうためには、アクションだけでは不足です。アクション、プラス、それを支えるロジック。そのロジックを、あらゆる分野で通用する強力なロジックを提供しようというのが、このセミナーです。 


 

■開催日

・otosha14-1 12月01日(水)

・otosha14-2 12月09日(木)

・otosha14-3 12月14日(火)

・otosha14-4 12月21日(火)

☆時間は、各回19:00-21:30(多少延長あり)

 

■会場

@かんき出版 セミナールーム

地下鉄麹町駅下車 駅上

株式会社かんき出版

※かんき出版のご厚意により、都心での開催が実現しました。ありがとうございます。

 

■受講要件

 

参加資格は特にありません、だいたい高校生以上なら参加いただけます。

※セミナーは全4回ですが、いずれかの回のみの出席が可能です。

 

 

■受講料

●1回受講 8,400円 (大学院生以下 1,050円)

●チケット購入による割引料金があります。チケット制度や料金支払いについてはこちらをご覧ください。

●「otoshaラジオ」による、音声聴講制度もあります。こちらをご覧の上、申し込んでください。

※受講2日前までにこちらから申込してください。

※定員=20名、最低催行人員=2名


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