(by JIN)日本人の技術力・・・

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(by JIN)
かつて、日本のお家芸であった「軽・薄・短」、その具体的な姿である家電・半導体の分野で、日本は新興国に大きくシェアを奪われています。加工貿易を経済の要としてきた日本では、1970年代頃から「Made in Japan=安かろう悪かろう」を脱し、高付加価値生産を至上命題として突っ走ってきました。それが、今、技術面でも揺らぎを見せているように思えます。ただ、実際のところは、どうなのか?最近、身近に感じた事柄から、今後の日本の技術力の行方を占ってみます。

■iphone4の衝撃

長年にわたって、「モバイル」と言えば、「話せて、メールができる」携帯の利用に留まっていた私が、友人の勧めで、遂にiphone導入に踏み切りました。

・・・すごかったです!タッピングという携帯にはない操作により、キー入力の迅速性が増し、広画面によりウェブは見やすいし、アプリの数は無料のものも含めて無限大です。また、本体を斜めに動かしながらのゲーム操作、上下左右に切り替わる画像の向きなど、まず、外観の新鮮さに驚きました。

そして、豊富なアプリを用いれば、スケジュールもgoogleカレンダーと同期させて友人や家族と共有できますし、ビジネス教育アプリ等も充実しています。

このiphone4、その部品の中で、日本製は、わずか数社にとどまっており、大部分は外国製とのことです。
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=322615
ほんの数年前、初代iphoneでは、その部品のほとんどを日本製が占めていたのとは状況が様変わりしています。元々、デザイン・アイディア自体が米国発であり、部品もその多くが外国勢・・・

世界でトレンドをつくっている製品において、日本の存在感の低さを実感していました。

ところが、です。このiphone4、調子に乗って使っていたら、原因不明の故障に遭い、ウンともスンとも動かなくなってしまいました。急いで購入したソフトバンクの店舗に持ち込んだら、修理を要するので、アップル社の故障係に電話をしろ、と。ところが、電話をしてみたら、まずは自分で修復を試みたうえで、もう一度、ソフトバンクの店舗に持ち込め、と。すったもんだして、2?3日して、ようやく復旧するといった事態に遭いました。

これまで、携帯電話を使っていて、こんな事態に巻き込まれたことはありませんでした。少々、落としても、頑丈で・・・ また、携帯の店舗と修理の窓口との、このような混乱もありませんでした。

やはり、「見た目」や「機能」重視で、製品そのものの堅牢性や顧客対応は、なおざりにされている印象を受けました。

「見た目」や「アプリの豊富さ」はともかく、日本の携帯電話も、技術的にはiphoneに劣らない内容を持っています。今後、日本のスマートフォン製品は、二番煎じで出遅れ感は否めないものの、製品の堅牢性や顧客対応の的確性等で、徐々に優位性を持っていくことを期待したいです。

■「羽根のない扇風機」の衝撃!

家電店を歩いていて、羽根のない扇風機を目撃して、衝撃を受けました。
http://www.dyson.co.jp/fans/

何もない空間から空気が流れてきます!扇風機本体の風を起こす部分の輪にも、手が、くぐってしまいます・・・

これまで、「扇風機」と言えば、羽根がついているのが当たり前で、小さな子どもには危険!という発想が頭の中にこびりついていました。それが、「羽根がない」とは・・・

製品の後ろを覗き込むと、そこには、「Made in Japan」の文字はなく、日本メーカーの文字も見当たりません。これも、iphoneと同じく、アメリカ製です。

う?ん・・・アイディア商品、してやられたり!かつて、カセットデッキを小型化して人々の生活スタイルを変えた「Walk Man」を開発した日本の技術の独自性は、どこに消えてしまったのか・・・?

しかし、この扇風機、騒音がすごいのです。狭い日本の住宅には、まだ、そぐわないかも知れません。

特許等の問題があるのかも知れませんが、ここも、日本の家電メーカーに騒音を抑える工夫、あるいは、新たな工夫等、頑張って欲しい所です!

■「はやぶさ」の衝撃!

幼い頃から、宇宙開発は、米ソ(露)の独壇場であって、日本はH2型ロケット等で頑張ってはいるが、所詮は・・・と、日本に対しては大きな期待を抱いてはいませんでした。

それが、7年間もの時を経て、地球に帰還したとの報に接し、久々に日本の技術に光を見出した気持ちになりました。

私が感動したのは、このミッションに込められた日本人技術者の思いでした。NHK報道番組を観て知ったのですが、宇宙船「はやぶさ」は、幾度にもわたる危機を何年にもわたって乗り越え、地球に帰還しました。まさに、日本の技術者たちの知恵と情熱の結晶でした。

その宇宙船「はやぶさ」は、惑星「イトカワ」で採取した可能性のある砂を運ぶカプセルを射出し、自らは大気圏で燃え尽きなければいけない運命にありました。技術者たちは、「はやぶさ」が地球に近付くにつれて、この宇宙船の運命に目頭を熱くしていました。そして、最後に「はやぶさ」に対して技術者たちが与えたミッションが、「地球の写真を撮る」というものでした。それは、研究のためというよりもむしろ、これから燃え尽きる運命にある「はやぶさ」に、最後に地球を目に焼き付けてから散って行って欲しいという、技術者たちのメッセージが込められたミッションでした。

私は、この技術者たちの思いに、恐らく、日本人にしかない感性を感じました。物であっても、自分が愛着をもった対象に対しては、これを擬人化し、大きな愛情を注ぐという精神です。

欧米先進国や新興国の機械的な大量生産・高品質の追求に対して、そもそもの、こうした物に対する愛情といった精神は、違った角度から、日本の良さをアピールできる切っ掛けになるのではないかと感じさせられました。

(by JIN)

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