(by paco)<おとなの社会科>09募集中!「農業と食糧自給率」

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(by paco)

<おとなの社会科>09、2010年7月開講分のお知らせです。

otosha09のテーマは、「絶対貧困 ?極限の貧困と僕たちの生活とのつながり」。


今回は、7月、奇数月なので、本当は2回シリーズなのですが、8月が夏休みで少なめ(1回)になっているので、前倒しで、4回シリーズで開催です。7月8日(木)から、場所は麹町です。

 

◆食糧自給率には、議論の余地がたくさん



<おとなの社会科>のテーマを決めたのは3月頃だったので、気軽にこのテーマを設定してしまったのですが、改めて調べてみると、食糧自給率にについて賛否両論の言論が以前より増えていて、これは困ったことになったぞと正直思っているところです(弱気)。


 

別の言い方をすれば、イシューがたっぷりあり、議論のしがいがある分野ですので、受講者の皆さんにも情報収集を手伝ってもらいつつ、何が問題なのか、どのようなメカニズムになっているのかを考える機会にしようと思います。

テーマを設定した意味は、改めていうまでもないでしょう、日本は食料の輸入大国であり、議論はいろいろあっても、輸入食料なしには生活が成り立たないのは疑う余地がありません。この問題を一度整理し、理解を深めておくことは、おとなとして、生活者として、やはり大きな意味を持ちます。

 

◆食糧自給については、賛否両論

 

テキストは、飢餓国家ニッポン(柴田明夫)。受講前にざっと読んできてください。

 

◎day1 食糧自給についてのイシュー整理

 

日本は食糧自給率が40%前後と非常に低いので、あげなければ、という理解が一般的ですが、世の中にはこれを真っ向から否定する人たちもいます。え"--そうなの?? ではどんな点で、認識が違うのか、日本の食糧自給についてのイシューを整理し、どのような議論が行われているのかを、全体像をつかみます。

 

◎day2  食糧供給の特性と、危機の意味合い

 

食糧自給についての「答え」を探す前に、食糧供給の現場について学びます。日本の農業はどうなっているのか。日本が食料を輸入している供給国はどのような国なのか。何が行われていて、課題は何か、将来はあかるいのか。day1ではマクロを学ぶのに対して、day2ではミクロに注目し、マクロだけでは見えない課題について学びます。

 

◎day3 食糧と食事の関係

 

食糧は、通常は農産物、穀物や野菜、さらに肉や卵など、素材の供給を意味します。しかし、実際に僕たちが口にするのは、それを料理して、食卓に上らせてから。その食卓も、自宅だけでなく、レストラン、ファストフード店、弁当屋など、さまざまです。食糧供給だけでは語れない、食の問題を考えます。

 

◎day4 食糧問題にどのように関わるか


では実際に、食糧自給は、問題を抱えているのか、いないのか。いるとしたらどのような問題なのか。そしてそれに対して、僕たちは何をすればよいのかを考えます。もちろん、個人として、また自分の家族や周囲の人と一緒に、さらに企業として何をするべきか、ヒントを探ります。 

 

◆おとなの社会科セミナーで、社会を知り、仕事の展望をつかもう



おとなの社会科では、まず、世界や社会、歴史についての「事実」を学びます。何が起きているのか、何がわかっているのか。必ずテキストを用いて、それを軸に、pacoが適切に解説、批判を行い、まず、事実とそのオーソドックスな解釈をつかんだ上で、pacoにうよる解釈を提示します。

その上で、なぜそれがそのような姿をしているのか、事実を動かしているメカニズムを読み解きます。一見合理性がないようなことも、すべてのものにメカニズムは潜んでいて、それを明らかにする力があれば、世界をダイナミズム=運動としてつかむことができます。このような見方を身につければ、今現在進行中の事実から、次、その次に起きることを予測したり、見極めたりすることができるようになります。つまり、先を読んだり、ものごとの表層ではなく、背景をつかむ力になります。


このように、FactsとMechanismをセットで理解することで、世界を、歴史を、今の自分の生き様に活かすことができるようになるのです。


こうして獲得した理解を「世界観」といいます(最近はコミックやアニメ、ゲームにも世界観という言い方を使いますが、それはずいぶんと矮小な(みみっちい)使い方です)。


世界観を適切に持つことができれば、その世界の中で自分が何をなすべきかが見えてきます。これがライフワークです。自分の人生の目的(人生のwhat?)を見つけ出したり、今目の前にある選択肢の中からないをするべきか、意思決定の力がどんどん上がっていきます。迷いがなくなり、自信が生まれる。


あなたが「これをやりたい」と誰かにいえば、「よくわからない」といわれたり「あっちの話をどこが違うのか?」と聞かれたり、「理想的だけど、実際には無理だよね」といわれたり。志が高ければ高いほど、他の人がやっていないことほど、それがなんなのか、なぜやらなければいけないのか、なぜできるのかを説明するのが難しく、それができないと、せっかくの志は実現する道筋が立てられません。


「社会を見る確かな視点」があれば、何をやりたいのかをしっかり位置づけることができ、誰かに話したときに、理解してもらえるようになり、協力者も集められます。「机上の空論ではなく、しっかり考えている、本気でやろうとしている」と感じてもらうためには、アクションだけでは不足です。アクション、プラス、それを支えるロジック。そのロジックを、あらゆる分野で通用する強力なロジックを提供しようというのが、このセミナーです。


*これまでのおとなの社会科セミナー

おとなの社会科01「日本の難点」--社会学最前線
おとなの社会科02「メディアリテラシー」--情報受容と民主主義社会
おとなの社会科03「日本の現代史」--歴史を動かすメカニズム
おとなの社会科04「ユダヤと米国、民主主義」
おとなの社会科05「データを読み解く。日本は貧しい人が多いのか」
おとなの社会科06「中国を読み解く視点」
おとなの社会科07「地域活性化」
おとなの社会科08「絶対貧困」

 

▼<おとなの社会科>09「農業と食糧自給率」概要

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■開催日

・otosha9-1 07月08日(木)

・otosha9-2 07月14日(水)

・otosha9-3 07月20日(火)

・otosha9-4 07月28日(水)

☆時間は、各回19:00-21:30(多少延長あり)


■会場

@かんき出版 セミナールーム

地下鉄麹町駅下車 駅上 西脇ビル5階

株式会社かんき出版

※かんき出版のご厚意により、都心での開催が実現しました。ありがとうございます。

■受講要件


参加資格は特にありません、だいたい高校生以上なら参加いただけます。

※セミナーは全4回ですが、いずれかの回のみの出席が可能です。

■受講料

●1回受講 8,400円 (大学院生以下 1,050円)

●チケット購入による割引料金があります。チケット制度や料金支払いについてはこちらをご覧ください。

●「otoshaラジオ」による、音声聴講制度もあります。こちらをご覧の上、申し込んでください。

※受講2日前までにこちらから申込してください。

※定員=20名、最低催行人員=2名


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