(by paco)【pacoの目×ecoの芽】014ついに開始されたプルサーマル発電は危険がいっぱい

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(by paco)九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)で、「プルサーマル発電」がついに始まりました。非常に不安です。

聞き慣れない言葉なので、解説が必要ですが、詳しく話すのは僕には難しいので、以下のページなどを見てください。
http://www.mable.ne.jp/~n.katayose/pulthermal/pulthermaltop.html
http://www.geocities.jp/alfalfaljp/begin/began/pulthermal/top.html

ざっくり説明すると、こういう感じです。
日本の原発(というか、世界の原発)では、ウランを燃料に使います。原発に入れて燃やす(核反応を起こす)と、プルトニウムという物質が副産物としてできます。プルトニウムは自然界には存在しない物質で、核反応の結果生まれる人工的な物質です。非常に毒性が高く、毒性が消えるまでの期間も猛烈に長い、危険な物質です。

原発で発電した結果、出てくる使用済み核燃料を強酸などで溶かしてプルトニウムを分離し、プルトニウムを取り出し、これをウラン燃料を混ぜてつくったのがMOX(もっくす)燃料で、このMOX燃料を、従来型の原子力発電所の原子炉に入れて発電することを「プルサーマル」と呼びます。

要するに、原発から出た「核のゴミ」から、いちばん危険な「ゴミ」を取り出して、もう一度原発に入れると、「ゴミ」が燃料になって発電してくれる、というのがプルサーマルです。

とはいえ、この一連のゴミ取り出し処理にものすごくエネルギーがかかるために、新たに発電できるエネルギーのほうが少ないぐらい、という指摘もされているのです。

他に問題がたくさんあります。プルトニウム自体が毒性が強く、万が一の事故などで放出されれば、普通の原発の比ではないぐらいの被害が出ます。

現在の日本の原発はMOX燃料を燃やす構造にはなっていないために、果たして安定して燃えるか、疑問視されています。核分裂の制御が難しくなり、暴走しやすいと言われているので、事故のリスクが高まります。

それなのに、なぜプルサーマルをやるのか?

すでに日本は、フランスに頼んで、大量のプルトニウムを取り出してしまっているのです。これを使わないと、やばいことになる。もともとは、「高速増殖炉」という新しい原子炉をつくって、そこでプルトニウムを使う予定でしたが、実証炉の「もんじゅ」が大事故を起こして以来、開発が軌道に乗っていないので、プルトニウムの使い道がなくなってしまったのです。そこで、普通の原発で燃やせるようにと姑息なことを考えたのが、プルサーマル発電なのです。

玄海原発で始まった発電ですが、事故を起こすリスクもあり、今後の出力上昇が注目されます。無事故を願うところではありますが、無事故で「プルサーマルは問題なし」と短絡されるのも困りもの。早いところ軽い事故を起こして、「やっぱりダメ」という判断になるのが一番いいような気がします。

営業運転に入る12月初旬まで、玄海原発のニュースには特に注意しておいてください。

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