(by JIN)記者会見の裏側にあるもの

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(by JIN)
この4月、社内で外国人記者クラブに籍を置く方のツテで、堀江貴文氏と石原都知事の記者会見を1週間の間隔を置き、生で見る機会を得ました。

テレビではなくて生の記者会見に立ち会って最も強く感じたのは、石原都知事の記者会見の物々しさでした。

外国人記者クラブの記者会見場では、記者用にダイニングテーブルがセットされていて、テーブル上には飲み物も用意されています。また、記者会見場の後ろのドアは、記者会見中も開かれていて、記者クラブのメンバーやメンバーの招待者は自由に中を覗くことができます。非常にフランクでオープンなスペースです。

堀江貴文氏の会見のときは、氏みずから用意した己の無罪を訴えるパワーポイント資料をプロジェクタに映して説明しており、会見される側も取材する側も、お互いに言いたいことを言い合える雰囲気がありました。

それが、石原都知事のときは、記者会見場の後ろに開かれたドアの前に、190センチはある大男が2人立っています。オールバックで端正な顔つきをしていて、しかし、非常に鋭い目つきを周囲に向けているその雰囲気からSPと分かりました。パリッとしたスーツ姿のその背広のボタンは、しかし、かかっておらず、後で知ったのですが、それは胸元に忍ばせた高性能銃を素早く取り出せる態勢を取っておくためとのことです。

一緒に記者会見場のドア付近から中を窺おうとした会社の方が、そのSPに「困ります!」と囁き声ながら鋭い声で制されました。会場全体を監視しているSPからしてみると、視界に気障りな動きをする人が入ることが神経を逆撫でするようでした。

後でウィキペディアで調べたら、東京都知事にはSPが5人張り付いているそうです。仮に1人年収7百万円として、経費はその倍として考えると、年間約7千万の出費です。その他、「警備関連」諸々のことを考えると、恐らくは、都知事1人の警備のために最低でも1億円は税金から支払われているのではないかと思います。

もちろん、都知事が安易に暗殺されるような世の中では、治安は不安定になりますし、都民の民意反映の結果がないがしろにされることになり、民主主義が危機に陥ります。その意味で、私は、警備そのものを否定しようとは思いません。

しかしながら、考えたいのは、税金を使ってSPを配されているVIPは、それだけ一般の人たちよりも言論の自由が強く保障されている、ということです。言論に激昂した暴漢からは、SPに守られるわけですから。それも、市民の税金で雇われているSPに。

ですから、逆に、一般市民は、自らの税金で厚く保護されている彼らVIPに対して厳しい評価を下す権利があります。SPなど配していない一般市民に対するよりも、厳しい目で彼らVIPを評価して良い筈です。

ところが、SPに威圧された空気の中では、フランクな状態である一般人と比較すると、発言しにくい空気が感じられました。そうした中でも、国民の知る権利を付託された報道機関の皆さんには、ぜひ、VIPだからこそ、一般人以上に彼らを厳しくウォッチしていただきたいものです。

そして、われわれ視聴者としても、警備の面でも格段の差があることにも思いを巡らせながら、情報をキャッチするように心がけたいものです。

私にとっては初めて見る記者会見でしたので、色々と考えさせられ、勉強になりました。
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