(by take)決心

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(by take)今回は4月に、真佐人に会いに来てくれた僕の両親と会社のオーナーで色々と将来の事につて話し合い、ようやく本気でがんばろうと決心したことを中心に書いていこうと思います。とても色々な事が絡んでいて、まだまだ上手くまとまっていないのですが、しっかりと第一歩を踏み出して、本当の意味での2児の父親としての責任を果たしていけるようがんばっていこうと思っています。

今回の記事はどちらかと言えば、全く個人的な話であり、知恵市場の意図するQOL等にはあまり関係ないとも思うのですが、今後も色々な記事を書こうと思っているので、僕の置かれた環境が分かれば、読んで下さる方の理解しやすさに繋がる気がします。又、僕自身もみんなに伝えることで、やらなければ行けない状況を作りたいのです。恥ずかしい話なのですが、少々おつきあい下さい。

最初にも書いたように、3月の末から9日間両親と叔母さんが初めてセブに遊びに来てくれました。一番の目的は息子真佐人の1才のお誕生日を一緒にお祝いしてくれる為です。両親は僕たち夫婦の結婚式ですら「海外に行くのは年寄りには大変だから」と尻込みして来なかったのですから、全く持って孫の力は大きなものだと思いました。特に真佐人は卵巣ノウ種を乗り越えて生まれてきただけに、僕たち夫婦にとっても元気に1才の誕生日を迎えてくれるのは、本当にうれしいかぎりです。そこにいつも僕たち夫婦の事を気にかけてくれている両親が駆けつけてくれるのですから尚更です。

実は、何故両親が思いきってセブに来ようかと決心した大きなきっかけがありました。昨年の秋に僕の会社のオーナーが日本に帰られた時に、フィリピン人の奥様と一緒に僕の両親を食事に誘って下さったのです。その時に、「息子さん夫婦の事、海外での生活など色々ご心配でしょうから、一度ご自身の目で見られたらどうですが?滞在中は私たちが出来るだけお手伝いするので、安心していらっしゃい。」と説得してくれたことが後押しとなりました。これが無ければきっとまだ来る決心には到らなかったと思います。

初めての海外旅行だったので、関西からマニラ経由で来る両親を僕はマニラまで出向いて迎えました。2年半ぶりに会えたのですが、年を取り小さくなった様に感じられ、少し寂しい様な又申し訳ない様な感じがしました。これは僕たちが苦労を掛けているからだろうなと思ったからです。

今回両親をセブに迎えるに当たって、一番のポイントになる事は、僕たちの暮らしぶりを見てもらい、両親が将来ここに滞在する事が出来るかを、お互いにもっとクリアーにする事でした。僕たちが暮らしている良い部分でも悪い部分でも、僕から説明するだけでなく、自分の目でみて判断して欲しい気持ちがありました。(その部分を後押ししてくれた、会社のオーナーには本当に感謝です。)

両親はかなり僕たちの暮らしぶりを心配しています。なぜなら僕の生活実態は、自分の給料だけでやりくり出来ていないからです。正直僕の給料は月35,000ペソ(約7万円)です。家賃は会社の社宅なので会社が全額負担してくれています。それ以外の支出で今のところ毎月どうしても2万ペソ近く生活費が不足してしまい、クレジットカードで食料品などを購入して、支払いは日本の両親にお願いしていました。

僕の給与の金額ですが、一般的にはセブに住む日本人の会社員(ローカル採用)としては若干低めの給料ですが、フィリピン人と比べれば中堅クラス程度の収入です。もちろん給与が多ければそれに越したことはありませんが、給与以外の部分でオーナーから得ている恩義を差し引けば、十分に満足できる状況です。日本人レベルから少し我慢して、ローカル生活の暮らしにサイズダウンすることは納得しているつもりですし、そう努力しているつもりです。しかし、なかなか数字がついてきていません。毎日家計簿を僕自身でつけて、管理しようとしているのですが、毎月の「医療費」「光熱費」「食費」「交通費」「ロナリンの家族支援」の経費が大きくて、家計を圧迫しているのです。

医療費に関する分析ですが、結婚して3年ですが、麻衣の出産と「てんかん」治療の投薬開始、ロナリンの卵巣ノウ種の手術、真佐人の出産が重なったことは大きな負担になりました。又、今のフィリピンの医療事情を考えると、麻衣や真佐人の定期検診や予防接種は衛生管理の面からも、安い経費で済む公的なバランガイ(村役場)ではなく、少々高くてもしっかりしたプライベートのファミリードクターにお願いした方が良いとの判断もあります。(毎月約3,000?5,000ペソの出費です。)もしずさんな管理の医療器具から肝炎などに感染したら取り返しがつかないと感じているからです。

次の「光熱費」は、これも難しいところ。月々電気代が2,700ペソ前後(約5,400円)、水道代は随分安くて200ペソ(約400円)です。電気代が非常に高いのは、クーラーを長時間使用しているから。常夏のフィリピンは毎日30度前後の気温で、ロナリンは2人の子供と殆ど家で過ごしています。風通しもすごく良いと言うわけではないのでクーラーは必需品。でも旧タイプで冷房効率はかなり悪そうで、余計な電気を食っていそうな感じです。これも今の給料では最新式のものに変えるのは少し大変ですし、最新式がどの程度節電出来るのかも、販売店で明確の表示されていないので、本当に節電のよる消却が出来るのか分からないのが買い換えに踏み切れない理由です。

食費は微妙な判断です。この程度の給料だとまず、僕が諦めたのが「日本食」です。結構寂しいものがありますが、料理が苦手な僕が日本食を食べようとすれば、当然外食となりますから、通常1食あたりローカルフィリピン料理を家で料理した時の2倍?3倍近い出費になるのです。唯一そばの乾麺を買ってきて家で料理するのが楽しみになりました。
通常家の食事は全くのフィリピンスタイルでご飯におかずが1品?2品です。出来るだけ野菜を食べる様に、スーパーなどで切り野菜などを買ってきます。ロナリンは小さな子供の面倒で時間が取られて、なかなか料理まで手が回らないことも多く、以前は一回に沢山のおかずを作って昼夜同じおかずと言うことも多かったのですが、暑い国で料理も傷みやすいので、出来るだけ捨てないように今はこまめに料理をしてくれています。食費は余り節約を考えると、栄養が偏ったりして健康にも良くないのでほどほどにしながら、一方で贅沢三昧にならない様に心がけています。

残りの「交通費」と「ロナリンの家族支援」がこれからの大きな課題になります。

ロナリンの家族支援ですが、結婚する前に想像していた「家族支援」と実際に出費として出てしまう形には違いがありました。結婚する前は兄弟などが余り働かずに、金を持っている日本人にたかる様(おねだりする)なイメージがありました。それも全く無いわけではありませんが、それは簡単に無視出来るので大きな問題にはなりません。実際には例えばロナリンの兄弟の子供が学校でプロジェクトがあって実習を受けるのにお金がかかるけど、収入が少なくて500ペソ(1000円程度)ほど足りないので貸して欲しいと言った内容が多いのです。子供達の教育は先々の事を考えると支援したいし、金額も大きなものではない。確かにロナリンの兄弟は収入が少なく、支援依頼の外堀が埋まっているのです。(僕以外にお願いできる人がいない。しかも依頼を断ると子供が可哀想など)でもロナリンの兄弟の子供だけで11人います。受ければ小さなボディブローで次第に弱るような感じです。

そして親子の絆の強いフィリピンでは、独立よりも助け合いの方が性に合うようです。

僕は色々な理由から、日本人で子供がいる家庭の多くがメイドを雇い家事の手伝いをしてもらっているのですが、僕は雇わないと決めています。それはメイドの弊害の方が僕たち夫婦には多いのではと感じることと、子供達に実際に夫婦が協力して家事をこなす姿を見せて、その事を通じて家族が助け合うことの大切さを教えたいと考えているからです。その結果、ロナリンは僕が仕事に出ている間中、子供の世話と家事を一人でやらなければいけません。これは大変です。僕が休日1時間ほど子供の相手をして遊ぶだけで「へろへろ」に疲れるのを毎日ですから。だから何かと理由がつけば実家に行きたがります。又、実家から誰か手伝いに来てもらいたいと言う気持ちが強く、誰かが移動する度にその移動の交通費がかさむのです。そう僕たちが負担しなければ来ない、来られないのです。そして例えば洗濯を手伝ってもらえば、ロナリンの家族が期待するのは「お駄賃」です。そのお駄賃で生計を立てようとするのです。

長く家計簿をつけていても、なかなか予算オーバーの理由が確信出来なかったのですが、大きな理由が有るのではなく、小さな問題が積み重なった出費となって大きな赤字を生んでいるのではないか?これが今の僕の結論です。だから月末に振り返ってもわかりにくいのではないか?と思います。

今後は、小さなことにも目くじらを立てなければいけない状況も増えてくると思います。それ故ロナリンには納得してもらわなければ、協力してもらえないので、より一層話し合う時間が重要になってくると思っています。

厳しい状況ですが僕と実家の家族の板ばさみになりながらも、がんばっているロナリンをいたわりながらも、将来の麻衣、真佐人の為に厳しく立ち回らなければいけない時期ですね。「単にいい人」から脱却する良いチャンスだと思いがんばっていこうと思います。(by take)

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