(by yuki) 近くて遠い国2<日本人の反中感情>

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(by yuki) 私に反中感情のかけらもないと言えば、やっぱり嘘になるかもしれません。戦争や歴史問題と直接には関係のない世代の私は、ずっと日本にいた18の頃までは反中というよりも中国に対して特別な感情はもっていませんでした。好きとか嫌いなどという感情もなく、単に興味がなかったのでしょう。今の私が多少なりとも持っているかもしれない反中感情というのは、この国に来てこの国を少しは理解できたような気がするからこそ生まれたものだと感じています。

私が自分以外の日本人から感じる反中感情、対中感情というのが、年齢別に分けることができるのではないかと思います。

例えば私と同じような世代の人の中国のイメージは「飲茶、マッサージ、パンダ」という定番のイメージがあり、最近では「毒入り餃子、オリンピック」などなど。総じて言えばすごくライトで、他のどの年代よりも友好的です。

私の祖父母の世代は、正に戦争世代。中国のことを「シナ」と呼んだり、何十年も前の中国のイメージを未だに持ち続けていて、しかも現地で見てきた人もいるので今の中国を知ろうという気持ちも起こらないのかもしれません。

では私の親世代はというと、実はここが一番やっかいだなと感じているのです。この年代の人は戦争を直接は体験していないけど、彼らの両親(つまり私の祖父母世代)から色々と聞いてきたことも多いかもしれません。日本の高度成長やバブルの時代を正面から見てきた世代。会社ではそれなりの役職に就いていて、出張で中国に行ったり現地の中国人と取引してきた機会も多い。彼らの中国に対するイメージは、そうして自分が体験したビジネスの現場からくるものなんですよね。中国のことを知らないわけではない。でも逆にいうとビジネスとしての中国しか知らない。だから中国人のビジネスの仕方に対して持っている感情(日本人はあまり良く思わないのが一般的です)が、そのまま中国全体のイメージになってしまう。

私は特にこの「私の親世代」の人の対中感情とずっと衝突してきたような気がします。確かにビジネスでの対中関係については私なんかよりも彼らのほうがずっと経験してきたのかもしれない。でも、ビジネス以外の付き合い方は自分のほうがずっと知っているような気がする。だからこそ、「ビジネスの中国を知っているからそれ以外は知りたくない、知らなくていい」というスタンスの人たちに、少しでも「リアルな中国」を知ってほしいと思うのです。利害関係が絡まない時の付き合いは、そう悪いものでもないということを。

「中国の治安は悪いんじゃない?」「野菜は農薬漬けだよ?」「肝臓が死ぬよ」などなど、私が中国に何年もいることを知ると必ず言われる言葉の数々です。それら全てを否定するわけではないけど、日本のメディアや噂の全てをそのまま信じてほしくないとも思うのです。少なくとも、私は自分の目で見てきたからこそ尚更そう思ってしまいます。

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