(by yuki)日本人現地採用の本音は「今、幸せ」

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(by yuki)先日、現地採用の日本人同士で集まった時、何かのきっかけで「今、自分は幸せか?」という話題になったことがあります。
「特に不満なんてないよね」
「(中国にいると)刺激があって面白い」
「自分の部屋があって、生活に困らない程度のお金があって、言葉さえできたら特に不便はないなぁ」
「仕事は裁量の幅が広いから、働いていて面白い」
「年に一回くらい日本に帰って気分転換したら十分」
「今、幸せか?多分けっこう幸せだと思う」
そんな声ばかり聞こえてきました。
私もそう思っているので、この時は気にもとめなかったのですが、よく考えたらこの事実ってけっこうすごいことじゃないのか?と思わずにはいられなかったのです。
私自身、中国で現地採用として働くようになってから一年。中国での法律に基づき、次の一年間の契約をするかどうかという話を会社とする機会があって、迷うことなくサインをしました。特に今の会社を辞めたり日本に帰国する理由が、今はない。だって毎日楽しいし、けっこう幸せだと思えているから。だから、私に限らず他の現地採用の彼ら彼女らも同じような思いでいるんだということを思い出して、実はHappy Peopleの集団だったんだという気がしてきたのです。

じゃあ、そんな私たちの幸せの条件って何だ?と考えてみました。
“自分の意思で”中国に来た現地採用の日本人にとっては、中国では美味しい日本食が食べられないとか、日本よりも買い物が不便とか、または中国人と日本人との違いが難しいとか、そんなことは優先順位ではだいぶ下にあるのだと思います。
仕事でもプライベートでも、初めて会う日本人駐在員には「現地採用なの?給料良くないでしょ?何でまた中国なの?」と同じ質問を、何百回、何千回もされていることでしょう。多くの日本人駐在員にとっては、日本人現地採用というのは全くもって「理解できない」存在らしいのです。そしてその質問に何て答えればいいのか分からない日本人現地採用が多いってことは、金銭的や物質的に満たされていることはそれほど重要じゃない、と思っているのかもしれない。

それじゃあ何で上述のような「今、幸せ」と感じることができるのか?よくは分からないけど、多分「日本より楽」という思いだけは共通していると思う。言葉や生活習慣や買い物や病院や、日本より不便なことはいっぱいあるけど、当たり前のように「自分らしく」「自分に正直」でいられることが一番「日本より楽」なんだと思います。
日本で「自分らしく」「自分に正直」でいられる人もいるけど、日本以外でそうあるほうがきっと簡単だと思う。上手く説明できませんが、日本にいると何かと「あるべき論」や「型」が存在するのを感じてしまって、そこに当てはまれない・当てはまりたくない人間にとっては、ちょっと息苦しく感じてしまうかもしれない。日本以外にいると、初めから外国人という多様性の存在として受け入れられる気がして、私はのびのびできる。
もちろん「自分らしく」いることにこだわれば人とは違った責任やリスクもあるけど、自分に嘘をつかずにいられるっていう絶対的な満足感を、少なくとも私は実感することができる。それが甘えだと言われたらそれまでかもしれないけど…。

とはいえ、年金や健康保険や家族など現実的なことを考えれば、いつかは日本に帰ることになるのだと思う。けど、母国である日本に帰っても今と同じように「今、幸せ」と思える自信があんまりないというのは、日本人としては寂しいものです。

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コメント(3)

日本はどことなく息苦しい。そんな雰囲気になったのはバブルが崩壊してからが顕著かなと思うのだけれど、でも、もっと前からだったのかなあ。

自分らしくいられない、というのはあるかも。収入が低くても自分らしく、快適にいられるのが一番ときっぱり言いたい自分がいる反面、収入が多くないと、社会から評価されていないように感じている人も多くて、これがまた、本音と建て前をややこしくしているような。大手企業の若い社員と話すと、このあたりの思い切りの悪さが際だっている感じ。

将来の展望が開けないから閉塞感があるとか言うけど、そういう問題じゃないのかもね。

初めてコメントします。
よく言われることですが、日本はもう発展する気がしないので閉塞感漂っており、中国はこれからもどんどん発展する可能性が大きいので、自分らしく何をやっても未来が明るく幸せに感じるってことはないですかね?

amaさん
コメントありがとうございます。
確かにそれもあるかもしれませんね。いつの間にか新しいビルが立って街の景色が変わっているとか、自分のやった仕事が何かを動かした実感があるとか、結果や変化が大きいから前向きにいられる気もします。

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