(by yuki)中国では春節後に転職する

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(by yuki)今年の旧暦の初一は1月26日。その一週間ほどは企業も春節の休みとなり、みんな地元へと帰省する大移動がはじまります。
12月のはじめに街にはクリスマスツリーが並び、日本人にとっての正月である1月1日を過ぎてもクリスマスツリーは相変わらずライトアップを続け、「いい加減に片付ければいいのに・・・」と思っているうちに、1月中旬にはクリスマスツリーがみかんの木に置き換えられています。(地方によって違いますが、広州の場合はみかんの木と菊の花が飾られます)中国のお年玉である「紅包」の袋が、七夕の短冊のようにみかんの木にかけられて、みかんのオレンジと菊の黄色が並び、街中にみかんの香りが溢れる様子はなかなかの見もです。
家の門には「福」という字を逆さにした文字(中国語で「福倒了(福が倒れる)」と「福到了(福が訪れる)」の発音が近い)を飾り、店には真っ赤な装飾がほどこされ、見ているだけでおめでたい気分になれます。
休みの間中そこかしこで爆竹の音が鳴り響き、休みが終わってしばらくは路上に残っていた爆竹が車に踏まれて「パーン」と鳴り響いたりもします。

春節休み後の初出勤日、会社では上司から部下へ、既婚者から独身者へお年玉の「紅包」が渡されます。日本人の正月の挨拶である「明けましておめでとう。今年もよろしく。」は、中国では「新年快楽!恭喜発財!(明けましておめでとう!儲かりますように!)」と言い合い、商売繁盛を願います。

さて、春節休み後の中国では毎年『帰省した従業員が会社に戻ってこない』という現象が起こります。地元の友人たちと話をするうち、「あいつのほうが給料が高い」ということになり、更なる給料を求めて春節後に転職を試みる人が多いのです。といっても、事務所やオフィスで働くいわゆるホワイトカラーのスタッフではなく、工場で働くワーカーに多い傾向です。中国では例えば今の給与より100元(1300円)高いという理由ですぐに転職をするということはよくある話ですが、春節後は特にその現象が多く見られます。どこの企業でもできれば長く勤めてほしいと思っているため、経営陣はこのことに毎年頭を痛めています。

ところが、2009年の春節明けは少し状況が違うようです。世界的な不景気の影響で、解雇されずに今の仕事を失わないことが大事であって、給与アップなんて望めない状況となっているからです。例年であれば春節休みの前には「休み明け、ちゃんと戻ってくるか?」を心配する経営陣たちも、今年は「人件費カットができるので別に戻ってこなくてもいい」という思いを抱えていましたが、結果、どの企業の話を聞いても、今年はほぼ全員がちゃんと会社に戻ってきたとのことです。

中国においても2008年の冬から特に生産現場での解雇がはじまっていますが、今年の春節明けは従業員がちゃんと戻ってきたことを受け、もうしばらく解雇が続きそうな気配となっています。
日系企業の総経理たちと話をしていると、不景気の影響は日本ほどひどくないとは言っていますが、中国からの撤退やコストがかかるので日本人駐在員を帰国させるケースも増えてきています。中国人の人件費ももはやコストメリットは望めなくなってきた昨今、この不景気をきっかけに何かが変わるのかもしれない、と実感するこの頃です。

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