(by stky16)「手入れ」のある生活(2)

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(by stky16)

本年3回目のエントリーを書きます(3/25)。

前回は、手入れを意識するようになった背景を書きとめてきました。今回は、そうした背景を踏まえて、自分自身で気をつけたり心がけようと思ったことに触れてみたいと思います。対象は「身のまわり」、特に「身につけるもの」に関する手入れについて考えてみます。


■「手入れ」とは「理想の姿に近づける」こと

ここまでに書いてきた「手入れ」とは、どういうことをイメージしているのか。僕自身がイメージしている手入れというのは「本来ある状態を維持し、目指す状態に近づける」ということです。

しわのように「一時的に状態が変化してしまったもの」を元に戻し、革製品のように「色合いや風合い」といった変化が前提となるものは「より味わい深く」なるようにしていくこと。モノが持つ魅力を最大限に発揮できるように支える作業であったり、促していく作業といってもよいかもしれません。

では、手入れをするときにはどういったことを意識していくことになるのでしょうか。

ひとつは「無理をさせない」ことだと思います。
たとえば、カバン。あきらかに収納許容量を超えて、たくさんの荷物を詰め込んで歩いている人を見かけることがあります。チャックもしまらないほどに詰め込まれたカバンは、型も崩れてへたったように見えてしまいます。荷物を取り出した後も、そのカバンについた型崩れのクセは、なかなかとれないのではないかと思います。

このような無理な扱いを、そもそもしないことが大事だと思います。「ちょっと厳しいかなぁ」と思うときは、たいがい無理をしているのではないでしょうか。多くの場合、ひと手間かけることで無理を避けることができると思います。


もうひとつは、「本来の状態に戻す」ということです。おそらく、手入れのイメージのいちばん大きな要素ではないでしょうか。
たとえば、使用後のスーツにアイロンをかけることや、使用した靴をシューキーパーをはめることなどが当てはまるかと思います。手入れを手間に感じる人の多くが、いちばんひっかかる部分でもあると思います。自分自身、実際にかかる手間以上に、妙に抵抗感のある作業でした(^_^;
しかしながら、今は試行錯誤しながらでもありますが、あらためて取り組んでいます。最近はちょっと慣れてきたこともあり、「うまくやるためにももうちょっと道具をそろえたいなぁ」という欲も生まれてきました(^_^


最後は、「味わいを付加する」ということです。
使いながら育てていくようなイメージ。前述した「革製品の風合い」を自分好みにしていくことがわかりやすいのではないでしょうか。皮製のベルトが、使っているうちに自分の腰に合うように形がかわっていく(もともとはまっすぐだったものが、S字的に曲がっていく)ことも、これに当てはまると思います。場合によっては、使用しているうちに「消耗」していくことも含めて、理想に向けた変化を意識することもあるでしょう。
昔ながらの素材には、こうした使い方に向いているものが多いような気がします。

いっぽうで、過剰に使いすぎないことにも注意する必要があります。僕は「ものを捨てられない」タイプで、ついつい「理想の姿」を越えて使用してしまうことがあります。長く使うことは大事だと思うのですが、寿命を超えて酷使することは望ましくない。替えどきを見誤らないよう、つねに「理想の姿」と比べる意識を持つように気をつけたいと思っています。

■手入れを発展させる

ここまでは「手入れ=状態を維持・発展させる」という意味合いで考えてきました。おそらくそれが一般的な「手入れ」の意味だと思います。それを踏まえつつ、僕が「手入れ」として考えようとしている範囲はもう少し広いものです。それは、一般的な「手入れ」に相当することを補完すること。このあたりについて触れてみます。

・良いものを揃える、無駄なものを揃えない
 手入れは、そもそも「手入れの対象」が手元に揃うところから始まります。買ったものに対してはじめて手入れすることを考えるのではなく、「手入れのことまで配慮した上で、手に入れる意識が大事」なのだと思います。
 僕自身の話をすると、以前までは「手入れが楽なもの」を意識してものを揃えることがほとんどでした(形態安定タイプのシャツとか)。しかし、そういう意識でいると「本来は手入れが必要なのを誤解する」とか「手入れがいらない(ダメになったら替えられる)ものを揃える」といった方向に向かってしまうおとが多かったのです。その割りに「ものを捨てない」タイプなので、結果的に「良くない状態のものを身につける」ことになることにもつながっていました。

 そうした経緯もあり、今は「良いものを揃える、無駄なものを揃えない」という意識を高めようと気をつけています。

 「良いものを揃える」というのは、「手入れが十分に必要なのをあらかじめ分かるものを手にいれる」ということです。たとえば、上質な材質を使用しているもの。多くの場合、値段が高価なこともあって「手入れをしてでも十分に使えるように」と思いたくなると思います。特に意識を持ちたいときには、自分の財布感覚を超えた価格の商品を買ってみるのもありだと思います。否が応でも、気にするはず(実感を込めて書いています(^_^)。

 また「無駄なものを揃えない」というのは、「余計な手入れの時間を割かずに済ませる」というものです。手に入れてしまうと、こまめに手入れしないにしても、何かしら手間をとられます(使用するにしても、保管するにしても)。少しでもそうした時間を減らし、本来費やすべき「手入れ」に時間をまわせる状況をつくる。ほんのわずかな時間かもしれませんが、「積もり積もれば」というのは、少なからず真実だとも思うのです。

以前は、手入れというと「モノを長持ちさせるための措置」という感覚があったように思います。実際、ものを長く持ち続けることはできていたと思います。ただ、それは「モノにとっては望ましい姿になっていない状態にしてしまいながらも、そのまま使い続けていた」ことの結果でした。あるいは、まったく使わないままに塩漬けしてあった。

そうしたことが一概に悪いというわけではないと思いつつも、今はそれだけでは良くないという気持ちが強くなっています。実践するにはまだまだ知識も経験も不足していますが、できるだけ日々心がけて生活するようにして、技も心も磨いていきたいと思います。もちろん、モノを磨きながら(^_^


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