(by yuki)私の同僚

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(by yuki)私の同僚には中国人、韓国人、台湾人、日本人がいます。中国といえど日系企業なので中国人、韓国人、台湾人の彼らのほとんどは日本語が話せます。日系企業といえど中国なので日本人の私たちもほとんど中国語が話せます。そんなわけで、社内では中国語と日本語が飛び交っていて、ここがどこの国か、自分たちが何人なのか、冷静に考えたらよく分からない状況になっています。
私は中国人と台湾人の同僚とは中国語か日本語で、韓国人の同僚とは日本語か英語で話をします。バイリンガル、マルチリンガルばかりの職場なので、中国語で質問して日本語で答えが返ってくるのも当り前。お客さんは日本人が多いので日本式の接待もあるし、中国人の同僚と飲む時は中国式の乾杯もある。一つの会社の中で、まさに小さなアジアが形成されているような職場です。そんな職場の、同僚の話を書いてみたいと思います。

(Aさん)
大学進学と同時に地元を離れ、大学では日本語を専攻。卒業後、別の日系企業で2年間通訳をした後、今の会社に来て3年。彼女は「今は結婚なんて考えてない。仕事に打ち込みたいから彼とは付き合っているだけ。」とのこと。最近テニスを始めて、週末一回、平日一回は練習をしています。仕事は冷静に取り組んでいて、実は我が社の幹部候補なんじゃないかと私は密かに思っています。

(Bさん)
大学進学と同時に地元を離れ、大学では日本語を専攻。卒業後、別の日系企業で3年間通訳をした後、今の会社に来て3年。彼は弟を呼び寄せ一緒に生活し自分の給与で弟の学費を出していました。その弟が無事に大学を卒業し一人暮らしを始めたため、今年は引っ越しをして彼も一人暮らしを始めました。日本語の尊敬語も謙譲語もバッチリで、日本人みたいな中国人です。中国人スタッフの中では誰よりも遅くまで残業をし、とても営業向きの人です。

(Cさん)
大学進学と同時に地元を離れ、大学では日本語を専攻。卒業後、別の日系企業で1年間通訳をした後、今の会社に来て1年。私とは同い年で何かとよく話をする彼女は、08年に結婚してもうすぐ子供が生まれるため産休に入る予定です。大きなお腹で仕事をしながらも、「子供が生まれたらお金がかかるから早く仕事に復帰しなきゃ。」と言っています。2,3年経ったら相当仕事ができるんだろうなぁと想像しています。

(Dさん)
大学進学と同時に地元を離れ、大学では日本語を専攻。卒業後、別の日系企業で数年間経理の仕事をした後、出産と同時に退職。彼女は生まれた子供が3歳になって落ち着いた後、今の会社に来て1年。夫婦共働きのため家政婦(中国では安価で一般的)に家事と子守りを頼んで平日は出張もこなしながら仕事に打ち込んでいます。

(Eさん)
幼少期に7年間日本で過ごした彼は、今の会社に入って12年。仕事で単身赴任の生活を数年送りながらも、中国人としては珍しく一つの会社で12年も勤続し、多分これからも我が社の中心人物として若い人たちを育てていくのだと思います。日本人と全く変わらない日本語を話し、社内で中国人からも日本人からも慕われている人です。

(Fさん)
高校を卒業した後、日本の大学へ進学した中国人。卒業後、彼は日本で2年間働いた後、中国へ戻って今の会社に入り2年。「中国で生活したい、でも日本と関わっていたい。」といく理由で我が社に入ったようです。最近結婚したばかりで、「家族が待っているから。」と言ってできるだけ早く家に帰ります。

(Gさん)
一年前、私と同時期に今の会社に入った現地採用の日本人女性。日本の大学で中国語を専攻し、一年休学して北京に留学した彼女は、大学を卒業してからすぐに中国で働くことになりました。「日本で働いたことがないから色々教えてほしい。」と、何かと私を慕ってくれる妹のような存在です。「しばらくは中国で働きたい。」と言っています。

もっともっとたくさんの同僚がいて、彼らや彼女らと共に私は仕事をしています。そこには国籍や言葉の壁なんか存在しなくて、「日中友好」と言ってしまえば単純すぎるかもしれないけど、でも私がずっと望んでいた風景なんじゃないかと思っています。そんな毎日がとても貴重なものに思えて、この雰囲気を感じてくれる日本人や中国人が増えたら、日中間の溝なんてほとんどなくなるんじゃないかとすら思ってしまうのです。そんな私に今できることは、「中国が好きな日本人がたくさんいる」と中国人に伝えることと、この日常の風景を知恵市場を通して一人でも多くの日本人に伝えること、そう考えています。

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コメント(1)

なるほどね。仕事は文化の違いを乗り越えさせてくれるのかも。
今、「日本と中国―相互誤解の構造」という本を読んでいるのだけれど、文化の違いをクリアに描いていて、興味深いです。yukiさんがいるような職場が、文化の違いをどのように「足し算」しているのか、興味深いです。読み終わったら、内容の例なんかも紹介しつつ、レビューをアップしますね。

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