(by paco)2008年末、音楽状況---パヒューム+Garnet+Coldplay+Salyu

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(by paco)2008年の総括、みたいな感じですが、pacoの最近の音楽レポートです。

PerfumeのライブDVDをゲットしました。パヒュームは女子3人組の「テクノポップ」グループということになっています。「ポリリズム」などヒット曲もみんなテクノ系のリズムにのって、たっぷりエフェクトのかかったボーカルなので、プロデューサーにつくられたグループなんだろうなあ、でもルックスもかわいいし、乗りもいいから聞いてみようかなと思いつつ、でも音楽だけじゃ絶対あきるだろうと思い、ライブDVDを買ってみました。で、このDVDの仕上がりですが、とっても楽しめます。

パフュームの音楽自体、とっても作り込まれたもので、ライブ会場でも「クチパク」で歌ってない?曲もあるのですが、それでもなかなか楽しめるのです。ダンス、パフォーマンス、映像、ファッションが統合されて、きっちり仕上がっているのが大きいのですが、そういうつくり自体を、メンバーの女子3人がきっちりわきまえていて、それが自分たちのアーティスト活動と位置づけて演じきっていること、そして楽しんでいることが伝わってきて、見ていて気持ちがいいのですね。「やらされて」いないし、かといって、自分たちが仕切りすぎてもいない。ステージ全体のパフォーマンスの中で、生身のアーティストとしての3人が何をするべきか、そしてどこまで作り込み、どこまで生身であるべきか、よく考えている点が、見ていてすがすがしく、かつ安心して楽しめるのですね。こういうスタイルの音楽を初めてみました。ライブに行ったら楽しいだろうなあと思うけれど、旬の時期は短く、旬の間はチケットをとるのは難しいだろうなあ。

そうそう、このライブの中に80年代テクノポップのジューシーフルーツ「ジェニーはご機嫌ななめ 」がカバーされているのもゴキゲンです。新宿「ルイード」でライブ見たなあ、ジューシーフルーツ。

これからの活動が楽しみ、とまでは言わないけれど、注目していきたいアーティストたちです。

★TOP of paco's favoritesに君臨し続ける音楽アーティスト言えば、GARNET CROW。人気があるバンドではないけれど、ここ数年、ずっと僕のナンバーワンであり続けています。そのGARNET CROWが、1年前に行ったライブのDVDを出しまして、これもいい出来です。

ライブ会場は、京都の世界遺産のひとつ、仁和寺(にんなじ)。本当の前に設置された特設屋外会場でのライブを収録したもので、以前別のアルバムにも付録DVDとして一部が収録されていたので、正式発売を楽しみにしていました。

メンバー4人は京都を中心とする関西出身で、活動は今も関西中心。特にボーカルでライブをリードするYuriは京女らしく、ていねいな進行で、「皆さん?元気ですか?」とゆっくりしたペースで呼びかける風情は、最近のバンドの海苔には合わない、妙なおっとり感があるのですが、そのペースも、仁和寺という舞台の前ではぴったりとはまって、ああ、この人たちは京都のペースなんだと実感できました。

Yuriのボーカルは、際だってうまいというわけではないし、からだもほそっこいので、パワーも今ひとつなのですが、今回のライブでは声が実に伸びやかで、リズムの乗りもよく、やはり仁和寺という空間の中で、彼女に何かパワーが下りてきたとしか考えられないような、すばらしいボーカルでした。

ちなみにGARNET CROWについてはこれまでも何回か書いてきていますが、ぱっと見(じゃなき、ぱっと聞き)の印象と違い、よく聞いていくと、非常に奥深い作り込みがされていることがわかります。ボーカルは、あえて歌い上げすぎず、女性としては異例の低音から高音まできっちり歌いながら、前に出すぎす、主張しすぎず、楽曲全体を聞かせるボーカル、という歌い方にしています。一見うまくないようにきこえるのですが、あえてそういう歌い方にしている。歌詞の意味の区切りでブレスせずに、歌詞の意味に合わせて感情をこめずに、歌の盛り上がりとアレンジのカラーリングに合わせる歌い方をするので、楽曲全体の存在感が増してくという作り方をしています。

ボーカルのYuriは作曲を担当していて、Yuriの曲にもうひとりの女性メンバーnanaが品位の高い詞を付け、そこにアレンジャーの「匠」古井が凝ったアレンジを付けた上に、ギターの岡本が表情豊かなエレキのリフをのせるというのが彼らの楽曲の基礎をつくっています。

しかしライブ映像を見ていると、それ以外に実に多くの楽器を使っていて、ぜいたくな音づくりをしていることがわかります。ギタリストがメンバーにいるのに、アコースティックギター、エレキギターを加え、ドラムスのほかにパーカッション、そして指揮者付きのストリングスを配して、ライブによってはさらにコーラスもおくというぜいたくさ。アレンジャーがメンバーにいることで、音楽を構成する「コマ」を巧みに、リッチに使って、分厚い音楽をつくっていきます。分厚いのですが、それが暑苦しくなく、一見、あっさりしてアコースティックなのに、きちんと聞くとびっくりするぐらい音が重なっている。そういう音楽をつくれるのは、GARNET CROWぐらいではないかと思います。

YuriがGARNETの特徴を評して「変らないことが本当は一番難しい」と話していますが、基本的なコンセプトはデビュー以来まったく変らないのに、発表する楽曲ごとに着実に進歩していく、不思議な、そして非常に力量あふれるバンドです。

★そして最後に、洋楽。今年最大の洋楽ヒットといえば、UKロックバンド「Coldplay」の「Viva La Vida(美しき生命)」。J-WAVEでもさんざん聞いたのですが、それでもやっぱり聞いてみたいと安い輸入盤CDを買って、六兼屋でがんがん鳴らしたら、これがあたまをループするぅぅぅぅぅぅぅ。ものごとが進まずにイラッチするときなんかに大音量で聞くと、頭も体もよく動くようになってはかどります。UKロック、やっぱいいワ。

★もういっこおまけ。SalyuのビデオクリップDVDもついでレポート。Salyuは非常にコントロールの行き届いたボーカルで知られる女性アーティストですが、年明け、久しぶりのツアーがアリ、今度は武道館ワンマンライブです。すごい、メジャーになったなあ。ろくに曲も出してないのに、どうして人気があるんだろう。というか、こういうアーティストのライブにたくさん人が集まるところが、日本のリスナーの質の高いところなんだろうな。ライブは淡々と歌を聴かせるだけなんですが、これが本当にしみじみうまいのだ。

プロモーションビデオを集めたDVDの話にもどりますが、映像づくりのコンセプトがとってもチャーミングでキャッチー、楽しい。不思議な犬のドクターができたり、Salyuのおなかの中でサイが暴れていて、それを鎮めに行ったり、地下鉄の車輌の中に、変った人ばかりが乗っていたり、ベストコンベアの上で愛の告白をするシチュエーションとか、ヘンだけど、見ていて楽しめるクリップばかり。といっても、かなりクセがあるシュールな映像なので、だめな人はだめかもね。

という感じで、音楽はいいなあ。人生を豊かにするよね、というより、音楽はたましいの栄養だ。たましいをからしたくなかったら、音楽を聴きつづけよ!

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