(by yuki)変わり始めた中国の環境保護意識

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by yuki)中国で環境保護意識というものが徐々に広がってきた(芽生えてきた?)気がします。私自身もそんなにえらそうなこと言えるほど環境保護に一生懸命取り組んでいるわけではないけど、数年前に初めてきた時と今とでは、この国で感じるものが少しちがってきたことは事実です。

生活者として一番身にしみて感じるのは、中国でエコバッグが当たり前になったということ。2008年7月(6月?)から施工された法律により、スーパーやコンビニなどのレジ袋が有料化となったことで、消費者が「環境袋」と呼ばれるエコバッグを使うようになったのです。使い捨てのレジ袋は一枚あたり2角(3円)くらいからということで、日本人の感覚としては安い。有料化といってもついつい使ってしまいがちなところがあり、「ちりも積もれば山となる」ではありませんが、毎回レジ袋にお金をとられるのもいやなので、私自身もエコバッグを持ち歩くようになりました。

中国の場合、一旦法律で決定されてしまえば、それは徹底される。露店や小さな商店を除いて、ほぼ全ての店で「完全有料化」が実施されています。それまではあり得ないほど大量に使用していただけに、その変わり様には目を見張るものがあるし、エコバッグに関しては逆に日本より普及しているんじゃないかと思ってしまうのも正直なところです。

では、以前はどんな感じだったかというとレジ袋=ゴミ袋でした。私の知る限り、中国では日本のように市区町村指定のゴミ袋というものが存在しないし、分別ゴミの概念もない。空き缶やプラスチックもリサイクルしていないだろうし、ゴミは全て一緒に袋に詰め込んで捨てるという状況です。レジ袋はそのゴミ袋として利用していて、しかも無料だったため、消費者はいつも多めにもらうというもの。ゴミの分別やリサイクルという概念は今でもないと思うけど、買い物に行く度に、必要以上のレジ袋をもらうということはなくなったような気がします。

もう一つ大きな変化を感じるのは、レストランや食堂などで紙ナフキンが有料になったこと。これは法律でそう決められているのかどうかは分かりませんが、「紙ナフキンをくれ」と言うと、ポケットティッシュを持ってきて「1元(15円)」と言われるようになりました。中国ではトイレットペーパーがついていないのが普通なのでもともとポケットティッシュは必需品でしたが、レストランなんかでも紙ナフキンとして必要になったため、個人で消費するポケットティッシュの量は増えたかもしれません。とはいえ、無料でもらえていたものが、有料化になり個人で負担しなければいけなくなるということは、間違いなく無駄な使用は減っているんじゃないかとも思ってしまいます。
少しだけ、中国での環境保護意識が変わってきたような気がするこの頃です。

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コメント(1)

中国は、民主国家ではないので、トップダウンでやると決めたら、末端まで動かす力はあるのでしょうね、というより、民主主義は効率はよくないシステムなので、合意形成などという面倒なことをやるのは、納得感は高くても、効率はよくないのですね。

そうはいっても、10億人を超える人口と、広い地域ですから、端まで浸透しきるのか、という問題もあるわけですが、これからの動きが気になります。ぜひまたレポートしてください。

ところで、世界の「資本主義国」は、金融危機から始まった不況に突入しつつありますが、中国はどうですか?

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