(by yuki) 香港その2

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(by yuki) 天津・北京・上海・広州など、いわゆる“大陸”の中国しか知らなかった私にとって、香港においてあらゆることが新鮮でした。(以下、香港以外の中国を“大陸”と表現します)

例えば値切りが通用しないこと。大陸の市場なんかでは本当の値段なんかそうそうでてきません。客が中国人だったとしても、値切ることは当然なのです。日本人をはじめ外国人が市場で買い物をする時なんて、あるべきはずの値段の5倍から10倍を言われるのは日常茶飯事で、はじめて大陸に来た頃の私も相当苦労しました。中国語での値切りに慣れてくるとかなり正当な額で購入することはできるようになるのですが、それでも5分10分は店員と押し問答を繰り広げるというもの。ところが香港では押しても引いても値切りがうまくいかない。値切ってもたいした差額じゃない。広東語が話せないからか、または私の値切りテクニックが香港にマッチしていないのかは分かりませんが、友人に聞いても香港では大陸ほど値切れないとのこと。ということは、香港でははじめから正当な額に近い価格を提示しているのでしょう。

もうひとつは道路に生活ごみが落ちていないこと。「???」と思われる方のために多少説明が必要かもしれません。大陸では歩道や車道、はたまた高速においても「何でここにこんなゴミが?」と思うようなものがどっさりと存在しているのです。日本の道端に落ちているペットボトルやたばこの吸い殻なんてレベルではなくて、その10倍の量と種類のゴミが山になって、当たり前のごとく積み重ねられているのです。ビニール袋の口をしっかりとしばって、日本ではごみ収集の日に集積所に出す状態の生活ごみや野菜くずや段ボールが、街角のあちらこちらに見えるのが大陸。(ちなみに大陸では2008年6月1日からレジ袋が有料になり「環保袋」と呼ばれるエコバッグが生活に入り込んできました。今度それについても書いてみようと思います)が、香港の少なくとも中心部においては日本よりゴミが少ないし、そうじ要員も多いのです。

いやいや香港ってすごいんだなぁと感じてしまいましたが、私が大陸感覚に慣れすぎているだけなのかもしれませんね。大陸に長くいると、日本人としての視点が弱くなり、大陸の中国人の視点に近づきすぎてしまうのかもしれません。

香港から広州へ戻る時も、行きと同じように列車で戻りました。同じように香港で出境手続きをし、列車で1時間半寝て起きたら広州に着き、また入境手続きをします。不思議だったのは広州に戻ってきた後で荷物検査があったこと。香港で列車に乗る前にもX線(?)検査があり、それ自体は出境するということで国際便と同じと考えれば普通なのですが、入境した先の広州で二度もX線検査があるのは国際便の入国先であると考えても一般的ではないですよね。特に本の検査が厳しく、全員の荷物を開け本類を片っ端からチェックしていました。あぁこれが大陸なのだと実感した瞬間でした。

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