(by yuki) オリンピック開会式直後の広州

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(by yuki) 2008年8月8日。待ちに待った北京オリンピックの開幕式が行われました。思えば私にとって長かったこの数年間。学生としてはじめて北京に来た2002年も、大学を卒業して北京オリンピックの時に北京にいたい一心で北京で就職活動をしていた2006年も、そして結果的に北京ではないけれど中国の広州という場所にいる2008年の今も、ずっとずっとこの日が来るのを待ち続けていました。単にオリンピック好きな日本人というわけではなく、中国人が自国でオリンピックが開催されるのを心待ちにしている気持ちに近いものがあるかもしれません。

開幕式当日は金曜ということもあり、翌日のことを考えずに夜更かしができました。そのため私は職場の中国人や日本人の同僚と一緒に、その様子をはじめから最後までテレビで見ました。「最終の聖火ランナーは一体誰だろう?」そんなことを仲間内で話しながら、6年間待ち続けたその瞬間を待っていました。
6月末に見た鳥の巣は、ちゃんとできているのだろうか?北京の街は、やたらと厳重な警戒態勢がひかれ、逆に暮らしにくくなっているんじゃないか?
考えれば考えるほど疑問はふくらみ、私の期待もふくらみ続けた数時間でした。

開幕式がおわって自宅に帰る途中、なんだか不思議な光景に出くわしました。道路に出た瞬間、あちこちでスポーツ観戦の格好をした中国人たちが道端にたって、私と同じようにタクシーを待っているのです。
金曜の夜12時過ぎ。タクシー不足が深刻な広州では、金曜の帰宅時間や食事時などタクシーを待つ人が道にあふれていることは決して珍しくないのです。が、この日はすでに12時をまわり日付は9日となっているのに、オリンピック開幕式の熱気が冷めやらぬ様子。タクシーを待つ人々も、本当にタクシーがつかまればいいという感じには見えず、まだまだ仲間でその興奮を共有したい、そんな風にも見えました。

世間では北京オリンピックや上海万博がおわれば中国は衰退する、そんな声も聞こえてきます。でも、オリンピック開幕式直後の中国の街の様子を見たら、私にはそんなことどうでもいいことのように思えてしまいました。待ち続けた憧れのスポーツの祭典が、はじめて自国で行われることを単純に喜んで祝いたい。ただそれだけで十分じゃないかと。
中国の成長スピードは落ちるかもしれない。でもこの国が衰えていく様子は、現場にいる私にはとても実感できるものではありません。中国はまだまだ頑張れる!そんなことを考えながら、深夜の広州の街を一時間かけて自宅まで歩きました。

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