(by take)人間力

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(by take)最近は、世界的にインターネットが普及して、以前では難しかった事が簡単に出来るようになってきました。その一つとしてインターネットを通じて日本のテレビ番組をダウンロードして見ることが出来るサイトがあり、6年ぶりに日本のテレビ番組をセブに居ながら見ることが出来るようになりました。

その中でとても心に残った番組があります。元プロサッカー選手 中田英寿 が引退後2年の月日を掛けて世界中を旅したエピソードを取り上げた番組です。彼は昨年旅の途中でマニラに寄って、貧しい子供達とサッカーをしたことが、当時のニュースで取り上げられたので気になっていたのですが、その思いや試みを知ると、とても興味深いものがありました。

旅行はちょうど知恵市場でブログを書かれているToshiさんが体験された世界旅行と感じが似ているように思いました。「地球の光と影の部分を見て、もっとよく知りたい。その上で自分がどう生きていくかを決めたい」というような事を言われていたと思います。僕自身はサッカーをするわけでもなく、ワールドカップの日本の予選もわざわざスポーツカフェまで見に行くこともないので、これまで中田さんのことはよく知らなかったのですが、実にアクティブに70カ国をめぐったそうです。そしてその旅の途中で「環境破壊」「貧困と疫病」「紛争と虐殺」などの世界が抱える影の部分を自ら見たり、当事者から直接話を聞いたりして、色々と感じたようでした。

フィリピンは、大都市圏では先進国並みに技術が進んで生活が欧米化している地域もありますが、地方の多くは発展途上国の域を脱していない国だと思います。中田選手は貧富の格差が大きいマニラのスラムの中で暮らす人達から、話を聞いたことと思います。

中田さんはインタビューの中で「発展途上国と言われるだけあって、何か足りないことが多い。お金が足りないとか環境が大変とか。でも共通して言えることは、人間て強いんだなということ。どんな厳しい環境でもまず強く生きていけるし、そういう国の人たちは人間力が強い。だから厳しい国に行くほど影響を受けました。」とも言われていました。これは、まさに僕も感じていることでした。セブでもスクワッターエリアは沢山ありますし、僕の奥さんもそんな地域で育ったので、実家に行けば、可愛そうに思える光景をよく目にします。道端で小さな子供を抱えた親子が毛布もなく直に道端で寝転がって夜を明かしていたりします。でもお父さんが先に寝た奥さんのまくれ上がった洋服をそっと直してあげて、横で寝ている子供をあやしてあげる姿をみれば、貧しいから全ての人の心がすさむ訳ではなく、家族が寄り添わないと乗り越えられないからこそ、夫婦や親子の愛情が強く結びつくことになるのだと強く実感します。

反対に今の日本では、一部の人はこの「人間力」が弱くなってきていると感じます。先日の秋葉原の事件などが象徴的な出来事ではないでしょうか?もちろんフィリピンでも凶悪犯罪はあります。でもそれは個人への恨みだったり、金銭への執着によるものだったりして、理由がはっきりしていますから、そう言った事件が起きる場所や人をある程度特定することが出来ると思います。でも鬱積した社会への不満や自己の主張を表現する為に、無差別に起こす事件は、昨日までの善人が豹変するのですから防ぎようがなく、その事がさらに周りの人の恐怖を増長したり、同様の不満を持つ人の共感を増やしたりしているのではないでしょうか?

又、中田さんは「悲惨というけど、どの国にも良いところが沢山ある。悲惨な現状を伝えることも大事だけど、逆に何をしたら彼らは喜ぶかそれを知る方が僕にとって大事。」と言っていました。これはとても胸に響きました。彼らの人間力の強さを学びながら、先進国が持っているものが、彼らにとって何かの役に立たないか?を考えていくことはとても意味があることだと思いますし、それが「誰かの役に立っている、僕は必要とされている人間だ。」と自覚できて、孤独感にまとわりつかれない自己防衛になるのではないかと感じます。

中田さんは「自分にはサッカーがある。」とその強みを生かして、世界各国の人たちとサッカーを通じて心の交流を試みて来たそうです。又、そのサッカーを使って、彼が呼びかけて6月9日にチャリティーサッカー大会を日本で開催して、収益をサイクロンや四川地震の被害者救済に寄付したり、マラリアの撲滅に使ったりしたそうです。

「それぞれの持っている何かを使って出来ることを考える。」とても良い機会になりました。(by take)

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