(by yuki) 四川地震の報道 in 中国

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(by yuki) 四川の地震、相当な被害になってしまいましたね。中国のテレビで放送される日に日に増えていく死傷者の数を見て胸が痛むと同時に、中国政府の情報統制というかプロパガンダには驚かされます。(本当はもっと別の言葉で表現したいところですが、今現在、社会主義国家である中国に生活している私としては、身の安全のためこの程度の表現しかできません)

こちらのメディアでどのように報道されているかというと…簡単にまとめると2タイプです。
1.映画風
各局で被害状況や救出場面を感動的な音楽にのせて流しています。タイトルをつけるとすれば『被災者救出の瞬間』と『胡錦濤・温家宝の被災地訪問』が半分ずつ。後者については音楽が終わると、胡錦濤・温家宝が被災者に対して声をかけている様子が延々と。彼らは何箇所も回っているようですが、よく聞いていると同じセリフしか聞こえてこないです。

「(被災者に対し)我々と君たちは同じだ。中央政府は既に各機関・全国民に協力を呼びかけている。安心しなさい。」
地震の報道なのか、政府の宣伝報道なのか全く分からない内容です。

2.報道
リポーターが被災地の様子や救出現場をレポート、アナウンサーがスタジオで被害状況を刻々と伝える。画面の下には常に字幕スーパーで被害状況、国内外支援状況などの情報が流れています。日本のメディアが災害報道をするのと同じような内容です。日本では大震災だとしても行方不明者や亡くなった方の名前が流れていたような記憶があるのですが、こちらはないです。

色々な場面が放送されていますが、やはり一番胸が痛むのは子供についての内容です。親とはぐれた子供が泣き叫んでいる様子、親を亡くした子供を養子として引き取る人の募集も放送されています。また、助かった子供たちは支援に対して「謝謝(ありがとう)」と書いたダンボールを道端の木に置いている様子も放送されています。

さて、報道されないものは一般市民の支援でしょうかね。テレビで流れるのは政府各機関や解放軍の様子がほとんどです。ですが一般市民もボランティアや寄付をしています。各企業では職員から一律義捐金を集めたり、また街中では支援を呼びかけるイベントもあちこちで見かけます。こういった様子が放送されることは少ないです。日本を含めた各国やチベット、台湾からどの程度の支援があったということが割と正確に報道されているのは意外でした。ただ、被災現場では救援物資が届いたとしても、それを運ぶ人・配る人という“人手”が圧倒的に足りていないようです。

最終的な犠牲者がどの程度になるか全く見当がつきませんが、どうか被災者のためになる報道であってほしいと願ってやみません。こんな時にまで政府の宣伝や慈善的な内容だけを取り上げて、国民の意識や情報をコントロールすることはやめてほしいです。

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コメント(2)

生々しいレポートを、ありがとうございます。
ネットの書き込みでも、やはり気を使うんですよね。
日本では、軍事評論家の神浦さんが、今回の地震は、国をまとめるために利用される」と指摘しています。
今後とも、レポートたのしみにしています、無理のない範囲で、よろしくお願いします。

地震は本当に心が痛みます。僕自身、実家の芦屋で被災して3ヶ月避難所(高校の体育館)で過ごした経験があるので、思い出して本当に怖い、苦しい思いがよみがえりました。

初期対応は政府などの支援も必要でしょうが、少し落ち着く2週間後ぐらいからは、圧倒的にボランティアにお世話になりました。今後の四川でも、被災者が落ち着きを取り戻すには、草の根運動のような地道なボランティアスタッフの支援が欠かせないと感じています。

被災後ガスがないので食事は配給される冷えたお弁当を毎日食べていました。1月の寒空で冷えたお弁当は、本当に惨めな気持ちになってしまいます。そこでボランティアが炊き出してくれたおでんとカレーを食べたときの美味しくほっとしたことを今でも鮮明に覚えています。又避難所では多くの人がキャパを越えて利用するので、すぐトイレが詰まってしまいましたが、被災者自身がトイレ掃除をする気持ちにはなれず、ここもボランティアの方がもくもくと掃除をしてくださったことを覚えています。13年経った今も感謝の気持ちがあり、心の支えになっています。

今後はそう言った思いやりの好意=行為が傷ついた被災者に不可欠になるだけに、そういったボランティアを支える国の支援に期待したいと感じます。 

支離滅裂になりましたが感想を、、、、

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