(by paco) 成果主義が機能する要件

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(by paco)ねもけんさんへ。成果主義に関するコンサルティングを実際にやっていて思うことを書いてみます。

成果主義に適応できるタイプにはふたつあるように思います。ひとつは、あまりこだわらないタイプ。目標設定もアバウトだし、評価についてもあまりこだわらない。5段階評価だったとして、自己評価では4、会社の評価は2か3であっても、まあそういうこともあるかと思えるタイプ。こういう人は、自分の生活が一定の水準で維持できれば、それ以上のプラスアルファにはあまりこだわらないし、担当しているクライアントに評価されているなら、あるいは上司が評価していくれているなら、会社の評価はあまり気にしないとか、そういう感覚を持っている人です。こういう人は、そのまま中程度の評価行ってしまうこともありますが、5年後、10年後にちゃんと頭角を現しているタイプもいて、いずれにせよ、本人としては、わりとハッピーに、満足度高くやれているタイプかと思います。

ふたつ目のタイプは、会社に自分の能力がきっちり売り込めるタイプで、これはわかりやすいですね。自分の能力とできることがきちんとわかっていて、正当な値付け(報酬)がわかり、交渉ができる。一歩間違えると、「あいつは口がうまいから、やっている以上に評価されている」と思われたりしますが、僕が見るところでは、これはねたみであることが多いような気がします。そこまで、評価者の目はいい加減ではないということですね。

その一方で、なかなかなじめないタイプもふたつあります。

ひとつは、あきらめが早いタイプ。どうせ、自分は評価されず、成果主義といっても人が人を正当に評価することはできないし、組織の中では誰かが犠牲になるもので、それが自分だと思うタイプです。こういう人は、仕事はわりあいできるのですが、やはり評価はされにくい。確かに「正当な評価」というのは、理想に過ぎないのは事実ですが、それをシニカルに(批判的に)評価してしまえば、人間の活動のほとんどはむなしいものになってしまいます。矛盾はあっても、そこから何を見いだすか。やはり仕事は、ポジティブな面を引き出せる人の方が、気持ちよくできるものです。とはいえ、こういうタイプをどうやって処遇し、モチベーションを上げていくかは、企業としては大きな課題になりますね。

もうひとつは、頑固すぎるタイプ。成果主義になって、趣旨はわかっていても、「会社が個人の生活を保障すべきだ」とか「がんばっている人が評価されるべきだ」など、ある価値観に縛られて、そこから出ようとしないタイプも、なかなか馴染むことができません。ただこういうタイプは、成果主義でなくても腐ってしまいがちなことが多いので、会社としてはそこそこに処遇していくしかないのかもしれません。

さて、ここまでの話は、コンサル的な、あるいは経営サイドから見た見え方です。その一方で、社員から見たときに、成果主義がどう見えるのか、そして適応や活用の考え方にどのようなものがあるのか。そのあたりをねもけんさんから聞いてみたいなあと思っています。

おそらくキーになるのは、「正確な目標設定」「正当な評価」というのは、現実には不可能なのだけれど、それでもぎりぎりどこまで実態に合ったことができるのか、納得感はどうやれば出てくるのか、という点になるのではないかと思います。あるいは別の視点があれば、ぜひ教えていただきたく。

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