(by paco)Alfa156 番外編、FIAT グランデプント

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(by paco)Alfa156の番外編ということで、FIATグランデプントのインプレッションをお届けします。

グランデプント? FIATってなんて読むの?というのが普通の人の感覚かと思うので、ざっくりおさらい。FIATはフィアットと読みます。イタリア最大のメーカーで、ヨーロッパで確か3番手ぐらいの大企業。自動車以外にさまざまな事業を展開し、イタリア最大の企業グループでもあります。

FIATは1980年代以降、魅力的なクルマが開発できず、品質面でも評価を落として長く低迷していたのですが、ここに来て経営再建に成功、このグランデプントは昨年欧州のベストセラーになり、高い評価を受けています。

アルファロメオ、ランチア、フェラーリ、マセラーティなど、イタリアの主要ブランドもみなフィアット傘下です。

ということでグランデプントですが、どうです、うさぎちゃんそっくりでしょー。何となく齧歯類、または文房具っぽい感じもします。デザインは、156と同じ巨匠ジウジアーロ。ジウジアーロはどちらかというとこういう庶民の足、小型車のデザインのほうが評価が高いのです。

ボディサイズは全長4メートルちょっと、背は高めですが、日本ではマーチやフィット、ヴィッツのちょっと上級ぐらいのクラスです。エンジンはドノーマル、78馬力のなんの変哲もないOHC、ミッションはデュアロジックと呼ばれる、シーケンシャルトランスミッションで、アルファのセレスピードと基本的に同じものです。基本は5速MT、クラッチを油圧制御して、2ペダルATにしていますが、実際のところ、マニュアルで操作したほうが乗りやすい。

156のシートの張り替えの代車で乗っていたのですが、乗り換えてすぐは「なんじゃこりゃ??」という感じ。加速しないし、ATは半端な回転でシフトアップして、そのたびにぎくしゃくします。エンジンはうるさいし、トルクはないし、これじゃあ日本では売れないなあと思いつつ、しばし乗っていたのですが、そういえばこれってイタリアの大衆車だよなー、みんなギャンギャンエンジン回しながら走るんだよなーと思い直し、クルマにお任せシフトのATモードから手動モードに切り替え、ローギアードなミッションを低回転から引っ張って、5000回転ぐらいまで持っていってからシフトアップを繰り返したら、別のクルマのようにイキがよくなってきました。

常用回転域を、通常の1500?3000回転よりずっとあげて、3000?5000回転ぐらいにしてやればいいのです。もともと1速はかなり低いので、あっという間に5000回転だし、そのままシフトアップすると3000回転という感じ。でもスピードは、これでようやく流しているタクシーぐらいのもので、ぜんぜん速くはない。でも、運転のリズムはぐっとよくなりました。エンジンが回る分だけ車内はエンジン音に包まれますが、そんなことを気にしていちゃあイタリアのゲタ車は乗れません。どうせ静かなクルマじゃないし。

街の流れを少しリードするぐらいの速さになってくると、ハンドリングもなかなかシュアになってきます。切れば切っただけ曲がるし、弱アンダーではありつつも、コーナー後半でだらしなくふくらんでいくことはなく、そのあと切り込んでもちゃんとついてきます。これはおもしろい!

乗り心地は、なかなかいい感じ。VWのゴルフやポロのようながっしりしたボディにしなやかな足回りというような優等生感はないものの、長いストロークが確保されてきちんと仕事をしているし、大入力もうまくいなして、乗員を不快にさせることはありません。小さいくせにへんにオトナになっちゃったメガネのハリポタ君じみたクルマより、バランスが取れた元気のよさが人気の秘密かもしれません。

インテリアも、ほどよく新しく、ほどよく実用的で、色使いや造形にちょっとずつ新しさを感じさせる好感の持てるもの。特に新鮮はないけれど、満足感のあるクルマという感じでしょうか。ラゲージスペースも、147並みの280リットル確保されているので、このクラスとしては必要十分な広さと言えます。

日本仕様の価格は200万円ちょっと。ホンダのフィット当たりと比べると高いし、特に優位性がある分けじゃないけど、個性的なものを買った満足感や、よい子になってしまった国産小型車にはない乗り味を重視するなら、十分満足がいく買い物かなと思います。

齧歯類じみたエクステリアデザインも、だんだん愛着湧きそうだし。

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