(by paco)Alfa156 V6 2.5 TI 6MT、ファーストインプレッション?V6エンジン編

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(by paco)Alfa156がやってきて、500km弱乗ったところで、少しこの車のことについて書いておきます。基本的には、前任の147との比較になるので、そちらも合わせて参考にしていただくとわかりやすいかも。

147のときはまっさらの新車だったので、最初の印象は、とにかく「硬い」「ぎくしゃくする」というもので、機械が馴染むまで、試乗の時に乗ったクルマと比べて「こんな乗り味だっけ??」としばし戸惑いがありました。結果的には、クルマが本格的に馴染んきたのは1万キロを過ぎたところで、最近には珍しく、慣らしが必要なクルマでした。

この156も、同じような経過だったと思いますが、なにぶん、すでに2年半、8500キロ走っているので、新車の堅さは取れたばかりというぐらいだと思います。いい感じに馴染んで、これから思いっきり楽しませていただきましょう、というところです。セレスピード(MTベースのシーケンシャルAT)だった147と比べると、まずは、久しぶりにマニュアルなので、いちいちクラッチを踏み込むのがめんどうでびっくりというのはありますが、これはほぼ慣れてきました。2.5Lエンジンのトルクは、これまで乗り慣れていないので、アクセルを踏むのがけっこう怖い、というもありますが、このへんは慣れの問題。だいぶ違和感がなくなってきました。

その辺の最初の違和感が差し引かれてきたところで、クルマの評価をしていきましょう。

一言でいえば、このクルマはエンジンカーだというのがいちばんの印象です。いつもエンジンが自己主張していて、V6エンジンの存在が、この車のキャラクターを決めています。147のツインスパークエンジンも独特ではありましたが、156のV6と比べたら味の濃さはずっと薄味です。

エンジンをかけてアイドリングの段階から、V6らしいビートが常に伝わってきて、この独特のリズムが最近のモーターのようなエンジンとは違って、ガソリンエンジンで動くクルマを運転するのだということを伝えてくる。「うちのクルマもエンジンはうるさいよ」という人もいるでしょうが、確かにうるさい感じる人もいると思いますが、6個のピストンが整然と上下しているという動きが感じられるという点で、いわゆるうるさいクルマとは違うのだと思います。単なる自己満足的なイメージなんでしょうか。そうかもしれませんね。わかる人には、違いがちゃんとわかるんだよ、というレベルでの自己満足、と言うことにしておきたいと思います。

V6エンジンの自己主張という点では、もうひとつ特徴的なのが吸気音です。昔のキャブレターの付いたエンジンはこうだったんだろうなと思わせる、独特の吸気音がはっきりきこえてくるのですが、これがぐっとアクセルを踏み込んで、加速感を増してくるときほーっと響いてきて、この音がクルマを走らせているという実感を増してくれます。いわゆる、そそる音です。

ガソリンを余分に食っている音、CO2を増やしている音、という気もして、素直に楽しめない自分がいるのも事実ではありますが、いっぽうでこういういかにもそれらしいエンジンのクルマも、今やほとんど絶滅状態で、Alfaでも番号が3つ進んだ現行モデルの159になると、こういうそれらしい音はしなくなります。

一方、同じ6気筒でも、直列6気筒だと、もっとずっとなめらかに回ります。BMWのストレート6あたりになると、絹のように、と表現されるとおり、シルクの記事を滑らすようにさらさらと回っていくし、同じV6でも、最近のV6はもっとずっとなめらかに回るのですが、AlfaオリジナルのこのV6エンジンは、この独特のビート、いかにもピストンが上下していますというエンジンらしさが特徴なのですね。ちなみに147のツインスパークエンジンは、4気筒にしては異例になめらかに回っていました。これはバランサーシャフトの効果でこういう後付けの方法でなめらかさ、スムーズさを出している味もなかなかよかったのですが、AlfaのV6は、6気筒の特性を逆にビートを感じさせるようにチューニングしているようで、こういったところのチューニングにこだわっているのが、アルファロメオというブランドのアイデンティティなのでしょう。こんなところの違いがわかる自動車ユーザーに支えられて生き残ってきたのがこのブランドなのですが、この先、こんな細かいところに気がつくユーザーがどのぐらい存在していくのか、それがこの分ランドの将来を決めていくはずです。実際には、159になってAlfaの評価は高まっていますから、少し味を薄めて一般的なプレミアムカーに迎合しつつ、濃い味付けにしないほうが、プレミアムブランドを好むユーザーの気持ちをつかむのでしょう。

ではこのエンジンが回ることでクルマの方はどういう挙動になるかというと、まず低速トルクがしっかりあるのがうれしいところで、都内でなら2速発進で加速面でまったく不足なしというところ。1速ではかえって神経を使わされます。ちょっとでも動いていれば3速で問題なしという柔軟性があり、都内にありがちな軽い坂(目黒駅西側の権之助坂とか九段坂とか)なら4速1000回転ほどでも違和感なく上ってしまうほどです。都市内の巡航では6速でも行けてしまうほどですが、ミッションの段数が多いのでかえって迷ってしまい、結局4速でオートマチック、という感じが多くなりそうな扱いやすさです。

この扱いやすさは山道でも同様で、上りのヘアピンでも3速でアクセル踏んでしまっても普通の車よりずっと速く立ち上がれるほどで、2速で立ち上がりの加速にはいると、アンダーステアに見舞われて、神経を使います。それを覚悟で2速を選び、アクセルとステアリングに神経を集中させるのもスポーティだし、ずぼらに3速で回っても、きびきびした気持ちよさは十分味わうことができるというキャラクターの持ち主です。

147では絶対に2速を選び、3速の選択はあり得ないタイトコーナーでも、156なら3速もありで、絶対的な速さもどちらが速いかわからないというのが、このクルマの性能です。まだ細かく観察する余裕がないのですが、おそらくどう運転しても147より速いと思います。

だいぶクルマにも慣れてきたので、ベタ踏みで1速、2速、3速とあげてみると、いちばんおいしいトルクバンドが意外に低めで、3000?5000回転ぐらいでしょうか。レッドゾーンは7000回転ですが、5500を超えるとトルクはかなり落ちてきて、6000を超えると回っているだけという感じになっているようです。このあたりは、、もうちょっと観察が必要なので、改めてレポートしますが、147のツインスパークエンジンも、よく回るとはいえ、6000回転を超えるとトルクは伸びなくなったので、回るけど、回るたがる印象ほどにはトルクは出ていないというセッティングなのでしょう。

ということでエンジンのファーストインプレッションを書いてみました。このあと、サスペンション、インテリア、エクステリアなどを順に書いていきたいと思います。

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