(by take) 貧困と幸せ

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(by take)クリスマスが近くなると、フィリピンはカソリック大国らしく、町中に電飾が溢れきらびやかになります。しかしそのきらびやかさと反対に、僕を憂鬱にさせるのが、「物乞い」が増えることです。町中の交差点の信号に車が止まる度に子供中心の物乞いがやって来て、慈悲を乞うのです。

僕はバイク通勤なので車のようにドアも窓もありませんから、すぐ横で「サーギブミーマネー、ギブミーフード」と赤信号の間中言い続けられるので、結構無視するのはつらいのです。でも毎日通っている道で何か施しをしてしまうと、クリスマスまで毎日繰り返さなければいけなくなりますから、「小学生なのに可愛そうだなぁ」と思っても、無視しています。
クリスマスは年間を通して一番楽しいイベントであると同時に、プレゼントやご馳走などお金が必要になる時期です。

しかし収入のない家庭は「他に手だてがない」のと言えるし、「安易に」とも言える「物乞い」になる人が後を絶たないのです。

今月の2日に首都圏より貧困者が多いと言われているミンダナオ島のダバオ市では、悲しい事件がありました。僅か12才の女の子が首つり自殺したのですが、その理由は「貧困がつらい」ということからでした。彼女の両親は失業状態で収入はほとんどありません。その為女の子は1ヶ月以上学校にも行けず、食事も隣人が与えていたそうです。そして両親に、学校へ支払う100ペソを頼んだけれど、「収入がないので支払えない」と言われた翌日に自殺をしたのでした。彼女のベッドの枕の下からは、貧困な生活を赤裸々に綴った日記とテレビ番組「ウィッシュ・コ・ラン(私の願い)」に宛てた未投稿の手紙が見つかりました。その内容は「両親に仕事が見つかりますように」「家庭の生活が良くなりますように」「学校に通えますように」などで、地元のメディアがこの事件が報じると、女の子への同情も手伝って大きな反響を呼び、政府の貧困対策を訴える声が高まっているそうです。

国際食糧政策研究所によると、国連が最貧困と定義している1日1ドル以下で生活している世界の10億人のうち4分の3はサハラ砂漠以南のアフリカに住んでいるそうです。そしてフィリピンに関してはおよそ1,100万人が「貧困者」に該当するそうです。03年の途上国119カ国の中でフィリピンは72位にランクされ、飢餓率は東南アジアでは最も高く、飢餓が重大な問題であることを示唆しています。1日1ドル以下で生活している人はフィリピン国内で人口の13.5%に当たりますが、9.1%が75セントから1ドル、4.4%が50セントから75セントで生活しているそうです。50セント以下で生活する極端な貧困はほとんどないという話しがまだ救いかもしれません。又、食事を満足に取れない人に関する調査で00年?02年にはカロリー不足が人口の22%、03年には5歳以下の子供で体重不足が27.4%、5歳以下の死亡率は3.6%だったといいます。
ちなみにロナリンのお姉さんは、旦那が無職で収入が少なく、小学校に通う3人の子供の内2人は「栄養失調」と診断され、毎朝学校で「お粥」を支給されて食べているそうです。この対策を政府が初めたときは、この小学校では約200人の生徒が「栄養失調」と診断されたそうです。

こういった話しはフィリピンでは本当に良くある話です。だからそうならないように自分はがんばって働いてお金を稼がなくちゃ、、、、となるのですが、、、

でも、貧困層に分類されているから、毎日苦しくすさんだ生活かと言えば、必ずしもそうではないと思います。例えば僕がフィリピンで最初に暮らした「カオハガン」などはまさに1日1ドル以下で暮らす人が山ほどいるのに、自然の恵みを食し、太陽と月のリズムに合わせて寝起きして、家族仲良く寄り添って暮らしています。引き潮で干潟になった海に親子で仲良く貝や小魚を捕っている姿は、まさに平和で「何もなくて豊かな島」そのものでした。そういった意味では食料の自給率は本当に大切ですね。都会はここがどうしても弱くなってしまいます。カオハガンから僅か数十キロしか離れていないセブですらそう感じます。

人生の豊かさを考えたときに、もちろんお金は大切ですが、お金に翻弄されすぎない環境を作ることも大切ですね。又、人の欲には限がありませんから、「足るを知る」を程よく取り入れた生活を考えることがいいと思います。そんな事をしっかり意識して、物事を計る「物差し」を決めていかなければいけないと思いました。(by take)

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