2007年10月アーカイブ

(Toshi) 最近、表題のようなことについて、いろいろ考えます。もちろんペンギンの話ではなく、人間の話。

たとえばKYな人、という表現がはやっていますが、空気を読めない人というのははきっと、努力が足りないのではなく、空気を読む能力が欠落しているのだと思うのです。だから本人が努力をしたとしてもKYであることは変わらないのではないか。黙ってしまうことで、目立たなくなることはできるかもしれないけど。

これまでトライしたことがなくて、初めて挑戦するなら、できる可能性はあります。たとえばスキーをやったことがない人が40過ぎてトライしたらめきめきできるようになった、というのはあるかもしれない。でも、何度もトライしてできなかったことが、努力で出来るようになることはないのではないか、と思うのです。

(by paco)以前知恵市場で紹介した、茨城県太子町の「土地無料」という件は、その後のニュースで、たちまち「売り切れ」になったということです。やっぱりね。

いまは地域活性化のために各自治体がいろいろとアクションをとっているところで、やはり地方の場合、自治体の首長や役所のスタッフが積極的かどうかで、ものすごいばらつきが出ます。どこでも同じようなもの、という横並びは、すでにかなり崩れてますから、田舎での生活に興味がある人は、「どの市町村が熱心か」に注目してください。詳しくは、こちらの記事も参考に。

と、前置きしつつ、数日前、「丸森町長」というfromヘッダの着いたメールが届きました。町長さんから??? と思って中を見たら、昨年秋の、「過疎問題シンポジウム」でお会いした町長さんでした。覚えていていただき、大変光栄です。

(by まつおっち)

時々、プロ野球やJリーグの監督やコーチの方が、若手の選手たちを評して、
「プロ意識が足りない」とか、「ろくに練習しない」といった愚痴をこぼしているのを
聞くことがありますよね。

プロ野球やJリーグなどのプロスポーツは、
天賦の才能と、スポーツに打ち込める環境に恵まれた人が小さいころから努力を重ねてきて、
それでもようやくトップクラスの人だけが入れる入り口の狭い世界です。

ですから、プロ選手は「一握りの選ばれた人」。

それなのに、「プロ」としての意識が低いのはどうしてなんでしょうか。
また、プロの世界でも結果を出したいと考えているはずなのに、
なぜ怠惰になってしまうのでしょうか。


そもそも、彼らは「個人事業主」です。
つつがなく働いているだけでも、給料がもらえる会社員とは違います。
一定の成果を出すことを前提として、おおむね1年単位の契約を所属チームと交わしています。

もし、成果が出せなかったら首です。

(by paco)「普通の子ども」の犯罪についての記事を書いていたら、同じく「普通の子どもの理解できない犯罪」について詳細な記録がありました。産経新聞が掲載したもので、公判の記録です。サイト上の記事の場合、リンクがすぐに切れてしまうので、テキストに落としておいたので、このリンクが切れている場合は、こちらをご覧ください。そのままクリックすると表示上読みにくいので、右クリックでダウンロード(保存)してから開いてください。

渋谷妹バラバラ殺人事件裁判記録

この事件の犯人はすでに成人している浪人生ですが、成人したばかりなのと、浪人生ということで、実質的には高校生程度と道東と考えています。実際、公判記録を読むと、子どもっぽいというか、どうも何を考えているのか、よくわからない感じ。

 前回、「成長する仕組みを業務に組み込む」で、能力の定量評価にコンピテンシー評価を活用していると書きました。

 これによって、現状の能力が数値になります。数値になると全体の能力・個々の能力が見えてきます。また当たり前ですが、比較可能になります。(左図のように)


 

■コンピテンシーとは習慣
 
 コンピテンシーとは「高い業績」につながる行動特性ですが、自然に行動できる習慣でもあります。

 いざその能力を伸ばそう(評価スコアの向上)と思ったら、新しい習慣を身につけさせることなんだ!ということを日々痛感します。私の部署は少数部署なので、スタッフが2名です。1名は新入社員のOJT、1名は社会人経験10年のスタッフという構成です。


■長い社会人経験が習慣を固める?

 2名という対象事例の少なさなんですが、OJTスタッフは2期目、また他事業所スタッフ1名にチームメンバーに近い活動をしてもらっているので、累積4名を対象にいろいろと試行錯誤している状況です(^^;
 4名のうち、2名が新卒、2名が10年ちょっとの社会人経験という状態にはっきり分かれたことで明確になったことがあります。

 8/26に「成長を導く機会!」で書きましたが、成長度合いを「定量評価」するために社内の「コンピテンシー評価」の仕組みを活用しています。

  コンピテンシーとは高い業績につながる行動特性で、それを5つのレベルに分けてレベル毎に点数をつけています。レベルで、0点?40点となり、コンピテンシー要素が10あるので、満点で400点というように数値で見える化されます。この点数が高いほど、あらゆる環境の変化に適応して成果を出せる評価内容となっています。

 この評価結果(点数)は給与とそのまま連動しますので、半期に1度が基本となっています。ただそれは給与を決めるためにはその間隔でもよいのですが、成長指標として活用する場合はタイムスパンが長すぎるのです。

 そこで、


■月1回のコンピテンシー評価とフィードバック

 業務量とのバランスで月1回(月末)、個人面談をしてコンピテンシー評価をすることにしたのです。実際にコンピテンシー評価を開始するといろいろなことが見えてきました。

(by paco)最近、少年犯罪が凶悪しているといいますよね。ちょっと思い出してみても、神戸で知り合いの少年を殺害して首をさらした中学生の事件。佐世保の小学校内で同級生の首を切って殺した小学6年生女子。長崎の駐車場で子どもに性的虐待を加えた上に突き落として死亡させた中学生。他にも、バスジャックや放火、ストーカー、いじめや恐喝など、ひどい犯罪が続けざまに起きています。

実際のところ、少年の凶悪犯罪は増えているのかというと、そうではなく、むしろ減っているのだそうです。増えているように感じるのは、犯罪が従来と違っていることが理由で、以前はいわゆる不良が、万引きから始まってじょじょに犯罪をエスカレートさせ、結果として殺人を犯した、というような犯罪が多かったのに対して、今の少年による凶悪犯罪は、それまで他の生徒と同じように生活していながら、ある時急に、いきなり殺人などの犯罪を犯すという点です。おとなの理解の範疇を超えているので、とんでもないことが増えてきた、と感じさせるのでしょう。

そんな事件を取材し、本に書いているジャーナリストとして、ちょっと注目しているのが草薙厚子。神戸の少年Aに続いて、今回佐世保の小六殺人事件の本も出したので、読んでみました。

(by まつおっち)

キャリアの話でよく出てくる「自分探し」。

これってどういう意味なんでしょうか。
深く考えたことありますか?


「自分探し」の本質的な意味は、「自分らしさ」、
すなわち「自分の個性」がどんなものなのかを知り、理解することです。

わざわざ、‘探しにいく’必要はありません。

私たちは、生まれながら一人ひとりが異なる個性を持っています。
元々自分の中にあるものですから、どこか別のところにあるかのように考えなくてもいい。

今ここにいる自分自身を理解することが、「自分探し」です。


とはいえ、自分自身を理解するのは結構難しいことですよね。灯台下暗し。

「自分がどんな人間か、よくわかってるよ」

と確信を持って言える方は、意外に少ないんじゃないでしょうか。
でも、働くことのひとつの意義は、仕事を通じた「自分らしさ」の発揮にあります。
ですから、自分を理解することはとても大事なことなのです。


そこで、今回は「自分らしさの見つけ方」をお教えしたいと思います。

なお、「自分らしさの見つけ方」の‘見つけ方’とは、元々持っているけれども、
埋もれてしまって気付かない自分の個性を掘り起こすというイメージです。


さて、「自分らしさの見つけ方」について大きなヒントを与えてくれる映画があります。

89年の映画、『いまを生きる』(原題:Dead Poets Society)です。

この映画は、厳格な全寮制高校に赴任したキーティング先生と生徒たちの交流を描いた話です。
詩を教えるキーティング先生は、規律を重んじる学校らしからぬ、
型破りの奇妙な授業をやって生徒たちを驚かせています。


ある日の授業では、生徒たちを中庭に集め、まず3人の生徒を歩かせます。

そして、キーティング先生は次のようなことを言うのです。

“3人の生徒それぞれ、独自の歩き方やペースがあるのがわかるだろう。
私たちは、他人と異なる歩き方をしたいと思うものだが、つい他人の歩き方に
自分を合わせてしまいがちだ。同様に、自分の信念を貫き通すのは難しい。
だが、自分に自信を持ち、たとえ他人に非難されようとばかにされようと、
自分だけの歩み方を見つけるのだ。自分の信念に従って生きよ!”


ここで、キーティング先生は、いたずらに他者と同化することをせず、
自分の個性を発揮して生きることの大切さを教えてくれているわけですね。

実に印象的なシーンなのですが、私が別の視点で気付いたことがあります。
それは、キーティング先生が、まず生徒たちに他人の歩き方を観察させた点です。

自分の個性というものは、自分自身を見つめているだけではなかなか見えてこない。
まず他人をよく観察しろ、ということを示唆しているのだと私は思ったのです。


そうなんです。

「自分らしさの見つけ方」は、
実は「他人らしさ」をまず観察することから始めるべきなんです。


あなたの同僚、上司、友人・知人、まったく知らない人でもいいんですが、
周囲にいる人々の行動を注意深く眺めて見ましょう。

人それぞれ独自の思考スタイル、行動スタイルを持っていますよね。
一人として同じスタイルを持っている人はいないはずです。

こうして、さまざまな人々の「他人らしさ」を見ていく中で、
「自分らしさ」がだんだんとわかってきます。

(by paco)環境リレーションズ研究所(er)でやってきたAIRミーティングですが、大幅にリニュアルすることにしました。これまでは、エコのついての気軽なおしゃべり会という幹事でやってきたのですが、これからは「エコ・エグゼクティブ講座」と銘打って、環境問題を解決するエグゼクティブの育成を目的に、びしばし鍛えていきます、なんちゃって。

エコ・エグゼクティブ、略してエコエグって言いにくいなあ、というのは何かというと、環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して、結果の出せる人。CEO(=Chief Environmental Officer)といってもいいかも。

これまで環境についていろいろかかわってきて感じたのは、環境の専門家といわれる人の多くがとても狭い専門分野のことしか知らない、または知っていても発言したり行動しようとしないという点です。環境問題の解決に必要なのは、むしろ個々の領域の理解は浅くても、それをうまく組み合わせて、実際にアクションにつなげる発想ができ、またそれを現実的な人や組織のつながりに落とす方法を発案して、人を動かせる人が必要です。