(by まつおっち)白いはったりかませ!

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(by まつおっち)

英語に、

“White Lie”(ホワイト・ライ)

という表現があります。

直訳すれば「白いうそ」となりますが、どういう意味かご存知ですか?


「ホワイト・ライ」の意味を具体的に説明すると、
たとえば、あまり一緒にいたくない人から食事を誘われた時、
たとえ予定は空いていても、

「申し訳ないんですけど、先約が入ってまして」

と言って断ることがありますよね。

この場合、「あなたは好きじゃないのでお断りします」などと、
ストレートに本音を言ってしまえば角が立ちます。

誘ってきた相手が、会社の上司や同僚だったりするとその後
きまずい関係が続くことになりますよね。

そこで、相手を傷つけないように、
思いやりの気持ちでうそをつくのが「ホワイトライ」です。
つまり、相手をだますための「黒い」(ブラックな)うそではなく、
罪のないうそなので「白いうそ」と表現するわけです。


さて、キャリアづくりの上で有効なのも、実は「白いうそ」です。
私は、もっと過激な表現である「白いはったり」と呼んでいます。
(いつもながらの、私の変な造語ですいません)。

「白いはったり」とは、自分の成長のための

「はったり」(ちょっと無理な背伸び)

のことです。


具体的には、自分がまだ未経験な仕事を「できますか」と言われた時に、
勇気を持って「できます」と答えること。

もちろん、引き受けたはいいものの、内心は焦りまくりでしょう。
なにしろやったことがないんですから。

でも、投げ出すわけにはいきませんよね。

そこで、必死で仕事に取り組んでみる。
そしてなんとか仕上げることができたなら、
その時あなたは着実に成長したことになるのです。


今できることは、過去に身につけたことです。
ですから、今できること以上の難しいこと、やったことのないことに
チャレンジしないかぎり、さらなる成長、つまり能力向上はのぞめません。

幸い、仕事上では次々と難題がやってきます。ここで、

「やったことがないので、できません」

と本音を出して逃げるのではなく、

「できます」

とはったりかませましょう。

相手を陥れるための悪意を持ったはったりは、「黒いはったり」ですが、
自分の成長のためのはったりは、まさに

「白いはったり」

と呼べるんじゃないでしょうか?


具体例をご紹介しましょう。

フラッシュアニメーション作家として知られる青池良輔氏は、
若いころ映画監督にあこがれ、どうしても映画業界に入りたかったそうです。
ある時、知り合いから「カナダ人の映画監督なら紹介できる」と言われた青池氏、

「行きます。英語ばっちりです!」

と答えました。
こうして、22歳の時、カナダの映画製作会社に就職を果たすのですが、
実は青池さんは英語はまったく話せませんでした。
就職のために向かったカナダが、初めての海外旅行だったほどです。


さらに、その会社で製作した映画のプレス試写会のチケットが
刷り上ってこなくてみんなが慌てていた時、青池さんは、
またまた大胆にも

「僕、つくれるよ、明日の朝までにチケット250枚!」

と言ってしまいました。

やはり、パソコンはまったく触ったことのなかった青池さんでしたが、
急いで24時間営業のコピー屋に行ってパソコンを借り、
一晩でなんとかチケットを仕上げることに成功します。

青池さんは、この「白いはったり」をきっかけにして、
パソコンを使ったデザインの世界に足を踏み入れ、
現在に至っているのです。


ここだけの話(笑)、私もまた、
やったこともない仕事をさも経験があるかのように振る舞い、
仕事を引き受けた後で、必死で勉強したり、人に聞いたりして
なんとか仕上げた経験が何度もあります。

でも、そのおかげで、以前にはできなかった様々な能力を
身につけることができたんだと思います。


あなたも、「白いはったり」をどんどんかませましょう!

ただし、「白いはったり」で引き受けた仕事を仕上げる途中では、
周囲の人に多大な迷惑をかけることがあります。実際、
さまざまな人の助けが必要になることが多いです。ですから、
こうした方々に対する感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。


ただし、現在の能力をはるかに超えると感じた仕事は、
さすがに引き受けないこと。

やはり、どうがんばっても無理だという、今のあなたにとっては
難易度の高い仕事もありますから。

その見極めは簡単ではありませんが、
仕事の内容を聞いて

「必死でやればなんとかできるかもしれない」

と感じるレベルなら引き受けても大丈夫でしょう。


*文中の青池良輔氏のエピソードは、

『ディレクターズマガジン』2007年6・7月号
(発行元:クリーク・アンド・リバー社)

のインタビュー記事から引用しました。

(by まつおっち)

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