(by nana) 「急増・30代のうつ」

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(by nana) 前回の投稿から、なんと半年たってしまいました(!)(pacoさんごめんなさい!)

今日は、NHKの特集でうつの特集をしていたので、その感想を。他人事とは思えない番組で真剣に見てしまいました。
「仕事で打ち込んだ末にうつになる・・」まさしく、自分もそうだったので、目がくぎづけになりました。

ここまで特集されるということは、うつって、本当に今、めずらしい病気ではなくなってきているんですね。かつての自分と重なるような事例の紹介。うつ病の中での転職活動を経験された方なんて、まさしく自分と同じ境遇だったので、本気で応援したくなりました。番組に登場された方は、家族も養っているとのこと、自分のつらさから想像すると、本当に厳しい就職活動だったんだろうなぁ、と。

データでも紹介されていましたが、過去と比較して、製造の現場では、納期も格段に短くなっているとのこと。さらに、組織の人口構成上もリーダーの30代を支える下の世代が育っていないことや、成果主義のため個人プレーになったこと、派遣社員・契約社員など、雇用形態の多様化から、経験の浅い社員が増えている・・・などの構造的な要因が背景にあるようです。(実際、私の会社でもそういう状態なので、まさしくうつの温床となりかねない環境になります(苦笑))。こういう話を聞くと、30代の「うつ」の増加は、社会のひずみのひとつの表れともいえますね。

この番組の中で紹介されていたのは、うつの経験者の復帰の話。休職後すぐに会社復帰して、配属場所が元の勤務環境と変わらないと再発する可能性が高い、とのこと。(・・・冷静に考えてみれば、あたりまえのことですが。風邪のなおりかけの人に、また薄着をさせれば、風邪を引く確率が高いのは当然です)対応策としては、パートタイムなどの新しい勤務形態で「ならし運転」をする、などがあり、現場では工夫もなされてきているそうです。

ただ、うつを治して今またみっちり働いている自分の体験からいうと、以前の投稿にも書きましたが、うつの体験を通じて心のありようや「考え癖」、行動様式を変えていければ、再復帰してバリバリ働くのは、絶対に可能だと思います。

私の場合は、一生懸命になりすぎて思いつめる、頑張りが嵩じて、自分で自分の仕事を増やす・・といった癖があります。
未だに、その考え癖自体を消すことはできていませんが、早めに自覚して切り替える癖をあらたにつけていって回避する行動を取る、というのはできてきています。

考え癖を回避する行動様式は、一朝一夕で身につくものではありません。何度もつらいうつ状態を繰り返して、工夫してうつから浮上する、という経験を積み重ねて訓練するものだと思っています。普通の人には簡単に思えるような作業であっても、うつの人には厳しいリハビリです。例えていうと、下に向かって傾斜する坂をずるずるすべりおちそうになりながら、気合で上に上っていくようなものです。なんとか少しあがったと思っても、また何かの拍子に、足元が下りの傾斜となって、ずるずると気分が落ちていく・・・という中で、何度も何度も力を振り絞って、上っていくような感じ。こうやって考え癖を回避する訓練を、結果的には2?3年は続けたと思います。

最近、その経験が、実は自分の力になっていることを実感することがよくあります。

今やっている仕事は、とてもプレッシャーの思いプロジェクト。目まぐるしく起こる日々の変化や、方針転換にさらされる日々です。傍からみていると、「大丈夫?」といわれるような状態。(あらゆる人に「体気をつけてね」と言われる)実際、疲れがひどいときもあれば、心が疲れる時も頻繁にあります。調子崩して休むこともありますし。そんなプロジェクトを続けてそろそろ1年になります。

何度か、「やばい、うつになるかも?」と感じた時はありました。(実は先週も(汗))懐かしい(笑)あのだるい感覚が襲ってきて、ちょっとしたことで自分の脆さがこらえきれなくなり、涙が溢れることも。

でも、数日たつと、元に戻っているのです。

とはいえ何もしないわけではなく、ガス抜きはきちんとします。自分の考え癖に応じたガス抜きです。
私の場合は、周りに感情をぶつける(適度にですが)、軽くキレる・・とちょっと周りに甘えさせてもらったり。(いつも優しくいい人なので、たまにはいいでしょう、という気分です)

それからユーモアも効果ありです。嫌なやつは動物とか、サザエさんの波平おじさんだと思うことにします(ステテコはいたおじいさんに嫌がらせされても、まぁいいかと思えるので(笑))。ここで、いかに自分を笑わせるネタに仕上げるか、が最大のポイントですが・・・

さすがに、1?2回はこんな回避方法で回避しても、根本的な解決になっていないのではないか、いつかまた鬱になるのではないか・・と思っていましたが、3、4回これで乗り越えられたので、どうも大丈夫みたいだなぁ?・・・と思っています。

ちなみに、先週末の山は週末越えたらすっきりなくなりました!
これには自分でも驚き。落ち込んでも、1週間以内に回復したら、うつとはいえないなぁーと再確認した次第。

こんな感じでやりすごしながら、社運をかけたプロジェクトをこなしている状態なので、″うつ経験者の活用”のいい例にはなるのではないかな、と思っています。今や、うつを経験する前より、メンタルヘルスのメンテナンスも上手くなっているようですし、苦しんだ分だけ、忍耐力や粘り強さも培って、仕事スキル上はずいぶん上がっているのでは?と思ったりします。ある意味、苦難を経験しない人よりもいい経験をして、人間的に成長したのかもしれません。
(実は、回避のためのユーモアを訓練したお陰で、職場のブラックユーモアのセンスはかなりのものかと、自画自賛していますが(笑))

後は、他部署からは体調崩して休んでいると思われていながら、実は予定休でしっかり休んでいたりするので、そんなしたたかなところも身に付けたかと。(これ実はとっても大事なことですよね?)

今、鬱で苦しんでいる人も、今の苦しみが、また好きな仕事をバリバリやれるための訓練だと思ってほしいな、と思います。
うつの人に「頑張れ」は禁句なので、頑張れ、とは言いませんが、そういう可能性もあるんだ、ということを意識してほしいと思います。

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