(by take) 怖い選挙

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(by take)ゴールデンウィークもあっと言う間に終わってしまい、ようやく静かなセブが訪れるかな?と思いきや、まだまだ「騒ぎの種」が多いセブから今回も書いてみます。
さて、何が騒がしいと言えば、明日5月14日に行われる「統一選挙」が騒ぎの種なのです。僕はもちろんフィリピン人ではないので、選挙権はありませんが、選挙関係のニュースを見ると驚くことが多いです。

まず、こちらの人にとって「選挙で議員に選ばれる」と言う感覚に関して僕が感じる事を書いてみます。

フィリピン人はスペイン・アメリカ・日本と色々な国から支配を受けていた国です。だからご主人様に「言われた事」は嫌でもやらなければいけません。プライドをかなぐり捨てなければいけないのです。

でもその反動なのか、一般的に「プライド」に対して敏感で、相手からさげすんで見られたり、人前で恥をかかされたりすることが「我慢できないぐらい嫌なこと」の様に感じていると思います。選挙で落選すれば公の場で「お前は認められない」と恥をかくわけですから、何としても避けたい。反対に当選すれば、皆から支持を受ける「名誉」なことですので、まさに当落は「天国と地獄」くらい差のあることなのです。

それに加えて、選挙は候補者の「名誉欲」を満たすだけでなく、恥ずかしい話ですが、将来きっと「財布」も満たしてくれそうです。と言うのもフィリピンは公務員の汚職が後を絶たない体質だからです。だから少々出費があっても、当選後に賄賂があれば最終的にはプラス、、、と言う悪魔の皮算用をすると、名誉欲と合わせて是が非でも、となってしまうのです。ちなみにある上院選候補は、選挙運動期間の2カ月半で総額15億ペソ(約37億5千万円)をテレビ・ラジオの選挙CMに投じた、とこちらの新聞に書かれていました。当選して得る給料の何千倍って感じの金額です。でも回収できるのでしょうね。ちなみに広告収入のおかげで、今年の各テレビ局は大幅増収だそうです。

一方で投票する市民についてはこんな傾向があります。

フィリピンの調査会社SWS(ソーシャルウェザーステーション)が、総選挙に関する意識調査を1200人に実施したところ「今回の選挙、票の買収が行われるか?」との問いに、セブがあるビサヤ地区で73%もの人が「その可能性がある」と答えたそうです。実際に候補者が選挙演説の後に村長にお金を渡し、村長が地域住民にお金を配っている、ってよく聞く話です。奥さんの実家では一人200ペソ(缶ビール8本買えるぐらい)が配られたそうです。又、投票に関して、村長などその地域の地元有力者が推薦する人に投票するという人が半数近くいて、本当に「国民の判断にゆだねる選挙」なのか疑問に感じました。

そして必ず開票に関して不正計画があるとも報じられます。今回もある退役海軍准将が「軍内機密情報」として4地域で得票数操作が行われる予定だと新聞社に暴露したそうです。

今回の統一選絡みの暴力事件で死亡した候補者らの総数が5月12日の時点で100人の大台を突破しました。(これでも2001年、2004年の選挙より少ないそうです。)先月末に、僕の奥さんの実家の道を挟んですぐ横のセブ州庁で、ある町長立候補者が拳銃で射殺されたのは、ショックでした。

フィリピンは大統領が休日を決定できる国です。今回の投票日も前回同様大統領府より「ノーワーキングホリデー」との布告がされ、ショッピングモールなどもお昼からの開店となります。又、投票の前日と当日はトラブルを避けるために、酒類のフィリピン人への販売は出来なくなり、公共の場所で酔っぱらっていると警察に拘束されるそうです。

知っているフィリピン人に「選挙に行く?」と聞くと、殆どの人が「もちろん行くよ!」と答えてくれます。本当の意味で「民意が反映される選挙」が実施され、少しでも真面目に働く人が報われる社会を実現していけるようになって欲しいものです。そして何処かの評論家に「フィリピンの民主主義は100年遅れている」と言われないようになって欲しいですね。(by take)

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