(by まつおっち)離陸理論

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(by まつおっち)

ご存知だと思いますが、「飛行機」は滑走路を走って十分な加速をつけないと、
離陸することができません。

まあ、そもそもジャンボジェットのような数百人もの乗客を乗せた
「大きな鉄のかたまり」がよく空を飛べるものだと不思議でなりませんが、
ともあれ、最初に地面を離れて浮かび上がるのが飛行機にとって一番大変なんですね。

だから、飛行機は離陸する時に最も大きなエネルギー、すなわち燃料を消費します。
しかし、いったん空に上ってしまえば、より少ない燃料でスイスイと飛行することができます。


このことは、何かを学ぶ時も同じです。

英語などの語学の勉強に取り組むにしろ、あるいは何か資格の取得を目指すにしろ、
勉強を始めたばかりの時期に最も多くのエネルギーを注ぎ込む必要があります。

そうしないと「離陸」が難しいんです。

というのも、最初からボチボチやっているだけだと、
その学んでいる対象の面白さに目覚めて、続けるのが苦にならなくなる時期が
いつまでもやってこなくて、途中であきらめてしまうことになりがちなんですよね。


では、最初の時期にあなたが注ぎ込むべきエネルギーは、
具体的にはなんだと思いますか?

それは2種類あります。

ひとつは、あなたの「時間」という燃料。
もうひとつは、あなたの「結果を焦らない気持ち」という燃料です。

まず時間という燃料の使いかたですが、
何か新しいことを学び始める時は、最初に十分な時間を割いて、
集中して取り組むことをお勧めします。

これは私自身の経験から言えることなのですが、
勉強を始めたばかりの頃は、初めて知る専門用語や独特の概念、言い回しに
慣れないので、中身がさっぱり理解できず途方にくれるものです。

問題は、この最初に出会う壁、

「そもそも何が書いてあるか理解できない」

という状態が長く続くと、やる気がどんどんさがってしまう点です。

ですから、やる気が下がってしまう前に、
集中して学んで、学ぶ対象がおおよそどんなものかを漠然とでいいからつかむ。

これは、新しい土地に引っ越した時に、まず周辺をぐるぐる歩き回ってみて
だいたいの土地勘をつかんでしまうようなものだと言えるでしょう。

こうして、学習対象の全体像がある程度見えてくると、
何が書いてあるのかが分かり始めて、面白さが見えてくるというわけです。

さて、もうひとつの燃料「結果を焦らないという気持ち」ですが、
学び始めのころは、前述したように、専門用語や特有の概念に慣れることで精一杯で、
なかなか実力がついているという実感を得ることができません。

そうすると、

「やってもあまり伸びない」「やるだけ無駄だ」「自分には向いてないのかな」

などと、どうしても悲観的な気持ちになって、やはりやる気が下がってきます。

そんな時、冒頭に書いた「何事も離陸が一番大変なんだ」というの話を
思い出して欲しいのです。

私は、「離陸理論」と呼んでいます。
これは、私自身の経験に基づく「なんちゃって理論」ですが、

「飛行機は離陸に最もエネルギーを使う、でもいったん空に舞い上がって
巡航高度に達すれば、はるかに少ないエネルギーで快適に航行できる」

ということです。

同様に、なかなか学習の成果が見えてこない時には、

「何事も最初は大変なのだ。ここを乗り切れば楽になる」

と自分を鼓舞してあげましょう。

(by まつおっち)

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