(by ショウコ.i)イラストと、演技。

| コメント(0) | トラックバック(0)

(by ショウコ.i)大学時代はお芝居のサークルに入っていたのですが、
イラストで人物を描くことと、演技って似てるなぁと思うことがあります。
特に、私の場合でいうと絵本タッチのイラスト(優しいきもち)を描くにあたって。

演じようとする人物にどこまでリアリティを与える事ができるかというのは、演じる役者がどれだけ徹底的に想像力を働かせ、自身の身体の動きに反映させられるかに尽きますが、同じことが人物を描くときにもいえる気がするのです。

今、この人物はどういう心境で、またもともとどういう性格で、それゆえその心境が、表情、姿勢、筋肉の力の入り方…にどういうふうに影響をあたえているのか。

それら一連の流れを想像しきれた時は、わりと納得できる絵が生まれる気がします。

それで、今自分の課題になってるのが、男の人を描くこと。

私は女性ですから、たとえ赤の他人であってもその人がどういう心境であるのか、ある程度は想像できる(と思う)のですが、男性の場合想像は単なる空想の域を出ず、表層的にしか観る事ができてないなぁと思うのです。

同じ人間同士、感情も、その現れ方も、ある程度は同じだろうとは思うものの
決定的な身体の構造の違い(肩幅の大きさ、腰の小ささ、力の強さ…)や、社会的な環境の違いがそのの動きにどんな影響を与えているのか?
また、心情の現れ方が、身体構造の違いにどの程度影響を受けているのか?


そもそも日常的に観察している量からして女性のほうが圧倒的に多いわけです。(生まれてこのかた一番たくさん観察している人間は自分=女性の身体や顔、ですから)
物理的に描き表す段階でもその観察量の差が影響しているのも事実で、実際女性の方が圧倒的に描きやすい。まぁそこは勉強不足という課題に落とし込むことができますが、その心情に関してはどうしたって想像するしかない、とくれば…

ちなみに子供の絵の場合も、自分の記憶が届かないところは同じく想像です。
ただ、子供の場合はリアルな心情を描きだすことではなく、客観的なかわいらしさ(=動物としての生き残り戦略の巧みさ!)を描き出す事をその着地点とできますし、またそうすることを私はテーマともしてるので今のところ問題はないです。
さて、男性の着地点は…

しばらくおもしろい試みが続きそうです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://w0.chieichiba.net/mt/mt-tb.cgi/405

コメントする