(by take)ファミリークリスマス

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(by take)今回はフィリピン人が最も楽しみにしているイベント「クリスマス」に関して書いてみようと思います。

キリスト教とは、生まれてすぐの洗礼式からの付き合いですから、彼らにとってクリスマスはとても大きなイベントです。9月になると、デパートでクリスマスソングが流れ出し、11月になれば町全体にイルミネーションが溢れて、気分が盛り上がってきます。

フィリピンでは、子供達が数人集まって近所の家々にクリスマスキャロルを歌って回る「ダイゴン」という風習があります。基本的にはクリスマスの9日前の12月16日から、クリスマス期間(1月6日まで)に入るのですが、習慣として歌を歌ってくれた子供達にお小遣いをあげるので、子供達は毎年お小遣い欲しさに、11月の終わり頃からフライングで始めてしまいます。

このダイゴンですが、物乞いの子供達が信号待ちの車の横で、頼みもしないのにいきなりクリスマスソングを歌い出し、小銭を要求する事もあります。熱心に歌えば「仕方ないな。」と思うのですが、「どうせお金くれないだろうな。」と思っているのか、明らかにやる気無くダラダラ歌う子供が多くて、「機会損失」をしています。もちろん僕も無視しています。(笑)

クリスマス期間中は、教会で毎日早朝ミサが行われます。毎朝4時過ぎぐらいから始まるミサに、たくさんの人が参列します。そこで「今年の家族の無事」を感謝すると共に、「来年の家族の幸せ」をお祈りする「ファミリーの為のクリスマス」をみんなで迎えるのです。ここが「イベントを楽しむ事」にプライオリティがある日本人と、一番違うと感じるところですね。彼らにとって「クリスマス」は「宗教行事」であり、感覚的には日本人の「初詣」に行くような気持ちで迎えていると感じます。9日間ミサに通い通せれば、家族の幸せが訪れると信じている人は多いですね。
だから恋人がいる人も、恋人と家族がみんな一緒に過ごす「ファミリークリスマス」が主流になります。

ちなみに日本のクリスマスイブの様に、恋人同士が愛を語り合いながら二人きりで過ごしたい日、それは「バレンタイン」になります。この日はホテルもレストランも予約で一杯、カップルで一杯です。フィリピンのバレンタインは、男性からもプレゼントを贈ってもいいのです。プレゼントの交換などで喜ぶ風景をよく見ます。(余談でした)

12月25日は、裕福な家庭も、貧しい家庭も、それぞれの身の丈に応じながらも、家族が寄り添いクリスマスを楽しんでいます。この日ばかりはフィリピン人が、貧富に関係なく「愛に溢れた生活」をしている様に見えて、とても幸せそうに見えます。でもこれはとても「大切」な事だとも思います。

今年は我が家に新しい家族が増えましたので、ファミリークリスマスも感慨深いものになりそうです。そして皆様も素敵なクリスマスを過ごせますよう、お祈り申し上げます。少しフライングで、Maayong Pasko! (メリークリスマス)(by take)

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