(by Toshi) Coolな夏、Crazyな夏

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(by Toshi) 9月になり、朝晩は涼しくなってきて、夏も終わりという感じですね。そんな中ですが、ちょっと夏の話をしたいと思います。

この間、英語のシャワーのFirst Outputクラスで「夏の過ごし方」をテーマにディスカッションしました。このクラスでは外国人のゲストを呼んでディスカッションをすることを時々します。この回も友人のGarrell(フィリピン)を呼んで話していたんですが、いくつかおもしろい発見がありました。

83まずウォーミングアップ(暑いのに?)を兼ねて最初に話したのは「夏は好き?嫌い?」。とにかく暑かったりむしむしするのは苦手なので嫌い、仕事で外に出るのがしんどいという人もいれば、生命感にあふれている感じがする、イベント(ロックフェス、お祭り、花火大会)がたくさんある、食べ物がおいしいなどで好き、という人も。

僕自身はみんな同感だと思うんですが、さらに他の季節との違いを感じる中で「ああ、いいなあ」とまた思います。特に秋の過ごしやすさ、落ち着いた美しさは、パワフルな夏の後だからこそきわだつものだと思います。この「いろいろあるからいい」「変化があるからいい」というのは(僕の場合)Quality of Lifeを感じる上で大きなポイントです。

ついで話したのが夏の過ごし方。つらい夏を乗り切るにせよ、楽しい夏を思い切り楽しむにせよ、どのように夏を過ごしているか。ここでおもしろいと思ったのは、Garrellが「フィリピンでは暑いからといって冷たいものを食べない」と言っていたこと。もちろん(今は)アイスクリームとかはあるでしょうが、冷やし中華とかそうめんみたいなものはないと。これはフィリピンに限らず東南アジアの国々に言えることかもしれません。

82この時は「本当は冷たいものを食べるよりあたたかいものの方が体にはいいよね」と言っていたんですが、後で考えてみると、衛生状態、さらに言えば水の違いが影響しているのかな、と思いました。東南アジアに限らず暑いところに行く時には「水に気をつけろ」と飲み物の氷やサラダにすら神経質になったりします。逆に日本は、衛生管理もそうだけれども、水は冷たくて流れているもの、それだけきれいなものというイメージがあって、実際にそう(だった)。これは夏の楽しみ方に影響している、一つの財産かも、と。

81最後に話したのは「クールな(粋な)日本の夏」「クレージーな日本の夏」。たとえば食べ物の好きな人からあがった、旬の食べ物、エダマメ、トウモロコシ、トマト、キュウリなど新鮮なものをばりばり食べること。上にも書いたお祭りや花火。そういえばアメリカにいた頃、「なくて残念だなあ」と思ったのはキュウリの酢の物と花火でした。アメリカのキュウリはぶかぶかしているのであのしゃきしゃき感がなく、花火はどーんと打ちあがるだけで日本の花火の色彩や形、あのタイミングの妙というのはありません。

そして花火は自分たちでやる線香花火もありますね。と来ればすぐ思い出すのは浴衣。そしてイメージは風鈴につながり、蚊取り線香や簾なんてのも出てきました。

一方、クレージーなところと言えばお盆の時にみんなが移動するので殺人的に混む交通機関や道路。日本の夏に全然合わないのにいまだにまだ多いネクタイにスーツ。それがためにオフィスは寒くて冷え性に悩まされている人もいたり。フィリピンでもオフィスの中では最近、ネクタイやスーツが増えているそうですが、それでも気候に合った服装が昔からビジネスウェアや正装として認められているそう。ちなみに僕のクールビズはTシャツに短パン、そして裸足にサンダルです。

84ここでみんなに聞いてみたのが、上にあげたような粋な過ごし方を今、どれだけやっているのか。すると昔に比べて減っているのですね。お祭りや花火に行ったというのはもっぱら女性。風鈴や簾を使ってる人はほとんどいないし、蚊取り線香も同じ。夏の味覚は飲み屋で出てきますが、冬もあるのであまり季節感がない。

一方でクレージーな夏はというと、少しましになっている面はあるものの、まだまだなんとかなんないの?というレベル。一方でエアコンとアスファルトの熱に地球温暖化で都会の暑さはますます強烈になっている気がします。つまり僕らは「クールな(粋な)」夏を失い、クレージーなところだけ持っている状態になりつつあるのかも。

そこで改めて思ったのが、風鈴や簾の似合うような生活をしたいということ。大きな話ではなく身近な話ですが、そこから考えた方が行動をイメージしやすいので。今風の家で隣の家とぴたりくっついた状態の中、風鈴だけつけてもあまり涼しくならないし夏の粋も感じにくいでしょう。緑にかこまれ、窓を開ければ家の中を風が抜けるような構造になっていてこそ風鈴や簾の粋が十分に感じられるのだと思います。そうなればエアコンも今ほどいらなくなり、自分の中の自然もさらに目を覚ますのかも。

少し涼しくなってきた今、窓を開けて過ごしていると虫の音がたくさん聞こえてきたり、風に草がそよいでいたり、秋の音がいろいろ聞こえてきます。窓の外に目を向けると、緑が少しずつ黄金色に変わってきていて、これは秋の色。さて最近、季節をどれだけ感じていますか?

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