昨日の「捨てられる仕事はあるか?」は一旦書き出した段階でしたが、追加でpacoさんからアドバイスを頂いたのでさっそく修正してみたいと思います。
今回は、「権限委譲をワンステップ早く進める」という部分は、今はどうなのか?問題があるならどうやったら実現できるのかを整理することにします。
■主な仕事は「新しい仕組み作りと導入」
昨日の「捨てられる仕事はあるか?」で整理しましたように、主な仕事は「新しい仕組み作りと導入」であります。 それは、以下の「立ち上げ期の仕事」として3つの領域で行っているのが現状です。
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・「立ち上げ期の仕事」--- [1]食品安全マネジメント
[2]環境マネジメントの現地自律化
[3]地域活動の第2フェーズ
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整理するために、このうちの[1]に絞り込んでみます。
たとえば「[1]食品安全マネジメント」ですが、これは新しい仕組みを作って、国内のグループ施設(12施設)へ短時間で導入していくことです。要は作った仕組みを以下に早く導入できるかに尽きるのです。この手順はどういうことになるかと言うと、
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1.「食品安全マネジメント」仕組み[基本フロー]づくり(1施設)
↓
2.「仕組み構築」を促進するための研修プログラムとツールの作成
↓
3.現場研修により「統一判断基準」の早期周知徹底(11施設)
↓
4.現場の自主チェック活動による、定期的な結果報告(12施設)
↓
5.現地の活動が機能しているのかを、定期的にチェック(12施設)
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という手順になります。
この1?5全てを自分でやればもちろん大変ですね(^^; 実は全体で12施設としていますが、1施設の中に厨房が12ぐらいあったりするんので、実は最初に1施設中の12厨房でこの1?5を実施することになります。そこから、12施設(60厨房ぐらい?)へ拡大というステップなのです。
さて、pacoさんのアドバイス通りで、権限委譲を進めることができる箇所を明確にしていくことで自分が抱えている仕事を捨てていくことが可能になるはずなので、次は権限委譲できる箇所の確認をします。
■権限委譲はどの作業で可能なのか?
権限委譲できるところは・・・と探してみますと、私でしかやれないところは実は5だけなのです(笑)。したがって、1?4は権限委譲してしまってサポートに回ることが可能です。もしそれができると、ここでは8割作業を減らすことができるのですが、現実はそこまではきちんとリーダー育成(自分自身も育成・・)ステップを踏まないと難しいのが正直なところです(^^;
実際やっているのは、1?4を現場リーダーと一緒に作業しながら、できそうなタイミングが見えてきたらどんどん進めてもらうということです。これまで、1,2は一緒に作ってきてますし、3,4もそうなってきています。もちろん、改善すべき点はあるもののかなり権限委譲もできるし、けっこう現場リーダーで回るようになってきているのです。
ただ、その中でも2の中の「ツール作成」はパソコンスキル等もあるし、単発のスキルなので私の方でフォローするしかないという判断をしていて、そこに労力がかかっている現状もあります。
結果として、権限委譲できる人材がいるか?育っているか?ということに尽きるので、研修プログラムも重要な課題として位置づけています。
そうするとpacoさんの指摘事項はクリアしているじゃないか!となるのですが、もっと効率化してムダを減らし、より早く権限委譲できる仕組みが大事なことではないかと思っています。ワンステップ早くとは工程短縮ですから、残りの課題は工程改善ということになりますね(^^;
でもこれで課題も再度明確になりましたし、「[2]環境マネジメントの現地自律化」は分野が多岐に渡るだけにこの仕組み構築がまだまだ不十分だと改めて気づくことができたので、とてもよい機会となりました。
次の課題は、権限委譲までの工程短縮!です(^-^)
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塩手勝久 (株)星野リゾート
環境マネジメント/HACCP担当
zero@hoshinoresort.com
「星野リゾートの環境への取組み」
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