(by paco) 北海道でマツダ・アクセラに乗る

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P1100074.JPG(by paco)北海道に旅行に行って、マツダのアクセラをレンタカーとして借りて、500kmほど走りました。その印象がなかなかよかったので、ちょっと書いておきます。

アクセラは、ヨーロッパで言うところのCセグメント、VWゴルフや我がAlfa147、プジョー307などがひしめく、小型車のメインストリームです。以前、マツダはファミリアを投入していたのですが、今のモデルにスイッチする段階でネーミングも変えて、アクセラになりました。

ファミリアは、かつて、1980年代には、ゴルフに匹敵するしっかりしたクルマとして高い評価を受けていたのですが、その後、凡庸なクルマに失速、特に興味が湧くモデルではありませんでした。それにリンクするようにマツダという企業自体も低空飛行になり、フォードの傘下に入って再生を図っていたわけですが、日産がV字回復を実現するのを指をくわえてみている感じがしばらく続きました。しかしここ数年、内容の濃い新車をつぎつぎを発表し、それにともって評価も業績も回復、今はかなり元気な印象です。

アクセラは、そんなマツダの回復をベーシックに支えるモデルとして登場し、量産小型車としてけっこういい評価を得ているようです。資本提携先のフォードブランドでは欧州で売られている「フォーカス」と、そしてボルボの「S40」と、プラットフォーム(クルマの基本になる足回りや骨格)を共有する、隠れた姉妹車でもあります。

実は、前回、3月に北海道にいったときは、ベーシックカー好きの僕としてはいっぺん乗ってみたいと思っていた、トヨタ・パッソを借りだしたのですが、これがひどいクルマで。どこもかしこも低コスト化していることが見え見えで(安いクルマだからしょうがないけど)、そのわりに見た目だけはちょっとこぎれいに仕立てているところがまた、トヨタっぽくて気持ちが悪い。乗ってみれば、「動けばいいんでしょ」と言わんばかりの挙動で、アクセルを踏めばガーガーうるさいわりに加速しないし、ステアリングを切れば手応えがない上に、切ってからワンテンポあってクルマが回っていくしまりのない動き。ブレーキも、止まればいいんでしょという感じで、どれもこれも、インフォメーションが伝わってこないのですね。200kmほどは知ったのですが、もううんざりという感じでした。もっとも乗るだけで「パッソプチプチ」と歌いたくなる点は、家族からは好評でした。

とはいえ、今回は札幌発、富良野旭川ということで、500kmぐらいは走りそうだったので、パッソクラスは勘弁してほしいと思い、Alfa147を買うときにも、実はちょっと気になっていたアクセラをピックアップしました。ほかにも気になるクルマはあったのですが、ネットで予約リストを見てみると、車種で指定できるのがマツダレンタカーのアクセラだけだったというのもあります。

さて、実際に乗ってみた印象ですが、これがなかなかいい。webCGのレポーターが「東洋のアルファたらんとす」というような評をしていたのですが、3眼メータや赤い照明、エアコンの吹き出し口など、「まねしたな?」というモチーフが散見されます。でも、まあそういうことはどのメーカーにもあることなので、気にせず出発。1.2tのボディに13.5L、114PSのエンジンなので、加速は「まあこんなもんでしょ」というかったるさですが、ハンドリングはいい。アルファから乗り換えても違和感のないかっちりした剛性感があり、着れば即座に反応する身のこなしは、欧州で高い評価を得ているだけのことはあります。同じアクセラには、2.0L、2.3Lのより大きなエンジンを積むスポーティバージョンもあるのですが、こちらはかなりきびきび走るだろうなと思わせる仕上がりです。

路面からのインフォメーションもよく戻ってくるし、普通の1.5Lセダンとしては固いと評価されるだろうなと思わせるバネのセッティングなのに、突き上げや揺すられ感はうまく丸めていて、不快感のなさはアルファよりずっと上でした。これが2.3Lあたりのエンジンを積んだ車種でどのぐらい堅めになっているか、ちょっと期待が持てます。ちなみに、2.3Lを積んだ最上級車種でも200万円ちょっとのプライスタグ(借りていた1.5Lで160万円ぐらい)。アルファの2.0L300万円を超える値段ですから、値段差を考えれば、お買い得だなあとちょっとうらやましくもありました。

高速に乗りだしてみれば、スタビリティがすばらしく、北海道の速い流れでもまったく不安がありません。加速はかったるいし、加速時のエンジンはうるさめですが、120km/hぐらいの巡航に移ってしまえば、実に快適で、よくできています。高速を下りて峠道に入っても、安定方向に降りつつも、スポーティなハンドリングで「やる気になる」ほどではないものの、このクラスの日本車としては、たぶん異例に気持ちがいいクルマに仕上がっています。

札幌→富良野→美瑛→旭川→札幌→千歳と動いて、予定通り500kmほど走ったのですが、期待通り、というより期待以上のクルマでした。

ちなみに、マイナス点は少ないのですが、あえて言えば、見た目よりペカペカしたインテリアのプラスチック、日本車としてはよくできているものの、魅力には欠けるシート、ちょっと初期制動が立ち上がりすぎのブレーキが、難点か。ATはどのグレードも普通の4ATしかないようなので、これだけスポーティなキャラを活かすには5MTの方が楽しそうです。デザインは、とんがったところがないのがチャレンジャーの車種としては残念ですが、嫌みなくよくまとまっているというレベルではないでしょうか。

そうそう、508km走って、飲み込んだレギュラーガソリンは42.2L、燃費は12.0km/Lとなりました。1.5Lで渋滞もまったくなかったことを考えると、もう15km/L近く伸びてほしいかなと思っていたのですが、この点もちょっとがっかり。同じルートで、Alfa147でもっととばしても11km/Lはいくと思うので、小排気量の方がかえって燃費が悪くなるのかもしれません。

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