(by 中澤数人) 野菜を買わない生活

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(by 中澤数人) 

 群馬に引っ越してきて、約2ヶ月がたちました。結婚式という大きなイベントも終わって、ようやく落ち着いてきた感じです。最近はぐんぐん気候が暖かくなって、日によっては、日中、半袖で作業できるくらいになりました。

 農作業の方も、先週から夏野菜のトマト、キュウリ、ナス、かぼちゃ、とうがらし、いんげんなどの苗の植え付けが始まり、本格稼動に入ってきました。そういった夏の野菜にとって、今までは気温が低かったので、ハウスの中で育てて、苗作りをしていたのですが、これからは、よく出来た苗を露地(屋外)にどんどん植え付けていって、育てていきます。

 さて、東京での生活と群馬での生活を比べてみて、変わった点がいくつかあります。一番変わったと思うのは、「野菜をほとんど買わなくなった」ということです。研修をしている農家さんからいただいているので、当然といえば当然なんですが、たまにスーパーに行って買うものといえば、調味料とか、卵やお豆腐、果物だけで済んでしまいます(肉や魚も食べたいときは買いますが、なかったらないで、済んでしまう性向なので)。また、水に関しても、近くに沢の水が出ているので、そこの水を汲んできて、瓶(かめ)に入れて使っているので、ミネラルウォーターを買わずに済みます。(自然の水は、陶器などの空気を通す容器に入れておけば、腐らないそうです。)実際、食費(2人家族)は、東京での生活では月に4万程度かかっていましたが、こちらでは月1万程度で済みそうな感じです。

 そして食卓には、旬の野菜たちがずらっと並びます。今だと、キャベツ、ブロッコリー、カブ、菜花などの野菜たち、そしてセリやウド、フキ、タラの芽、筍などの野草・山菜たちです(これらは、庭や田んぼの土手、近くの山に生えているので、食べたいものを採って食べます(笑)。もちろん、勝手に人の家の山に入って、採ってはダメですが)。ただし、旬の野菜は、一時期に大量に出来るので、毎日、同じような野菜を、煮たり炒めたりして食べることになります。どうしても単調になりがちなので、もう少しいろいろな調理の仕方を覚えて、バリエーションを増やしたいところです。

 ただ、野菜を作っている農家さんが、スーパーで野菜を買わない生活をしているかというとそうではないようです。キュウリならキュウリだけ、ナスならナスだけという単作のスタイルで大規模に作る方が効率がいいので、実際にはそういう方が多く、僕の受け入れ先の農家さんのように、多品種を作る方はあまり見かけません。では、畑はあるので、自分の家で食べる野菜は自給しているかというと、それはそれで手間がかかるので、あまりやらないという方は意外と多いです。一口に農家さんといっても、そのスタイルは多種多様です。

 田舎では、やる気さえあれば、畑を借りて自分で食べる物を作れるので、食費をかけずに、食べ物にこだわる生活が送れます。もちろん、野菜だけではなく、味噌やしょうゆ、酢などの調味料や豆腐、卵、場合によっては乳製品や肉なども作れます。ただ、その代わり手間(時間と労力)がかかるので、それを作ることを楽しめるかということが、こういう生活に馴染めるかどうかのポイントだと思います。もう少し言うと、食べるということに、多くの手間をかけるという生活なので、そこにどれだけのこだわりがあるか、ということかもしれませんね。

 皆さんは、こういう生活、どう思いますか?

中澤数人【e-mail : nkazuto3@yahoo.co.jp】

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Toshi@未来図日記 - 一段落 (2006年5月 6日 22:54)

GWが終わりに近づくとともに、畑の方も一段落。まだ果菜の定植がこれからだけど、五月上旬の作業は終わった。今日は庭で少しだけ作業。オクラをポット三つ種まきし... 続きを読む

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農家生活、始まってますね?。GW中はずっと六兼屋なのですが、こちらでも植物生活、始まってます。雑草を抜き、伸びてくる宿根草に場所を空け、空いている場所にあたらな苗を植える。基本はこれだけなんですが、毎年少しずつ花壇や径(こみち)の場所を変えたり、出てくるものを見極めるのも楽しい。

残念ながら食べられるものはあまりつくっていないので、野菜は買う生活ですが、近くの別荘で畑をやっている人を見ると、やはり一時期に大量にできてしまい、消費するのが大変そうです(ときどきもらいます)。小さな畑でも、1家族で食べるにはできすぎなんですよね。

忙しい季節になりますね!

やってますね! 楽しみにしています。

うちも自家消費用に菜園をやってるので、野菜を買う量は普通より少ないです。今年で3年目で、うまく行くに従って、自給率はさらに高まっていきそう。手間は..金額換算するとコストは高いのでしょうが、やはりやっているのが楽しいので、気にしていません。あと、鮮度の高いものを食べられるのはうれしいですね。

うちの場合も量が多くなると、人にあげています。まだ試行錯誤なので少し多めにつくってて、うまく行くと多すぎるんですよね。でも、もらってくれる人はいるので、特に問題なしです。

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