(by take)家族支援のルール

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(by take)今回の話は、今後フィリピーナと結婚して、こちらに住もうかなと考えている人にとって、参考になるかもしれません。僕が一番苦労している話です。思い切って話してみます。こう言った背景の家庭が多いのです。

僕の奥さんの兄弟は7人!大家族です。
家族紹介をすれば、長男は33才、無職歴約3年。(以前はタクシードライバー)奥さんと3人子供あり、家族全員で実家に帰省?いや寄生中(笑)。
次男32才、彼もタクシードライバー。奥さんと2人の子供あり。実家の近くに住んでいる。
三男30才、タクシーの補充ドライバー。タクシー会社に空車がある時だけ仕事が出来る。奥さんと子供1名あり、食うに困ると家族で実家に食事にやってくる。

長女28才、夫が失業して、マニラから彼女の実家に家族で寄生中。夫は真面目に就職活動中だが、道のりは険しそう。3人の子供あり。
次女、僕の奥さん。24才。妊娠9ヶ月。
三女、22才独身。昨年10月より中東のドバイで、デパートの販売員として海外就労中。(2年契約)比較的収入はあるが、まだまだ向こうでの生活に追われていて、実家への送金金額は僅か。
四女、20才独身。海外就労斡旋会社に就職。セブ支店は従業員4名。給料は1ヶ月4千ペソ。(約9,500円程度)
彼女のお母さんは、お父さんと離婚後がんばって家族を支えてきた。現在は専業主婦で、僕の僅かな援助でやりくりしている。

僕の奥さんは決して裕福ではないが、ものすごく貧困でもない、中の下、もしくは、下の上、程度に感じます。

兄弟で一番ダメなのは、長男ですね。全く働く気がありません。毎日家でごろごろしていて、食べては寝ての生活です。だからお腹もでっぷり出てきました。無職なので、食事はお母さんが作ってくれるのを、何の恥ずかしさも感じないで「がつがつ」毎日食べています。彼の奥さんもそれを仕方ないと諦めて、咎めることもせず、おしりも叩かずにいます。いわゆる無関心でいるのです。

先日、僕の奥さんが長男に「ちょっとは就職活動して、お金を稼いできてよ。家族の食費足りないのよ。」と言うと、「長女の旦那も無職だろ。いわゆる居候ってやつだよな、俺たち。奴と俺の家族って同じ人数だ。両方とも母さんの世話になっている訳だ。つまり今はバランス取れているってことだよ。もし俺が就職でもしてみろ。長女の旦那だけが無職になるんだぜ。きっと奴は恥ずかしくて家に居られなくなるよ。可愛そうじゃん。平等を保つことが大切なんだ!」と反論してきました。うーん、知恵市場の記事に載せるのも恥ずかしいロジック、と言うかロジックになっていません。屁理屈です!(`_´)

僕の奥さんは、一瞬唖然としたそうですが、「聞く耳を持っていない」と思い、その場を適当にやり過ごしたそうです。議論になると切れて怒り出すそうなので、妊婦として胎教を考えた選択です。

と言った具合に、自分の奥さんが良い人でも、家族に一人ぐらいこんな考えを持つ人がいると、結局、みんなが振り回されることになります。

この家族に対して、僕がしている支援は、結婚前にお母さんと彼女とで話し合った「お母さんだけ、毎月2,000ペソの食費支援をすること。」と「家族の誰かが病気になった時、治療費の一部を面倒見ること。」の2点で徹底しています。お母さんに現金を渡す際には、無駄遣いや、家族からの借金などされないように、毎週500ペソに小分けして渡しています。

もちろん彼女の実家に遊びに行くときは、手みやげぐらいは持参しますが、いわゆる菓子折程度です。特に男の兄弟に関しては、金銭授受の関係にならない様に注意しています。男兄弟には、就職して家族を支えなければいけない「家長」だと意識してもらうように、彼女のお母さんを通じて話してもらうようにしています。直接話すと「新参者が偉そうに説教して」と反発を食らいかねませんから、家族から一目置かれている「肝っ玉かあさん」を見方に着けて、説得してもらっています。(笑)やっぱり、フィリピンは日本より「親の威厳」が大きいと思いますね。

それと、例えば、男兄弟の子供が、毎日おかずの取り合いになるような食生活で、育ち盛りなのに可愛そうだと同情すべき点があっても、根本的な解決の「手助け」が出来ないのであれば、無理して関わらない。僕も自分の家族に責任を果たさなければいけませんから、余計なお世話ばかり繰り広げないようにしています。

今のところ、このスタンスが段々伝わってきて、奥さんの兄弟から直接借金を頼まれることは、殆ど無くなってきました。付き合いだした頃は、家族全員「日本人はみんな金持ちだ!」と真剣に思っているようでした。まぁ見ることが出来る日本人は、観光客だとか、カラオケのお姉ちゃんに夢中の中年男性ばかりなので、仕方がないのですが、、、

全部がそうではありませんが、日本人男性とフィリピン人女性が知り合うきっかけは、フィリピンパブなどが多いと思います。そう言った職業に着く女性は、やはり何らかの経済的問題を抱えている場合が多く、兄弟の中に「人に頼って貧困を抜け出したい」と考える人がいるケースも多いと感じています。フィリピンで結婚は、「家族もまとめて受け入れる。」という感じなので、背景を良く理解した上で、継続的で節度ある支援のルールをつくることが大切ですね。

でもそんなダメな長男も、お金と関係ない部分では、やさしく、面白く、気さくな奴なので、まだ救われるのですが、、、だからこそ面倒とも言えそうです。憎みきれない奴です。トホホ。(by take)

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コメント(3)

「僕が一番苦労している話です。思い切って話してみます。こう言った背景の家庭が多いのです。」とのことですが、思い切って書いてくれてありがとう、こういうナマの話を聞きたいと思っていました。

日本人はまじめだとか勤勉だとか言うけれど、確かにこういう人たちと比べると、勤勉さというのはあるんでしょうね。最近はフィリピーナマインドの若者が増えたというようなことを言う人もいますが、日本にも昔からそういう人たちはいて(三年寝太郎とか)、間合いクラ日本でも、そうでないと異常です。逆に、フィリピーナっぽい若者が増えたと言って妙に責める人の方が、ある意味、人間がわかってない、ということじゃないかなと思います。

また教えてください?。

pacoさんコメントありがとうございます。

騙された人のパターンでは、彼女と暮らそうと言うと「家族と同居するから家を建てましょう。」と言われ、建てると「二人きりの部屋、離れを造りましょう。」と言われ、作ると、親が離れに住み、自分たちは奥さんの兄弟と同居です。ろくろく新婚生活も楽しめず(もちろんHもさせてくれません)兄弟の機嫌を取るために、どんどんお金を使い、使い切ると「さよならー家の名義は私たちなので貴方日本に帰るねー」となります。外国人は土地を個人所有できません。

ほんとによく聞くパターンです。

お金の関係ない部分でどれだけ信用を得ることが出来るか、と、どれだけのお金を、面倒見るために「捨ててもいい」ぐらい思えるかがポイントになると思います。「捨ててもいい」とは、未練なく使うという意味です。

信頼を得れば、彼らは本当に尽くしてくれます。家族として温かく接してくれるのです。これはお金に換えることが出来ません。

やはり日本流ばかり主張していると、上手くいかないことが多いですね。

うーん、すごいですね。天然なのか確信犯なのか...
でも、こっちが尽くすのが最初、というのは程度の差はあれ、アジアではあるみたいですね。
ところで、阪神けっこう渦中ですよ。チームじゃなくて、親会社の方が。
報ステで古館さんが、やれ村上タイガースだとか、やれ阪神マーライオンズだとか、煽ってました。
今岡はホントに天才なんでしょうね。打てるときはどんな球も打てるけど、打てないときはどんな球も打てない。先日は真ん中ストレートを3球見逃して三振。ビクとも動かなかった。

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