(by Toshi)ホテル・ルワンダ見てきました

| コメント(2) | トラックバック(2)

(by Toshi)前にここに書いたホテル・ルワンダ、ようやく金曜日に見てきました。結論から言うと、ぜひ見る価値のある映画だと思います。そして、映画そのもの以外にも、興味深いことがありました。

●平日の昼間に満員になっていた!

まず、すごかったのが、平日の昼間に満席になっていたということ。まさか混むなんてことはないだろうとゆっくり昼食をとって開演の10分前に着いたら、並びの席はもうないと言われました。僕らの後にも人は入っていたので、ほぼ満席になっていたと思います。

もちろん広い映画館ではありません。でも、配給の引き受け手がなかった映画がここまでなる、というのはすごい。それまでには、署名運動があり、メディアが取り上げたことがあり、引き受ける配給会社が出たことがありました。そしておそらくそれぞれがそこから何かを得る(何かを達成するといった方がよいかもしれない)win-winの状態になったと思います。もちろん、この映画をつくった人たちも含めて。

最近、逆の話?作る人も、売る人も、買う人も楽しくない、というのをよく聞いていたので、何があると変わるのかを考える材料になると思っています。

●命をかけた説得を出来るか

次は、映画を見ていて思ったことです。自分だったらどうするか、何を出来るか、というのをずっと考えていました。主人公は、家族と(たまたま)ホテルに逃げ込んでくる人たちを虐殺から守るために、まさに必死で考え、そして行動に移します。目の前の相手に銃を降ろさせるための説得、国際社会から助けを引き出すための説得。自分も勝負どころやしんどい局面で、頭をフル回転させて説得をしてきたことはありますが、命のかかった局面でやれるかどうか。正直、まだまだ鍛錬が必要だろうなあと思います。

しかし逆に言えば、力をつけていればそれだけ、大きな責任を引き受ける勇気が出てくるようにも思います。また、考えてみればこどもを持ったことで、そういったことに対する責任感というようなものが、より実感に変わってきた気がします。最後のシーンは本当にぐっと来ました。

●復讐の連鎖を断ち切るには

そしてもう一つ思ったのは、ここからどうするのかが重要だ、ということです。戦争はいけない、暴力はダメだ、愛って、平和ってすばらしい、これらを自分の中に刻み込むことはそれはそれでよいでしょう。でも、それでは世界が抱えている問題は解決しないこともこの映画は示しています。国連の平和「維持」軍はそこにいたにもかかわらず虐殺を阻止できませんでした。もし同じような事態がこれから起きて、自衛隊を派遣するかどうかという議論が起きたら、自分はどういう立場に立つのか。

また、自分に似たようなことが起きないとは言えない、これは後でルワンダ内戦の経緯を少し調べていて思ったことです。ルワンダの内戦の経緯はパレスチナなどと、とてもよく似ています。植民地時代の政策が大きく影響していること。虐殺した側も「自衛」のためにやっていること。復讐の連鎖になっていること。よさげに見える国際介入がむしろ火種をまいていること。とんでもない強欲な権力者や狂人が国を破滅に追いやったというような話ではなさそうです。そして、日本と隣国の間で似たようなことが起きないとは言えない。そういえば中国で、日本バッシングがありましたね。また、これからの戦争は、武力だけでなく、経済で行われる可能性もあります。

なんて言っていると暗くなってきますが、明るい方向に考える上で参考になると思ったのが、以前に訪れた南アフリカです。ここはアパルトヘイトを無血に近い形で打ち破り、その後も「復讐」を行うことなしに進んできています。訪れた時に感じたのは、国内に問題はたくさん抱えているものの、前に進もうというエネルギーがある、ということでした。そういえば日本も、アメリカに原爆や大空襲の復讐をしようという人のいない国ですね。なぜなのでしょう? なかなか難しく重たいテーマですが、それがゆえに思考停止せずに少しずつ考え続けて行きたいと思っています。

トラックバック(2)

トラックバックURL: http://w0.chieichiba.net/mt/mt-tb.cgi/109

デイリーブログ『マインドリーダーへの道』 - ホテル・ルワンダと総表現社会の三層構造 (2006年2月20日 12:53)

水曜日(15日)に有楽町シネカノンで話題の映画、 「ホテル・ルワンダ」 を観てき... 続きを読む

邦題:ホテル・ルワンダ 原題:HOTEL RWANDA 監督:テリー・ジョージ 続きを読む

コメント(2)

こんにちは!
私もやっと観てきました。
遠い国のことだから――と無関心でいることが、何よりも罪なことなんだと痛感しました。
でも、観て良かったです!!
そして出来れば、たくさんの人達にも観て、何かを感じてもらいたいです。

こんにちは?。

僕は遠い国のことだから..ではいかん、というのは正直苦手で、日本国内であっても、感情移入あまり出来ないでいます。

でも、確かに何かを感じられた方がよいとは思います。なので、いろいろなところにともだちを増やしていくことにしています。そうすれば、何か起きれば黙っていられないだろうし、変な敵意も持たないし。

コメントする