(by ショウコ.i)ルールの前提を変えてみる

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(by ショウコ.i)
最近メディアに出ないなあ、と少し気になっていた長谷川理恵さん。
ファッションモデルであり、本格的にフルマラソンに取り組んで3時間16分32秒の記録を持つという、私からすれば目標にしたい存在の1人です。(本格的というにはほど遠いのですが、昨年は10キロを完走したりしたので。)

そんな彼女が急に太った!?というゴシップ的なニュースを目にしました。
そういえばここしばらく、彼女がマラソンを走ったという話も聞いていません。
彼女が、「ゆらぎのリズムを持つ」女性であることと関係してこの話題が、なんとなく気になってしまいました。太ったというのが健康的な意味合いのものではなくて、彼女の身体がSOSを発しているのかもしれないな・・と感じたのです。

長谷川さんは長年マラソン・体型維持・野菜ソムリエとしての日々のストイックな努力を続け、その結果は皆が憧れるすばらしい成果となっています。けれど、その姿勢のキープが微妙なバランスの上に成り立っていることは想像に難くありません。
達成感、周囲からの賞賛の声、なりたい自分、決別したい過去の自分。
サイクルがうまく回っているときは問題ありません。少々のスランプだって、「そういう時期だ」ということを俯瞰することができさえすれば(つまり適当な知識と心の余裕があれば)乗り越えることができます。
ところが、なんらかのきっかけで努力を続けることができなくなる瞬間があります。
長引くスランプ、生活の中での何らかの精神的ストレス。勝負の世界では、たった一回の「負け」がきっかけになることもあるでしょう。頭では続けなきゃ、と思うのに身体が動かない。そのストレスに耐えられず身体のリズムを崩してしまう?体重の変化、体調の変化・・ということがあるように思います。
その時に素直に(一旦)止めてしまえば、結果は出せずとも私たちの心身は健康でいられるはずなのですが、時に私たちは心身の要求を無視して、結果を出すこと、つまり計画に従って努力を続けることを選んでしまうことがあります。私たちの意志の力は、本能のリズムを乗り越えてしまうことがあるのです。
そういった場合は、どうなるのでしょうか?

中学時代、私は陸上をしていましたが、その時の顧問の先生が
「男子は階段状に力が伸びていくけれど、女子は上下しながら伸びていく」
と言っていました。
これはきっと本来の身体のリズムが影響しています。
身体の繊細なバランスや周期、また精神的な豊かさもが彼女らの直線的な前進をさまたげるのです。
むしろ、直線的に前進できないからこそ豊かさが生まれるともいえるのでしょう。

話はマラソンと、長谷川さんから離れます。

結果を求められる世界では、だから女には無理があるのだと判断されます。
もちろん女だからではなく、あくまで結果で判断するというふうに世の中の視点は変わりつつあり、それは長年女性が望んできた姿ではあります。
けれどその結果を出すために、相変わらず彼女たちは自分たちの身体と精神を乗り越えなくてはいけません。なぜなら、結果を判断する基準、結果にいたるまでのゲームのルールがそもそも「直線的な前進を是とする」ことを前提としているからです。
そのため、ただでさえ困難な「結果(例えば仕事で成果を上げて男性並の待遇を手にすること)」を手にするために、私たちはさらに自分自身の心身のリズムから乖離していかなくてはなりません。
乖離は負担となり、やがて体調を崩す、女性の役割の一つである出産・育児をライフサイクルに組み込むことができない、精神的なゆとりをなくしてしまう・・といった今や社会問題にさえなっている症状につながっているのではないでしょうか?

しかし、だからといってその症状を避けて健康的に暮らそうと考えれば、今の社会のルールの下で結果を出すことはあきらめざるをえません。
私たちは弱い存在ではないし、弱くありたくもない。
なのに、今の世の中のルールでありのままでいようとすると「結果を出せない」弱い存在にとどまるしかない。とても違和感のあることです。

そろそろ新しいルールを作り出すタイミングが来てるのではないか?と感じています。
新しいルールの「芽」は客観的にわかる形で整備されているわけでもないし、誰かが意図的につくりだしているわけでもありません。でも、働く女性を多く抱える企業が直面するようになった問題、子育てしながらフルタイム勤務を続けようとする女性たちが直面するようになった問題。これらの問題が従来のルールの下で合理的に解決できないことは明確になりつつあります。

今のタイミングで、うまい力点になにか作用させることができれば、一気に何かが変わるかもしれない。
しばらく試行錯誤してみたいテーマです。
(ヒントは、既に非公式に自分たちのルールを作り出している、いわゆる「おばちゃん」の中にあるかも、とも思っています。)

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